車載用 36V動作 250mA LDOレギュレータ「S-19212シリーズ」を発売低消費電流6.5μAでバッテリー直結システムの暗電流削減に最適【セイコーインスツル】

2015年3月3日

セイコーインスツル㈱（略称：SII、社長：村上斉、本社：千葉県千葉市）は、高耐圧36V動作の車載用250mA LDO レギュレータ「S-19212シリーズ」を製品化し、このほど受注を開始しました。
LDOレギュレータは、出力電圧を一定に保つよう制御する半導体です。「S-19212シリーズ」の出力電圧精度は高精度の±2.0%で、出力電圧は2.5V～16.0Vの範囲にて0.1Vステップで選択可能です。6.5μAと低消費電流のためバッテリー直結システムの暗電流削減に最適です。さらに、4種類のパッケージラインナップと合わせて幅広いニーズに対応します。

【主な特長】

■ 1．バッテリー直結可能な高スペックを実現
入力電圧36V、定格45Vの高耐圧製品のため、直接12V鉛バッテリーに接続することが可能です。動作温度は125℃まで可能であり、エンジン周りなど高温対応が求められる環境でもお使い頂けます。

■ 2．低消費電流・高精度の出力電圧を実現
動作時消費電流が6.5μA typ.と低消費電流のため、バッテリー直結システムの暗電流削減に最適です。出力電圧精度が、全温度範囲で±2.0％と高精度です。出力電圧は2.5V～16.0Vまで0.1Vステップで選択可能で、アプリケーションに合わせてお選びいただけます。

■ 3．車載品質
三温度テスト（低温、常温、高温）を実施しています。車載電子部品評議会（AEC）による各種の信頼性・品質評価試験である「AEC-Q100」に対応予定です。また、PPAP（生産部品承認プロセス）にも対応可能です。自動車等の過酷な環境での使用が可能です。

■ 4．豊富なパッケージラインナップ
パッケージは4種類で、HSOP-8A（6.0×5.02×1.68mm）、SOT-89-5（4.5×4.5×1.6mm）、HSOP-6（6.0×5.02×1.75mm）、SOT-23-5（2.8×2.9×1.3mm）と豊富にラインナップしています。環境に配慮した鉛フリー・ハロゲンフリーです。熱シミュレーションサービスにより、最適なパッケージをご提案可能です。ご検討中の基板やご使用条件などの情報を頂くことで、熱抵抗値や推奨配線率などのご提供が可能です。

【仕様】
・出力電圧： 2.5V ～ 16.0V（0.1Vステップにて選択可能）
・入力電圧： 3.0V ～ 36.0V
・出力電圧精度： ±2.0% （Tj = -40℃～ +125℃）
・動作時消費電流： 6.5μA typ （Tj = -40℃～ +125℃）
・入力コンデンサ： 1.0μF 以上のセラミックコンデンサ
・出力コンデンサ： 1.0μF ～ 100μF のセラミックコンデンサ
・サーマルシャットダウン回路：検出温度 165℃ typ.
・放電シャント回路：オフ時に出力コンデンサの電荷を放電（RLOW=70kΩ typ.）
・付加機能：過電流保護回路、ON/OFF 回路
・動作温度範囲： Ta= -40℃～+125℃
・ジャンクション温度： Tj=-40℃～+150℃
・ AEC-Q100 ：対応予定
・ PPAP ：対応可能