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アジア・コンポジット・センターを開設 自動車軽量化への取り組みを強化【BASFジャパン】

2015年3月17日

■ 熱可塑性複合材料(コンポジット)を使った自動車用部品の試作および試作品の性能検証により、顧客の自動車軽量化
 の可能性を追求、コスト面、製造面で支援

■ 連続繊維強化型熱可塑性の複合材料、革新的な新規設備による試作サポート、シミュレーション等のサービスパッケージ
 を一貫して提供するアジアで最初の材料サプライヤー

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、エンジニアリングプラスチック・イノベーションセンター内(横浜市緑区)に、熱可塑性複合材料(コンポジット)を用いたアプリケーション開発施設「アジア・コンポジット・センター」を日本に開設することを発表いたしました。本施設の開設により、BASFはアジアにおける自動車の軽量化をさらに推進していきます。本施設は、2015年4月に本格稼働を予定しています。

導入される機器は、BASFの複合材料と組み合わせて射出成形を行うハイブリッド成形機で、材料搬送用治具、射出成形機、赤外線ヒーター、材料搬送用ロボットを装備しており、熱可塑性複合材料(コンポジット)を使った自動車用部品を当該設備で試作することが可能です。これにより、自動車メーカーや部品メーカーをはじめとしたお客さまは、試作・製造設備がなかったために、導入の障壁となっていた当該複合材料を使った試作ならびに製作した試作品の性能を検証することができ、お客さまの製品開発の可能性、時間短縮およびコスト効率の向上が可能になります。

BASFアジア太平洋地域 パフォーマンスマテリアルズ事業本部シニア・バイスプレジデントのアンディ・ポスルスウェイトは次のように述べています。「 BASF は過去20年間、短繊維強化ポリアミドを利用し、自動車産業における金属部品から樹脂部品への代替に大きく貢献してきました。 昨年、金属部品の樹脂化やさらなる部品の軽量化を進めるため、熱可塑性複合材料(コンポジット)とエンジニアリングサービスを組み合わせたパッケージ「Ultracom™(ウルトラコム)」を投入し、製品ポートフォリオを拡大しました。今回のアジア・コンポジット・センター開設により、自動車軽量化に向けた開発パートナーとしてのBASFの地位はさらに強固になり、お客さまの製品開発を支援していきます。」

本施設では、連続繊維強化熱可塑性複合材料(コンポジット)、二次成形用射出成形材料、エンジニアリングサービスの3つを組み合わせたパッケージ「Ultracom™(ウルトラコム)」を提供します。これにより、BASFは連続繊維強化型熱可塑性コンポジットの試作サポートとシミュレーションなどのエンジニアリングサービスを提供する、アジアで最初の材料サプライヤーとなります。

アジア・コンポジット・センターでUltracom™の可能性を提示

BASFは、アジア・コンポジット・センターにおいて、信頼性が高く効率的な生産方法並びに試作品をデモンストレーションで提示し、「Ultracom™(ウルトラコム)」の可能性を提案します。「Ultracom™ (ウルトラコム)」は、そのエンジニアリングサービスの一環であるシミュレーションにより部品設計をお客さまと共に最適化することによって、連続繊維強化型熱可塑性コンポジットを使い、それを熱フォーミングし、それと同時に二次成形することによって非常に短いサイクルタイムを可能とします。

さらに、アジア・コンポジット・センターの開設により、「Ultracom™(ウルトラコム)」は、そのプロセスの簡便性から大量生産にも適応可能であることを示し、信頼性の高い製品および製造方法の提案が可能になります。

ポスルスウェイトは次のように述べています。「アジア・コンポジット・センターは、BASFの高性能プラスチックの幅広いポートフォリオ、お客さまとのコラボレーションの実績、強力なプロジェクトの推進、そして技術力の結集によって、アジア太平洋地域におけるお客さまの成長を支援するとともに、同地域で成長する自動車市場により良いサービスを提供していきます。なお、家庭用電化製品など、その他の産業への技術適用も進めていきます。」

■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は2015年、創立150周年を迎え、これまで以上に化学でいい関係をつくっていきます。製品ラインは、化学品、プラスチック、高性能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。BASFは、世界をリードする化学会社として、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、BASFは科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。BASFの製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。BASFは「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を企業目標に掲げ、これらの活動を実施しています。2014年の売上は約740億ユーロで、従業員数は約11万3000人です。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。








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