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世界ラリー選手権(WRC)で開幕3連勝【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】
2015年3月9日
リタイア続出の「ラリー・メキシコ」で盤石の強さを発揮し1位と3位を獲得
フォルクスワーゲンは、ラリー競技の最高峰「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の2015年シーズン第3戦「ラリー・メキシコ」に市販車をベースとした3台の「ポロR WRC」で参戦、フランス人のセバスチャン オジェ選手が開幕3連勝となる勝利を挙げました。また、ノルウェー人のアンドレアス ミケルセン選手も3戦連続での3位表彰台を獲得しました。
2015年3月5日(木)〜3月8日(日)にかけて開催された「ラリー・メキシコ」は、メキシコ中部のレオンを拠点とするグラベル(未舗装路)ラリーです。最高到達地点は2737mという随一の高地ラリーであり、そのためエンジン出力は20%近くの低下を余儀なくされます。競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)は21、SS距離395.21km、総走行距離998.66kmで行われました。
5日(木)の夜、世界遺産にも指定されているグアナファト市内でセレモニアルスタートを行った選手たちは、市街地のSS1、ミニサーキットのSS2を走行。この時点で僅差ながらオジェ選手が首位を奪いました。6日(金)からは本格的なSSがスタートしましたが、先頭走者となるフォルクスワーゲン勢は砂利掻き役となり不利が予想されました。しかし3人のドライバーは、多くのライバルがアクシデントで脱落するなか、走行順の不利をはね返す快走を見せ、金曜日を終えた段階でオジェ選手が首位、ヤリ‐マティ ラトバラ選手が2番手、ミケルセン選手が4番手と上位を占める強さを発揮しました。
続く7日(土)も、オジェ選手は危なげのない走りで首位を堅持。一方、この日の序盤で総合2番手のラトバラ選手がリタイアを喫し、ミケルセン選手が表彰台圏内の3番手に浮上しました。
競技最終日の8日(日)は、わずかに3箇所のSSのみ。そのうちひとつは55.82kmという大会最長のSSです。前を行くライバルと4.5秒差のミケルセン選手は、ここで逆転を期してアタックしたもののミスもありそれは叶わず。一方、首位のオジェ選手は最終SS のパワーステージでトップタイムを獲得し、通算27度目となるWRC勝利を決めました。オジェ選手は開幕3連勝、そして「ラリー・メキシコ」で3年連続となる勝利を果たし、ドライバーズ選手権で早くも独走状態となりました。また、ミケルセン選手も3位表彰台を獲得。さらにパワーステージで2番手となり、ポイントを伸ばしています。
この結果、フォルクスワーゲン・モータースポーツはマニュファクチャラーズ選手権ランキングでさらにリードを広げました。ドライバーズ選手権ランキングもオジェ選手とミケルセン選手が1-2番手を占めています。次戦は4月23日(木)〜26日(日)の第4戦「ラリー・アルゼンチン」です。
■ フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター : ヨースト カピート
「メキシコで3年連続の勝利は最高の結果です。オジェ選手はタイヤのマネジメントも完璧でしたし、ミケルセン選手も2度目のメキシコながら、いい走りを見せたと思います。ラトバラ選手も諦めずに走り切ったことでマニュファクチャラーズポイントを獲得し、チームに貢献してくれました」
■ カー#1 : セバスチャン オジェ(フランス) 最終結果 : 総合1位
「キャリアのなかでもベストな勝利のひとつです。私とジュリアン(イングラシア)にとって、まさに完璧な週末でした。ポロR WRCにはなんの不安もなく、チームも素晴らしい仕事をしてくれました」
■ カー#2 : ヤリ‐マティ ラトバラ(フィンランド) 最終結果 : 総合15位
「ドライビングのリズムをうまくつかむことができませんでした。サスペンションを壊してしまい、実質的に終わってしまいましたが、次戦アルゼンチンに向けて気持ちを切り替えて臨みたいと思います」
■ カー#9 : アンドレアス ミケルセン(ノルウェー) 最終結果 : 総合3位
「メキシコのSSの経験は少ないので、ミスしないことを目標に慎重に走りましたが、3位表彰台と2点のボーナスは素晴らしい結果です。ドライバーズ選手権で2番手となったのもうれしいですね」
■ FIA 世界ラリー選手権 第3戦ラリー・メキシコ 最終結果
■ FIA 世界ラリー選手権 マニュファクチャラーズ選手権ランキング(第3戦終了時点)
■ FIA 世界ラリー選手権 ドライバーズ選手権ランキング(第3戦終了時点)
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