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LEDヘッドランプの開発と普及の促進により 平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞【小糸製作所】
2015年4月15日
㈱小糸製作所(本社:東京都港区、社長:大嶽昌宏)の技術者5名が、平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門、業績名:世界初LEDヘッドランプの開発)を本年4月15日に受賞しました。
当社は、2007年に世界初となるLEDヘッドランプの量産化に成功しました。その後の継続した技術開発により、当初は5個必要であったLEDを1個にまで削減し、LEDの強みである省電力化をいっそう進展させることに成功しました。これはLEDの明るさ向上に加え、光を無駄なく利用する最新の光学技術、効率よくLEDを冷却する放熱技術などの開発の成果です。
大幅な省電力、小型軽量、低コストを実現したことで、高級車だけでなく軽自動車や二輪車にまで広く搭載され、日本のみならず世界のLEDヘッドランプ普及を牽引してまいりました。
累計生産数は620万個(2015年3月末)に達し、今後は、現在の主流であるハロゲンヘッドランプ
からLEDヘッドランプへの切り替えが急速に進むことに加え、二輪車での採用も増加することから、ヘッドランプの省電力化によるCO2削減がいっそう加速します。
今回の受賞は、この世界的規模のCO2削減トレンドを生み出した開発が評価されたものです。
この文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とされています。
当社では平成25年度の「水銀フリーディスチャージヘッドランプの開発」に続く2度目の受賞です。
当社は今後とも、「人と地球にやさしいものづくり」を目指し、安全や環境に配慮した製品開発に取り組んでまいります。
【受賞内容】
1. 業績名 「世界初LEDヘッドランプの開発」
2. 受賞者 佐々木 勝、 渡邉 重之、 時田 主、 石田 裕之、 池谷 浩基
3. 開発の内容
LEDヘッドランプの量産化に世界初で成功し、さらにその後の継続した技術開発により、広範な普及に必要な低コストと軽量化も合わせて実現しました。
本開発により従来比1/3の省電力化によるCO2削減、明るさ向上による安全性向上、長寿命で電球切れの心配のない安全なヘッドランプを実現しました。
本成果は高級車だけでなく軽自動車にまで広く搭載され、LED技術による省電力ヘッドランプ搭載の世界的潮流を生み出し、世界規模でのCO2削減の加速に寄与しています。
お問合せ先 ㈱小糸製作所 総務部 広報課
TEL 03-3447-5103 FAX 03-3447-1520
(参考)
■ 世界初の量産LEDヘッドランプ
■ 当社のLEDヘッドランプは、フラッグシップカーから軽自動車まで、世界中のさまざまな車両に搭載されています
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