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コネクテッドカーが描く自動車の安全性と利便性の先進的なビジョンを発表【ボルボ・カー・ジャパン】
2015年3月10日
● コネクテッドカーがもたらす安全性、利便性、社会的便益の可能性を探求
● 今年1,000台のテスト車がスウェーデンとノルウェーの道路を走行予定
● コネクテッドカーを社会貢献に役立てるうえでボルボが果たす役割を明確に
● クラウドによる車載のデータの共有がもたらす、安全性の向上や、時間、コストの効率化
ボルボは、3月2日から5日までバルセロナで開催された世界最大級のモバイル技術見本市、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)で、コネクテッドカーの未来に向けた次なるステップを発表しました。
ボルボ・カー・グループ副社長兼グループCIOのクラス・ベンドリクは、次のように述べています。「運転中の車が収集した道路状況の情報を、ボルボ・クラウドのようなコネクテッドカー・クラウドを経由し、他のドライバーや地方自治体と共有する世界を想像してください。そこは、クラウドによるデータの共有が利便性を高め、人命をリスクから遠ざけ、社会貢献も果たす世界です。ボルボはこのような未来のシナリオを描いています」
ボルボは現在、車載データとボルボ・クラウドの組み合わせが切り開く、多岐にわたるコネクテッドカー・サービスの可能性を検討しています。スマートシティは、信号の切り替えタイミングや速度制限を最適化したり、リアルタイムの渋滞情報から別ルートを提案することで、交通の流れの管理効率を高めることができます。また、悪天候や、路上の緊急事態、急ブレーキをかけた車両に関する警告をリアルタイムで発信することもできます。将来は、クラウド接続された街灯により、コネクテッドカーが検知した滑りやすい路面を、通常とは異なる色で照らすことで、危険な路面があることを周囲のドライバーに知らせることもできます。
ボルボでは長年、路面情報をクラウド経由で共有するテクノロジーを開発しており、今年はテスト車を1,000台に増やし、スウェーデンとノルウェーで実証実験を行っています。
「たとえば、ボルボ車が滑りやすい路面を検知した際、ボルボ・クラウドを経由して他のコネクテッドカーにその場所を知らせることができるので、他のドライバーは危険に備えることができます。このようなコネクテッドカー・サービスは、事故の蓋然性を減らすと同時に、冬の道路の維持・管理効率を高めることで、道路管理の費用を削減する効果もあるため、個人と社会の両方に恩恵をもたらします。自動車メーカーは、シェアされた車のデータを広く平等に活用することで、社会に大きな便益をもたらす力を持っています。ボルボはそれを強く実感しています」と、ベンドリクは語ります。
こうした試みは、インターネット社会におけるコネクテッドカーの発展がもたらす輝かしい未来への第一歩です。将来は、クラウドを活用したこのような革新的なテクノロジーを、一つのスタンダードな核として、さまざまな国の交通管理エコシステムと結び付けることができます。そして、リアルタイムの交通情報データを、他の車だけでなく、社会全体へと最大限に共有することが可能になるでしょう。
エリクソンとの提携
2012年の後半、ボルボとエリクソンは、業界をリードする自動車接続サービスのイノベーションの開発を共同で押し進めることを明確な目標として、提携関係を結びました。エリクソンのマルチサービス・デリバリー・プラットフォームを基盤とするコネクテッド・ビークル・クラウドにより、新しいボルボ車にインフォテインメント、アプリ、通信サービスが提供されます。ボルボとエリクソンは共同で、コネクテッドカーを中核とするエコシステムの構築を継続していきます。
1,000台のテスト車を使用した滑りやすい路面検知の実証実験
1,000台のテスト車がボルボ・クラウドを経由して、滑りやすい路面等の情報を他のボルボ車や道路管理当局に送信する実験が、現在スウェーデンとノルウェーで行われています。このデータは、道路管理者が冬の道路を効率的に維持・管理し、状況の変化にすばやく対応する一助となります。
詳しい情報については、下記webページをご参照ください。
(http://www.volvocars.com/jp/top/about/news-events/Pages/default.aspx?itemid=233)
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