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ラインエネルギー社と共同でタイヤ実証テストを実施【ランクセス】
2015年5月18日
ラインエネルギー社と共同でタイヤ実証テストを実施 :
「エコタイヤ」装着により、車両保有企業は最大7%の燃費削減が可能
● ランクセスとラインエネルギー社が実施したタイヤに関する共同実証テストによって、大幅な燃費削減を確認
● ラインエネルギー社は第1段階として、130台の保有車両に「エコタイヤ」を装着
● 都市圏の走行において、平均4.1%の燃費削減が可能
● 世界有数の第三者検査機関である独テュフ ラインランド社がテスト結果を認証
● 本テストは「スマートシティ・ケルン」プロジェクトの一環
● ケルン市のすべての車両が「エコタイヤ」を装着すると、年間約1,980万リットルの燃費削減、約48,000トンのCO2排出
量低減が可能
「エコタイヤ」を装着した車両の燃費は、都市圏の走行において、最大7%(平均約4.1%)低減できるため、車両を保有する企業にとっては年間数千ユーロのコスト削減が可能となります。また、これらの高性能タイヤ(EUのタイヤラベリング制度でC等級以上)は、標準タイヤと比べて、車両のCO2排出量を大幅に低減します。これらの結果は、ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスとドイツのエネルギー市場を代表するラインエネルギー社が実施したタイヤに関する共同実証テストによって証明されました。
ランクセスの経営委員会メンバーであるレニェー・ファン・レッセルは、次のように述べています。「私たちは、この長期にわたるテストによって、高性能タイヤが、車両を保有する企業や個人にとって、大幅な削減の可能性を有していることを証明しました。『エコタイヤ』は、コスト削減だけでなく、環境保全においても重要な貢献を果たします。」例えば、ケルン市で登録されている全乗用車両442,013台(ディーゼル車およびガソリン車)が、転がり抵抗F等級のタイヤからB等級の「エコタイヤ」に切り替えることで、年間1,980万リットルの燃費削減と約48,000トンのCO2排出量低減が可能となります(1台あたり平均14,000キロ走行する場合)。これは、ケルン市を走行する18,000台以上の車両のCO2排出量に相当します。
車両を保有する企業が「エコタイヤ」に切り替えることで、経済的効果を最大限に享受できることを示すもう一つの事例をご紹介します。EUのタイヤラベリング制度で転がり抵抗F等級のタイヤを装着した総重量3.5トン未満の車両およびトラック総計650台を保有する会社は、B等級の「エコタイヤ」に切り替えるだけで燃費を年間約44,500ユーロ相当節減することが可能です(ディーゼル燃料費1リットルにつき1.35ユーロ、1台あたり14,000キロの走行距離と仮定した場合)。CO2排出量は年間約87トンの低減となります。
ラインエネルギー社が「エコタイヤ」を使用
ラインエネルギー社は、保有車両を順次「エコタイヤ」に切り替えることを決定しました。第1段階として、標準タイヤの磨耗による定期的なタイヤ交換として、約130台を「エコタイヤ」に切り替え、残りの全車両は、各サイズの「エコタイヤ」が発売され次第、切り替えを行います。
ラインエネルギー社の重役のノベルト・グレーフラートは、次のように述べています。「エネルギーサービスプロバイダーおよびサプライヤーとして、私たちは責任を持って真摯に環境に取り組んでいます。私たちは、このような、環境保全に貢献する適切かつ便利な手段が見つかったことを喜ばしく思っています。」第1段階の130台の切り替えによって既に、年間11トン以上ものCO2排出量を削減することが可能となります。
独テュフ ラインランド社がテスト結果を承認
グローバルに技術サービスを提供する世界有数の第三者認証機関であるテュフ ラインランド社は、ランクセスとラインエネルギー社によって実施された本テスト結果を審査のうえ、その結果を書類化し、認証しました。テュフ ラインランド社の評議会メンバーでモビリティー責任者であるユルゲン・ブラウクマンは、次のように述べています。「テュフ ラインランドは、長期にわたりこのテストを審査し、その結果として都市圏の走行で、小型車においても『エコタイヤ』の装着が経済および環境面に効果をもたらすことを確認しました」
「スマートシティ・ケルン」の一環としてパイロットプロジェクトを実施
ランクセスとラインエネルギー社によるタイヤに関する共同実証テストは、2012年にラインエネルギー社とケルン市が開始した「スマートシティ・ケルン」プロジェクトの一環として行われました。
ケルン市の気候保護コーディネータのバーバラ・モーレンディック博士は、次のように説明しています。「スマートシティの取り組みを通して、商業発展と環境保全におけるゴールは、相互に関連するものであるということをケルン市は示したいと考えています。私は、最先端の技術は、気候や環境保全問題だけでなく、都市計画問題におけるソリューションとしても革新的なアプローチを提供できると強く確信しています。このタイヤの実証テストの成功は絶好の例となります」
「スマートシティ・ケルン」は、気候保護およびエネルギー革命に関する様々なプロジェクトの支援体制です。個人、企業、組織、イニシアチブ団体など、誰もが参加することができます。共に知的な発想を生み出し、先駆的な技術を開発することで、ケルン市をより良い街とすることができるのです。主要企業では、この支援体制を通して気候変化が引き起こす課題に取り組んでいます。プロジェクトの一環として、環境に優しい未来の都市生活を実現する様々な技術とサービスが実験的に実施されています。
ランクセスとラインエネルギー社によるタイヤに関する共同実証テストの詳細
ラインエネルギー社が保有する同仕様の6台の業務用車両の燃費を、半年間にわたって実際の条件下で調査しました。「エコタイヤ」の潜在的な節減を測定するため、「標準タイヤ」との性能比較が行われました。テスト期間中、重量約2トンのトラックが、ケルン市の同様の区域を走行しました。運転手、積載重量、燃料補給方法は常に同じで、このテスト期間中の計6台のトラックの総走行距離は約37,000kmでした。
テスト結果の妥当性を得るため、半年間のテストは2つの段階を経て実施されました。第1段階の最初の3ヶ月間は、グループ1の3台に「エコタイヤ」 (EUのタイヤラベリング制度で転がり抵抗B等級に分類)を装着し、グループ2の3台は「標準タイヤ」(EUのタイヤラベリング制度で転がり抵抗F等級に分類)を装着しました。第2段階である後半の3ヶ月では各グループの装着したタイヤが入れ替えられました。その結果、「エコタイヤ」装着のトラックは、1万キロあたり、燃費は最大6,96%の削減、CO2排出量は最大155kgの低減となりました。
2012年からEUタイヤラベリング制度が義務化
2012年11月1日からEUにおいて、新しいタイヤラベリング制度が義務化されました。この制度は、乗用車、軽および重量商用車を含むすべてのタイヤが対象となります。このラベリング制度はタイヤの転がり抵抗(燃費)がA(最上級)からG(最下級)まで等級付けされ、さらには、ウェットグリップ性能(安全性)と騒音に関する情報も消費者に提供されます。「エコタイヤ」は、このEUタイヤラベリング制度において、特に優れた評価を獲得しています。
ランクセスの「運送車両向け計算アプリ」は燃費削減に貢献
ランクセスは、ミュンヘン工科大学と協力して「運送車両向け計算アプリ」を開発し、2014年に公開しました。このアプリを使用することで、車両を保有する企業は車両の燃費と運用費用を効果的に低減することができます。例えば、保有車両を「エコタイヤ」に切り替えた場合、長期でどれくらい燃料を削減できるか、「エコタイヤ」に投資したメリットがどの時点で発生するか、車両全体のCO2排出量の低減値などを試算することができます。
ランクセスの「運送車両向け計算アプリ」は、下記のリンクから簡単な登録手続きを行うだけで、無料でご利用いただけます。
URL : http://fleet.lanxess.co.jp/jp/
これは、ドイツ・ケルンで4月17日に発表されたリリースをもとに、ランクセス㈱が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com
ランクセスについて :
ランクセスは、世界29カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2014年の総売上は80億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 16,300人、世界中に52の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)とヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
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