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アイシン、Volcano AUTOSAR設計ソリューションを標準プラットフォームとして採用【メンター・グラフィックス・ジャパン】
2015年4月22日
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社:米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、日本の大手自動車部品メーカーであるアイシン精機㈱およびそのグループ会社(以下アイシン)が、車載ネットワークメーカーの間で普及が進むAUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)ベースの設計プロセスへの対応に向けて、メンター・グラフィックスのVolcano™ VSx™設計ツール群を標準プラットフォームとして採用したことを発表しました。
AUTOSARはECU(電子制御ユニット)設計の世界標準として急速に採用が進んでおり、アイシンは、Volcanoを採用することにより、グループ内の車載システムのさまざまな設計領域や機能に対するソフトウェア開発基盤を統一します。AUTOSARは、自動車OEM、サプライヤ、ツールベンダが共同策定した車載ソフトウェアアーキテクチャのオープンな標準規格であり、自動車エンジニアとECUサプライヤの両者による標準インタフェースを介したソフトウェアのモジュール性とスケーラビリティを実現し、設計複雑性への対応能力を高めます。また、ECU設計資産の再利用性と可搬性も向上させます。
AUTOSARの採用は、広範な車載機能を実現し品質と信頼性に優れたECU開発という、アイシンの注力技術に専念することを可能にします。セーフティクリティカルな設計領域の一例としてパワートレインアプリケーションが挙げられますが、メンター・グラフィックスがこの分野で実績と成功事例を収めていたことも、アイシンが車載ソフトウェアの主力ベンダにメンター・グラフィックスを選んだ大きな理由の1つです。Volcanoは、CAN、LIN、Ethernet、FlexRayなど複数の多重化した通信ネットワークに基づいたシステム/ネットワーク設計、仮想検証、テスト、車載システム用の組込みソフトウェア開発を可能にするツールスイートです。アイシンは、Volcano VSxシリーズのうち、Volcano VSTAR™(BSW)、Volcano VSA™、Volcano VSBを量産向けに使用します。
メンター・グラフィックス、組込みシステム事業部、Platform Solutions Business Unit、General Manager、Scot Morrisonは、今回のアイシンによる決定を受けて、以下のように述べています。「アイシンは、ECU設計/開発メソドロジを標準化するメリットを認識されており、この度、メンター・グラフィックスの顧客としてアイシンを迎え入れたことを光栄に思っております。AUTOSAR環境の導入とそれに伴うトレーニング、現行のプロセスからの移行にあたっては、世界各地の拠点で緊密な協力体制をとっていきます。」
メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ12.4億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。
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