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米国に新工場建設へ【ボルボ・カー・ジャパン】
2015年3月31日
● 主要3大陸に生産拠点を持つグローバルな自動車メーカーに
● 新工場への投資額は約5億米ドル
● 米国市場への長期的な取り組みを鮮明に
ボルボは米国に新しい生産工場を建設することを発表しました。真にグローバルな自動車メーカーになることを目指し、約5億ドル(邦貨換算約600億円※)を投資して全く新しい生産工場を建設し、米国市場に長期的な拠点を構えます。
現段階で候補地はいくつかに絞られていますが、新工場の建設予定地や投資額の詳細については 後日正式に発表する予定です。
今回の決定により、ボルボは主要3大陸の全てに生産拠点を持つグローバルな自動車生産会社となります。欧州に2か所と中国に2か所の工場を持ち、これに1月に発表したアメリカズリージョンの一部として米国工場が加わります。今回の動きは2010年から進められているボルボの組織再編の一部を成すものです。
この組織再編計画には、グローバルな生産拠点の確保、向こう4年間でのボルボの製品ラインナップの完全刷新、新しいモジュール式車両技術の導入、世界初の安全技術の開発、新しいデザインランゲージ、業界をリードする広範なクラウドサービスの開発が含まれています。
「これまで、米国に生産拠点を持っていなかったボルボは真にグローバルな自動車メーカーとは言えませんでした。今日、それが変わったのです」。ボルボ・カー・グループ代表取締役社長兼CEOのホーカン・サムエルソンはそう語っています。「米国は、当社のグローバルな組織再編において不可欠なものであり、本日の発表でボルボが長期的に米国市場に取り組むことが完全にクリアになったのです。」
ボルボは1955年から米国で車を販売しており、今回の投資の決定はボルボの長期的な米国市場に取り組む姿勢を明確にするものです。また、新工場を建設することで、ボルボは年間10万台という米国における中期的な販売目標を達成し、いずれはその目標を上回ることも可能となります。新工場が米国における受注生産の促進とボルボのグローバルな生産体制における不可欠な役割を果たし、それが米国ならびに輸出市場にプラスに作用し、さらには為替変動の影響を小さくする役割も果たすでしょう。
新工場は新しい雇用を生み出し、その従業員や家族に生活の安定をもたらします。一般的に自動車 工場は地元に大きな経済的波及効果を及ぼし、資金を近隣に注入すると言われています。このため、新しい工場はそれが立地する州の経済を上向かせます。
ボルボの米国での復活は、中国や西ヨーロッパでの安定した成長と並行して進められます。ボルボは3大陸すべてで売り上げを伸ばし、その中期販売目標と利益率の目標を達成し、将来さらにその成長軌道を堅調なものにしていく計画です。
※邦貨換算レート : 120円/1ドル(2015年3月31日時点)
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