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自動車部品に使える間伐材を用いた射出材料を新開発【トヨタ車体】
2015年2月5日
トヨタのアルファード/ヴェルファイアのハイブリッド車に
「スギ間伐材を用いたワイヤーハーネスプロテクター」を採用
トヨタ車体㈱(本社:愛知県刈谷市 取締役社長:岩瀬 隆広)は、スギ間伐材を強化繊維として利用し、熱可塑性樹脂*1と組み合わせた難燃性射出材料「TABWDⓇ/タブウッド」を開発し、このたびトヨタ自動車㈱が1月26日に発売した新型アルファードならびにヴェルファイアのハイブリッド車向けのワイヤーハーネスプロテクター*2として採用されました。
通常の自動車用樹脂部品は、熱可塑性樹脂の強度や耐熱性を高めるためにガラス繊維や鉱物の粉を添加していますが、当社は2013年に、この添加物をスギ間伐材の繊維に置き換えることに成功し、これまでランドクルーザー(200系)やエスティマハイブリッドなどのフォグランプブラケットに採用されてきました。
今回は、従来の強度や耐熱性といった特性に加え、難燃性を付与させることで、高温になるエンジン周辺のワイヤーハーネスプロテクターへの採用が可能となりました。また、木材は、軽量で強度が高く、温度変化に対しても安定な材料です。この特徴を活かすことにより、既存の射出材料に比べて10%の軽量化も図ることができました。
トヨタ車体は、スギ間伐材を用いた射出材料の使用製品の拡大を目指すとともに、今後も間伐材の有効利用につながる新しい使い方を提案してまいります。
*1 : 適当な温度に加熱すると軟化し、冷却すると固化する変形しやすい性質の樹脂
*2 : 配線をまとめかつ保護する目的で取り付ける部品
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