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電動化技術の融合:ポルシェとボッシュのハイブリッドテクノロジー【ボッシュ】

2015年5月12日

革新的なドライブ技術
電動化技術の融合:ポルシェとボッシュのハイブリッドテクノロジー

シュトゥットガルト : 918スパイダー、パナメーラS Eハイブリッド、カイエンS Eハイブリッドがそろい踏みし、ポルシェは3種類のプラグインハイブリッド車を擁する世界初の自動車メーカーとなりました。ポルシェのハイブリッド車に搭載された装備には、ボッシュの革新的なドライブトレインも含まれています。第62回インターナショナル オートモーティブ プレス ブリーフィングの開催に合わせて、ドイツ・ボックスベルクのテストコースをポルシェのハイブリッド車がデモ走行し、内燃機関と電動モーターのコンビネーションから得られる可能性の大きさを紹介しました。

「私たちは918 スパイダーを通じて、ドライビングプレジャー(運転の楽しさ)、効率と性能について、再定義すると約束しました。その言葉の通り、私たちは新しいハイブリッドテクノロジーのあり方を新たに設定することができました」。ポルシェAGの取締役会メンバーとして研究開発を担当するヴォルフガング・ハッツ氏はこのように述べました。ポルシェ 918スパイダー1) はドイツのニュルブルクリンク北コース(1周20.6 km)において、公道走行可能車両として初めて7分を切るラップタイムを記録しました。プラグインハイブリッドを搭載したこのスーパースポーツカーのラップタイムは正確には6分57秒で、従来の記録を約14秒短縮しました。ポルシェはまた、テクノロジーデモンストレーターの開発から得た電動化のノウハウを他のモデルレンジにも応用して、パナメーラS Eハイブリッド2) とカイエンS Eハイブリッド3) を生み出し、これによりポルシェは高級車セグメントでハイブリッド車両のグローバルなマーケットリーダーとなりました。

ボッシュのモビリティ ソリューションズを率いるロルフ・ブーランダーは「ポルシェとボッシュは力を合わせ、電動化を単なる燃費向上ではなく、電気で走るスポーツカーへと昇華させました。そして、電気エネルギーがさらなるドライビングプレジャーと効率をもたらしたのです」。ポルシェの3つのプラグインハイブリッドモデルに、ボッシュはパワーエレクトロニクスとバッテリーパックを提供しているほか、カイエンとパナメーラの電動モーター、そして918 スパイダーの前車軸に装備される電動モーターもボッシュ製です。

918 スパイダー : パフォーマンスと効率のユニークな組み合わせ
ポルシェの918 スパイダー開発チームが定めた目標は、高効率、高性能のハイブリッド運転を搭載し、10年後も色褪せることのない魅力を放つスーパースポーツカーを作り上げることでした。スケッチの制作から始まる、完全にゼロからの開発により、一切妥協のない斬新なコンセプトが生まれました。そして、この車両はハイブリッド運転のために設計されたのです。918 スパイダーは特にハイブリッド運転の可能性を余すところなく示しています。ハイブリッド化により、効率と性能がともに向上し、それも互いの足を引っ張ることがない完全な両立が実現されています。この918スパイダーには、ボッシュが開発したSMG 180/120電動モーターが210 kW(286 ps)のさらなる駆動力を与えています。918 スパイダーの前車軸に搭載された電動モーターは、始動の瞬間から210Nmのトルクを生み出します。他方、後輪の電動モーターのトルクは375Nmです。合計すると、システムの最大出力は652kW(887 ps)、最大トルクは1,280Nmになり、このパワーを活かして918 スパイダーは発進から2.6秒で時速100km/hまで加速します。スーパースポーツカーの燃費(NEDC)も3.1リッター/100kmと驚異的で、効率性では現在のほとんどの小型車を凌駕しています。

パナメーラS EハイブリッドとカイエンS Eハイブリッド : 小型車並みの燃費
小型車並み燃費でスポーツカーのドライビングを存分に楽しめるポルシェ・カイエンS EハイブリッドとパナメーラS Eハイブリッドは、燃費性能と走行性能が相反するものでないことを証明しました。高級SUVとしては世界初となるこのプラグインハイブリッドは、システム出力が306kW(416ps)、NEDC燃費はわずか3.4リッター/100kmです。他方、ポルシェ・グランツーリスモのプラグインハイブリッドモデルは同じく306 kW(416ps)のシステム出力ですが、重量面で有利なだけでなく、後輪駆動の上に空気抵抗が小さいため、燃費はなんと3.1リッター/100kmです。

カイエンとパナメーラのプラグインハイブリッドでは、ボッシュのIMG-300電動モーターが追加の推進力を生み出し、このモーターによる追加トルクは310Nm、追加出力は70kW(95ps)に達します。また、電動モーターとバッテリーの中間に位置するセントラルインターフェースのINVCON 2.3モジュールもボッシュ製となっています。このパワーエレクトロニクスはパワートレインの指令センターとして機能し、バッテリーの直流を3相交流に変換して電動モーターに供給する一方、制動エネルギー回生時にはこれと逆に動作します。パワートレインの一角を構成し、駆動エネルギーを蓄えるバッテリーは角柱セルタイプとなっており、容量はパナメーラS Eハイブリッドが9.4kWh、カイエンS Eハイブリッドが10.8kWhで、ともに家庭用コンセントから4時間足らずで充電できます。さらに高電流チャージャーを使用すれば、充電時間は2時間強とほぼ半減します。

https://presse.porsche.com

注記 : 写真はポルシェ・プレスクラブ データベースご登録いただくと、上記より入手可能です。

1) ポルシェ918スパイダー : 複合燃費3.1 l/100km、複合CO2排出量 72~70g/km、複合電費12.7kWh/100km、効率クラス : A+

2) ポルシェ・パナメーラS Eハイブリッド : 複合燃費 3.1 l/100km、複合CO2排出量 71g/km、複合電費16.2 kWh/100km、 効率クラス : A+

3) ポルシェ・カイエンS Eハイブリッド : 複合燃費3.4 l/100km、複合CO2排出量79g/km、複合電費20.8kWh/100km、効率クラス : A+



このプレスリリースは2015年5月12日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。

 

ボッシュ・グループ概要
モビリティ ソリューションズは、ボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2014年の売上高は333億ユーロで総売上高の約68%を占めています。モビリティ ソリューションズの売上により、ボッシュ・グループはリーディングサプライヤーの地位を確立しています。モビリティ ソリューションズは、自動化、電動化、ネットワーク化の3つの領域においてその専門性を統合させ、お客様にトータルソリューションを提供します。その事業領域は主に、内燃機関の燃料噴射テクノロジー/パワートレイン周辺機器、パワートレイン電動化の様々なソリューション、安全システム、運転支援/自動化機能、ユーザーに優しいインフォテインメントやCar-to-CarおよびCar2X通信、オートモーティブアフターマーケット向けのコンセプト/テクノロジー/サービスなどです。代替パワートレインコンセプト、ネットワーク化された効率的なパワートレイン周辺機器、アクティブ/パッシブセーフティシステム、運転支援/コンフォート機能、ユーザーに優しいインフォテインメント技術、の分野で活動しています。さらにボッシュは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)、ディーゼル用コモンテールシステムなどの重要な革新自動車技術にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。 暫定決算における2014年の従業員数は約360,000人(2015年4月1日現在)、売上高は490億ユーロ*を計上しています。事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュ・グループは、ロ バート・ボッシュGmbHとその子会社約440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加 えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売のグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。2014年に ボッシュは全世界で約4,600件の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベー ションの提供を戦略的目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じ、人々の生活の質を向上します。つまりボッシュはコーポレートスローガン である「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。

*公表された2014年の売上高には、現在では完全子会社化されたかつての折半出資の合弁会社であるBSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH(現在はBSH Hausgeräte GmbHに社名変更)およびZF Lenksysteme GmbH(現在はRobert Bosch Automotive Steering GmbHに社名変更)は含まれていません。

さらに詳しい情報は、以下のサイトをご参照ください。
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www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英語)
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