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最新の後部座席用の乗員拘束システムを発表【TRW】
2014年12月16日
本リリースは、12月3日(現地時間)にドイツ・カールスルーエで発表されたリリースの日本語版です。
ドイツ・カールスルーエ(2014年12月3日)-世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は、ドイツで開催された展示会「エアバッグ 2014」において、正面衝突の際に後部座席乗員を保護する高度な乗員拘束システムの概要を発表しました。後部座席に特化した性能を備えたエアバッグと、高度なシートベルトシステムを併用することで、後部座席の乗員が負傷する可能性を軽減することができます。当展示会において、TRWは先進の後席乗員保護技術をブースで紹介しました。
TRWの乗員安全システム部門インフレータブル拘束システム担当ディレクターのダーク・シュルツ(Dirk Schultz)は次のように述べています。「TRWでは、ドイツの交通事故調査データに基づき、1999年から2013年の後部座席乗員の受傷パターンについて分析しました。分析の結果、後部座席乗員の傷害の半数が前部座席に頭部を強打することによる衝撃、またはシートベルトによって胸部に加えられる高い荷重が原因であることが分かりました。つまり、正面衝突時における後部座席乗員の保護要件は、前部座席の乗員に対する保護要件とは異なっているのです。子どもから大人まで、後部座席に座る乗員は年齢も体格も大きく異なると共に、後部座席のスペースも前部座席の位置によって変化するため、後部座席乗員の保護は難しい課題とされてきました。しかしながら、シートベルト、プリテンショナー、ロードリミッターを組み合わせたTRWの高度な乗員拘束システムを活用することで、後部座席の乗員が負傷する可能性を大幅に軽減することが可能となります」。
ルーフ搭載型リアシートエアバッグ
ルーフ搭載型リアシートエアバッグは、乗員の幅広い年齢層、体格、前部座席の位置といった後部座席特有の環境に対応することができます。TRWでは、5、50、95のパーセンタイルダミーを使用した静的および動的試験に加え、数多くの乗員シミュレーションを実施し、前部座席向けの「ルーフ・エアバッグシステム」のコンセプトを後部座席にも採用することに成功しました。ルーフ搭載型の後部座席用エアバッグをリトラクタープリテンショナーと一定荷重の・ロードリミッターと組み合わせることで、車内スペースが狭い場合や前部と後部座席との距離が近い状態でさえも、後部座席の乗員が前部座席に頭部を強打する恐れを軽減します。
シート搭載型リアシートエアバッグ
後部座席の乗員を保護するために、前部座席背面の後部座席に向いた側に、高度な後部座席用エアバッグを搭載することも可能です。前部座席は前後にスライドして位置を調整できるため、前部座席の背面と後部座席乗員との距離は一定していませんが、TRWの高度な後部座席エアバッグはユニークな形状をしており、前部座席と後部座席乗員との距離に応じて調節が可能となっています。前部座席がかなり前方にある場合でも乗員を保護することができ、後部座席に近い位置にある場合でも、乗員に高い荷重がかかるのを防ぎます。
なお、TRWは、ルーフ搭載型およびシート搭載型のエアバッグの生産を2017年後半に開始する予定です。
TRWについて
TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め24カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約65,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2013年度の売上高は174億ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン㈱として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。
同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。
本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。
本件に関するお問い合わせ先 :
クレアブ・ギャビン・アンダーソン㈱ (電話 : 03-5404-0640)
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