データ収録
高速デジタルレコーダ「GENESIS」
概要
Genesisの豊富な入力モジュールは高確度でローノイズの信号測定を可能にします。チャンネルあたり200kS/s から最高100MS/sのサンプリングレートのモジュールが用意されています。最大1080チャンネルの入力信号を同時に収録できます。
特徴
連続データ測定と単発データ測定
連続データレコード機能と単発トランジェント記録機能を備えています。同時に2 つの測定モードでデータを記録することができます。長時間のデータを収録しながら、高速単発現象だけを高速サンプリングでトリガ測定できます。
高電力/高電圧測定
高電力や高電圧測定のために、光ファイバで絶縁された絶縁アンプが用意されています。デジタルリンクの光ファイバで絶縁されているので高精度な測定が可能です。
拡張性の高いモジュラシステム
・200kS/sから100MS/sのサンプリングモジュール
・最大512Mメモリ
・電圧入力アンプから各種シグナルコンディショナ付アンプ
・デジタル入力
・複数のGensisを並列同期運転
記録モード
トランジェントモード
・チャンネルあたり最高100MS/sで単発現象を高速記録
・すべての入力信号からトリガ選択可能
・待ち受け時間なしで連続トリガ
・高速スコープ表示
・プリトリガ
データレコードモード
・チャンネルあたり最高5MS/sでHDDに連続記録
・システム制限なしに長時間連続記録
・リアルタイムパラメータ測定
・15MB/sで制御PCにデータ転送
・HDDに無制限プリトリガ記録
2つのモードを同時実行
・データレコードモードで全体現象をきろくしながら、トランジェントモードで高速現象をきろく
オプション
・正確な時間測定と同期運転のためにIRIGとGPS/IRIGボード
・ハードディスクを直接接続するためにSCSI インタフェースカード
・高速データ転送のために高速イーサネットカード
パーセプション・制御ソフトウェア
パーセプション・ソフトウェア を起動すると、ネットワーク上のすべてのハードウェアを自動検知します。スプレッドシート型の設定画面から、同じ種類のセンサを1つのグループにして簡単 にまとめて設定できます。複数のサンプリングレート、バーチャルチャンネル(実際の入力チャンネルとして存在しない チャンネル)、信号の表示形式などの特殊な機能が必要なときでも、1キー動作で実行できます。
計測データファイルは、すべての設定条件、シリアルナンバ、校正情報、イベントログ、コメントを含んでいますので、ISO9000で必要とされるトレーサ ビリティと再試験可能性の要件にも合致しています。StatStream技術はデータ記録中にデータを表示するための間引いたデータを 生データの記録 と同時に記録します。また、最大値、最小値、平均値、RMS値などの統計データも同時に記録されます。これによって、データファイルの大きさにかかわら ず、またネットワークのスピードに無関係に確認したいデータを瞬時に表示できます。計測したデータ中の最大値や最小値などのデータも瞬時に表示されま す。従来の技術では、ギガバイトのデータファイルを単純に表示するだけでも数分の時間を要していました。 測定データの中に興味ある現象を確認したら、その部分にズームインします。Waveform Calcurator を使って波形計算して、MicrosoftのWordにドラグするだけで簡単に文章ファイルに波形 を貼り付けることができます。さらに複雑な解析を行う場合は、FAMOS, MATLAB, I-DEAS などの解析ソフトにフォーマット変換できます。
すでに特別な解析ソフトを使っている場合でも、Genesisで記録したデータファイルをネットワーク上から簡単に読み出すことができます。公開されているインタフェース情報とActiveX/DCOM を使って、Genesis のデータをプログラムの中に読み出すことができます。次のデータを計測中に、前回計測 したデータの解析結果を得ることも可能です。
FAMOS解析ソフト
FAMOS解析ソフトは、多 チャンネルでかつ複数のタイムベースで記録された大きなサイズのデータファイルでも簡単に扱えます。時間軸と周波数軸のデータをサポートする数百種類の関 数が用意されています。テキスト、波形、結果テーブル、ロゴマークなどを使って報告書のテンプレートを作成しておけば、測定するたびに簡単に報告書を作成できます。