注目企業特集

株式会社フォトロン

  

  

人間の目では見ることのできない一瞬を捉える「テクノロジーの目」。フォトロンが提供する製品は、世界最高品質の画像計測システムです。当社は国内工場・国内生産。開発から製造まで一貫して自社でおこなっています。常に新たなニーズに適応した先進的なシステムをお客様にご提案します。

自動車開発向け画像計測システム

自動車開発現場では、ハイスピードカメラを使った撮影、計測が必要不可欠になっていますが、昨今、複雑・高度化する開発環境の中で、より高精度で、より効率的な計測ができるシステムへの対応が求められてきました。
そのようなニーズに応えるべく、当社で新たに開発したハイスピードカメラとモーションキャプチャシステムをご紹介いたします。
超高感度ハイエンドハイスピードカメラ
低炭素社会の実現に向けて世界各地で排ガス規制が強化されている中、自動車エンジンの熱効率向上を目指す研究が進められています。エンジン燃焼の解析にはハイスピードカメラは必要不可欠となっており、より高感度で高速・高解像度に撮影できるカメラのニーズが高まっています。
新開発のハイスピードカメラ「FASTCAM Nova」は超希薄燃焼の撮影に耐えうるモノクロISO 64,000、カラーISO 16,000※という超高感度性能と、100万画素で12,800コマ/秒の高速撮影性能を併せ持ち、燃焼解析分野で広く活躍しています。
※ISO 12232 Ssat Standard


ジェットエンジン模型燃焼器における着火時の火炎を12,800コマ/秒で撮影した画像と撮影風景

  

衝突安全試験用ハイスピードカメラ
乗員保護や歩行者保護などの安全基準が強化される中、カーテンエアバッグやセンターエアバッグの研究開発が重要視されています。衝突安全試験でのカーテンエアバッグ展開時は、車室内からダミーの挙動を鮮明に撮影する必要がありますが、高解像度のカメラは筐体が大きいため設置が困難で、小型のカメラは解像度が低くて鮮明に撮れないという課題がありました。また、ヨーロッパで実施されている自動車安全テスト「Euro NCAP」の「ファーサイドの側突試験」では、スレッド上に6式のハイスピードカメラ設置が規定されているため、多数のカメラの設置や制御の利便性向上が求められていました。
当社では、このようなニーズに応えるべく、新開発した268万画素(1920×1400画素)の高速高解像度イメージセンサーを搭載した超小型のカメラヘッドを開発し、さらに1台のメインユニットに最大6ヘッド接続して完全同期撮影できる画期的なハイスピードカメラ「FASTCAM MH6」を開発しました。
カメラヘッドはシートの下など狭い箇所にも設置可能な35×35.4×35.4mmの超小型サイズで、カメラケーブルはφ5㎜、最少曲げR50㎜の高屈曲仕様で、最長10mまで延長できるのでフレキシブルな設置が可能です。レンズとカメラヘッドを固定する耐Gブラケットが標準で付属されています。
また、多くの作業と費用が掛かる衝突安全試験での貴重な撮影データを確実に保護するため、撮影データを内蔵SSDへ自動保存する機能と、万一の電源遮断時でもキャパシタから電力が供給され不揮発性メモリに自動コピーされる2重バックアップ構造でデータを保護できるようになっています。
新開発のハイスピードカメラ「FASTCAM Mini CX」は耐衝撃性能を有した小型筐体にも関わらず、Wi-Fi無線機能や、内蔵バッテリー、CFastカードスロットを搭載した多機能モデルとなっています。撮影性能はFASTCAM MH6と同様の高速高解像度センサーを搭載しており、FULL HD解像度で1,000コマ/秒の撮影が可能です。
こちらは1台のカメラでオンボード、オフボード撮影を行いたい場合や、遠隔無線コントロールによる天吊り撮影などに有効です。FASTCAM MH6と組み合わせることで、さらに撮影の利便性が向上します。

  

新発想モーションキャプチャシステム
ハイスピードによる撮影に加えて、オフセット衝突時においてはダミーの動きが回転を伴うため、3次元、あるいは6自由度での解析ニーズが高まっています。また、人間工学の観点から、自動運転でドライバーが快適に運転できるかを計測するニーズも増加しています。
そこで開発されたのがカメラ1つ、マーカー1つから6自由度の位置・姿勢計測が可能なモーションキャプチャシステム「6D-MARKER 」です。このマーカーには上下左右に特殊な加工が施されており、従来のARマーカー技術と比較すると正面撮影時では10倍以上の高精度を実現しています。
また、マーカーは挙動計測点だけでなく、座標原点に用いることも可能なので、カメラが振動などで揺れてしまっても、座標原点のマーカーが視野に収まっていれば計測することが可能です。省スペースで簡易にダミーやドライバー、各自動車パーツの挙動を計測したいシーンでの活躍が期待されています。

 
 
用 途 例
ハンドル操作 ペダル踏み込み ダミーヘッド
ロボットアーム 飛翔体 熟練者の動作

アプリケーション動画事例

最先端のくるま開発において、ハイスピードカメラを使った可視化と計測は幅広い用途で活用されており、今後もより一層の性能アップが期待されています。
フォトロンでは、そのようなニーズに応えるべく最先端の技術を注いだハイスピードカメラ「FASTCAM」の開発を進めていき、今後も自動車の研究開発に貢献できるよう尽力してまいります。
■自動車衝突安全試験
■スレッド試験 ■エアバッグの展開試験
■エンジンの燃焼実験 ■噴霧解析

画像解析ソフト

フォトロン画像解析ソフトウェアシリーズは、高速度カメラで撮影したデーターに様々な付加価値を提供いたします。
ハイスピードカメラ コントロールソフトウェア
PFV (Photron FASTCAM Viewer) / PFA (Photron FASTCAM Analysis)
PFVは、フォトロン製ハイスピードカメラ「FASTCAM」シリーズをPC上から制御するためのコントロールソフトウェアです。
PFAは、PFVに動画解析ソフト機能を追加した2次元動画像運動解析ソフトです。「欲しいデータをいかに簡単に取り出すか」をコンセプトに、動画解析を始めてみたいという方向けのエントリーモデルとして最適な仕様となっております。


 
 
 

多数台カメラ用コントロールソフトウェア
MCAT(Multi-Camera Controller for Automotive Test)
MCAT(エムキャット)は、衝突安全試験での多数台のカメラコントロールに特化し、スピーディかつ確実に多数台のカメラをコントロールして撮影・保存をおこなうソフトウェアです。


 
 

高機能動体解析ソフトウェア
TEMA
TEMAは、強力な追跡アルゴリズムや、自由度の高いグラフ作成、補正フィルタ・数値変換・光学補正などの高度な解析機能や、3次元計測・6自由度計測・体積計測という発展的な付加価値も提供しています。


 

2色温度解析ソフトウェア
Thermera(サーメラ)
Thermeraは、燃焼や溶接状態などの高温領域の温度解析ができるソフトウェアです。二色温度法を用いているので赤外線サーモカメラとは異なり、ガラス越しの温度解析や、レンズを自由に選ぶことが可能です。固体・液体の温度分布を Ratio二色温度法で、燃焼場の温度とkL値をHottel&Broughtonの二色温度法で解析し、温度分布の擬似カラー表示と作表ファイルを出力します。

お問い合わせ

株式会社フォトロン システムソリューション事業本部
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東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
TEL: 03-3518-6271 FAX: 03-3518-6279
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