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車載用 AEC-Q100対応 ゼロドリフト・デュアルオペアンプ「S-19611A」を発売【セイコーインスツル】

2015年3月27日

車載用 AEC-Q100対応 ゼロドリフト・デュアルオペアンプ「S-19611A」を発売
電流センサの高精度化を実現し、ECUの電力消費の削減に寄与


セイコーインスツル㈱(略称:SII、社長:村上 斉、本社:千葉県千葉市)は、車載用ICの品質規格AEC-Q100に対応し、微少なセンサ信号の増幅用途に適したゼロドリフト・デュアルオペアンプ「S-19611A」を発売します。

「S-19611A」は、小さい入力オフセット電圧(入力がゼロの時に出力に生じる電圧を入力換算したもの)17μV、ならびに小さい入力オフセット電圧ドリフト(温度によるオフセット電圧の変動)0.1μV/℃により、高精度の信号増幅を実現するゼロドリフト・デュアルオペアンプです。高精度電流センサ、高精度センサ信号増幅、圧力計、重量計向けひずみゲージアンプなどに最適であり、ECUの電力消費削減にも貢献します。また、同製品のラインナップとして、高速デュアルオペアンプ「S-19610A」も同時発売します。「S-19611A」と「S-19610A」は、両製品ともに、CMOSプロセスを使用して開発したデュアルオペアンプです。


【ゼロドリフト・デュアルオペアンプ「S-19611A」の特長】

1. 低入力オフセット電圧、低入力オフセット電圧ドリフトにより高精度・安定性を実現
「S-19611A」は、車載用として、業界トップクラスの低入力オフセット・ドリフトを実現しました。「S-19611A」は、入力オフセット電圧が17μVと小さく、また入力オフセット電圧ドリフトが0.1μV/℃(マイクロボルト/℃)と少ないため、微少なセンサ信号の増幅用途に最適です。そのため、高精度の信号増幅を必要とする場所で信号の補正をすることなく、ご使用いただけます。電流センサが高精度になるため、電流検知用の抵抗値を小さくでき、ECUの電力消費の削減にも寄与します。電流センサ、高精度センサ信号増幅、圧力計、重量計向けひずみゲージアンプなど高精度・安定性が必要となる用途に最適です。

2. 車載品質を実現
「S-19611A」は、105℃動作可能でAEC-Q100 Grade2(-40℃~+105℃)に対応しています。長年の車載用IC製造で培った製造技術により、車載用として品質や信頼性における厳しい業界の需要に対応します。業界をリードする車載用ゼロドリフトアンプです。

【高速デュアルオペアンプ「S-19610A」の特長】

1. 利得帯域幅積3.0MHzの高速オペアンプ
利得帯域幅積3.0MHzの高速オペアンプのため、車載用の様々な用途にご使用いただけます。用途例は、電流センサ、各種センサ信号増幅、バッファ、アクティブフィルタなどです。

2. 車載品質を実現
「S-19610A」は、125℃動作可能でAEC-Q100 Grade1(-40℃~+125℃)に対応した高速オペアンプです。

SIIは、従来より車載向け半導体を製造・販売しています。特にシリアルEEPROMにおいては、その信頼性により日本国内シェアNo.1(*1) の実績を得ています。今後も、車載向け半導体製品のさらなる信頼性の向上、ラインナップの充実を進めます。

*1 車載向けシリアルEEPROM、日本国内シェアNo.1 : 当社調べ

【仕様】

【販売目標】

2015年度、各年間500万個

【データシートURL】

ゼロドリフト・デュアルオペアンプ「S-19611A」
http://datasheet.sii-ic.com/jp/automotive_cmos_opamp/S19611A_J.pdf

高速デュアルオペアンプ「S-19610A」
http://datasheet.sii-ic.com/jp/automotive_cmos_opamp/S19610A_J.pdf

【Webサイト】

http://www.sii-ic.com/jp/semicon/



この件に関するお問い合わせ先
セイコーインスツル㈱
半導体事業部 半導体営業総括部
TEL: 043-211-1193



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