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カンボジア・ポイぺトで日本企業初のテクノパーク事業 ~南部経済回廊の要衝となるポイぺトで日本企業のモノ作りを支援~【豊田通商】

2015年3月31日

豊田通商㈱(以下、豊田通商)は、2015年4月、カンボジアに日系自動車部品会社の現地生産を支援する新会社 「Techno Park Poipet Pvt. Co. Ltd.(予定)」 を設立します。本件、タイの日系自動車部品メーカーがサテライト拠点としてカンボジアへ進出している動きに対応するため、2015年5月に着工し、2015年末を目途に営業を開始します。

近年、「タイプラスワン」と呼ばれるカンボジア、ラオス、ミャンマーなどにおいて、製造業を中心に生産拠点を分散し、地域全体でのサプライチェーンを構築、最適化させる取り組みが進んでいます。また、タイ・バンコク中心部からカンボジア・プノンペンまでの約630km 、さらに約260km 先のベトナム・ホーチミン港をつなぐ南部経済回廊といった物流インフラの整備などを背景に、その中心に位置するカンボジアは地理的優位や若年層を中心とした豊富な労働力といった魅力を生かし、日系企業の進出が積極化しています。

豊田通商はこのたび、タイとカンボジアの国境に位置するポイペト市(バンコク中心部から約230km, 約4時間)にテクノパークを設けることとしました。新会社は、総敷地面積約6万㎡の中に合計4棟の建屋(約3万㎡)を建設します。まずは第1期として2万㎡に1棟の建屋の着工を開始し、順次、第2期および第3期の建設を計画しています。サービス内容は、1,000㎡単位での工場レンタルから、従業員向け給食サービス、および総務/経理/財務/人事といったアドミニストレーション業務を提供。顧客がモノづくりに専念できる環境整備を通じて、企業の海外進出時における初期投資および海外進出リスクの軽減することで、進出企業のコスト削減に貢献します。2020年には入居企業数10社以上を目指します。

また本テクノパークでは、新たなサービスとして自動車部品製造における前後工程の一部を請け負う「加工請負」や、現地の農業従事者を製造業の人材として教育、派遣を行う「人材派遣」を行い、機能強化を図っていきます。

豊田通商はこれまで、1998年にインド・バンガロールで自動車向け生産支援事業であるテクノパーク事業を開始して以来、インフラ分野の注力事業として、インドに4カ所、タイ、中国、インドネシアの4カ国でテクノパーク事業を展開し、本件で計5カ国 8カ所目となります。豊田通商は、今後も本事業を通じ、新興国におけるバリューチェーンのさらなる強化を進めていきます。

ご参考

■ Techno Park Poipet Pvt. Co. Ltdの会社概要


■ テクノパーク予定地








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