イベント セミナー情報
【日産自動車様によるバーチャル風洞開発紹介!】
PowerFLOW Solution Forum 2013【エクサ・ジャパン】
弊社はこれまで、車両に特化した空力、熱、音の各アプリケーションにおいて検証/手法が確立された ベストプラクティスと共にソフトウェアおよびサービスをご提供してまいりました。
本年のフォーラムでは、この特徴的なアプローチを用いて、自動車分野から更に関連分野に拡張されたPowerFLOWの活用事例を、ご紹介させて頂きます。
加えて、今後更なる拡張を期待させるPowerFLOWの新しいバージョン5.0を、新しいプロセスツールと共にご紹介いたします。
お客様の生の声として、自動車分野における活用事例を、エクサ・ジャパン設立以前からPowerFLOWをご利用頂いております日産自動車様より、基調講演としてご発表頂きます。
また新しい分野として、自動車部品、航空機などにおける活用事例を、デンソー様、横浜ゴム様、JAXA様よりご発表頂きます。
ご多忙中とは存じますが、各分野での設計開発に広がるPowerFLOWの世界と今後の可能性を、この機会にぜひご覧下さい。
プログラム
日 時:6月14日(金) 10:00~17:30
会 場:東京コンファレンスセンター・品川(大ホールA)
参加費:無料(事前登録制)
※同業他社様からのご登録は、お断りさせていただく場合がございます。予めご了承ください。
10:00
~ 10:20 |
「ご挨拶」
エクサ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 石川 和仁 |
10:20
~ 11:00 |
「PowerFLOW 5.0とExaのプロセス効率化ツールの最新動向」
Exa Corporation Product Management & Marketing Vice President: Alexander Mackenzie PowerFLOW 5.0の次世代フィジックスと新しい機能をご紹介致します。 また、高度に効率化されたPowerFLOWのプロセスを実現する為に設計されたPowerDELTA、PowerVIZ、PowerINSIGHTといった包括的なツール群にも焦点をあて、今後予定されている新しい機能を先行でご紹介させて頂きます。 |
11:00
~ 11:10 |
休憩 |
11:10
~ 12:00 |
【基調講演】
「日産自動車における数値解析を用いた空力開発の現状」 ~ 高精度解析によるフルバーチャル開発の実現 ~ 日産自動車株式会社 企画・先行技術開発本部 統合CAE部 空気流性能解析グループ(兼)企画・先行技術開発本部 車両性能開発部 車両動性能開発グループ 主担 塩澤 博行 様 自動車業界においては、温室効果ガス(CO2)削減、燃費規制への対応が課題となっております。特に走行抵抗の低減は、CO2削減、燃費向上項目の一つです。走行抵抗の約3割は空気抵抗と言われており、特に車体周りの空気流れを改善することが重要とされています。このような背景のもと最近では、開発初期段階から適用可能な数値解析による精度の高い空気抵抗予測が要求されております。 本講演では、弊社におけるPowerFLOWを用いた空気抵抗低減へ向けた解析手法の開発事例をご紹介するとともに、計算解析技術の進歩への期待を述べさせていただきます。 |
12:00 ~ 13:30 |
昼食
(*昼食のご用意はしておりませんので、予めご了承下さい) |
13:30 ~ 14:00 |
<ユーザー発表>
「旅客機の機体騒音の研究とPowerFLOWの活用」 宇宙航空研究開発機構 JAXA 航空本部 機体システム研究グループ 亜音速機セクションリーダ 工学博士 山本 一臣 様 空港周辺におけるジェット旅客機の騒音は、半世紀にわたるジェットエンジンの革新により大幅に低減したが、今後予想される航空輸送の増大から、さらなる低減が必要になっている。さらに最新の機体では、推力を絞る着陸進入時の騒音は、主翼の高揚力装置(フラップ・スラット)や、降着装置(主脚・前脚)を主な音源とした、機体から生じる空力騒音(機体騒音)が支配的となり、低騒音化のための改良が求められている。このような背景と現在進められている国産旅客機開発に関連し、JAXAでは機体騒音の物理現象の理解や低減技術の研究開発を進めてきた。 本講演では、その研究開発の概要をPowerFLOWの活用事例を交えて紹介する。 |
14:00 ~ 14:30 |
「オフハイウェイ車両における冷却、排気、エアインテークシステムに対する多領域最適化)」
Exa Corporation Application Engineering, HVNA Director: Kevin Horrigan オフハイウェイ車両に対する高まる厳しいエミッション要求を満足させるために、PowerFLOWを利用して最適化したケーススタディをご紹介致します。ここでは、これらのスタディを通して、デザインサイクルの初期段階で熱と騒音性能の両者を検討する多領域最適化アプローチの利点を提示します。特に、シュラウド形状に加えて、冷却ファンサイズ、位置のようなデザインパラメータがエンジン冷却性能と流体騒音生成の両者に非常に大きな影響を与えていることや、競合する熱害と音響性能に対するエアインテーククリーナー、排気掃気流れ、排気ベンチュリシステムのデザインによる影響を示します。 本プレゼンテーションでは、これらのアプリケーションに対するシミュレーションと最適化プロセスを実測データとの比較と合わせてご紹介致します。 |
14:30 ~ 14:45 |
休憩 |
14:45 ~ 15:15 |
<ユーザー発表>
「タイヤによる車両空気抵抗低減のためのシミュレーション」 横浜ゴム株式会社 研究本部 小石研究室 主幹 工学博士 児玉 勇司 様 高速走行中の自動車の走行抵抗の大部分は空気抵抗であるため、自動車の低燃費化においては、空気抵抗を低減することが重要となる。弊社では、タイヤ形状を工夫し、タイヤ周りの流れを変えることにより自動車全体の空気抵抗を減らす試みを行っている。 本発表では、主にサイド部にフィンを有するタイヤを装着した車両の空気抵抗をPowerFLOWにより解析した結果の紹介とともに、このタイヤによる車両空気抵抗低減のメカニズムについて述べる。 |
15:15 ~ 15:45 |
「車両性能とデザインにおけるタイヤ空力の重要性」
Exa Corporation Aerodynamics & Thermal Applications Managing Director: Dr. Ales Alajbegovic タイヤの空力は車両周りの流れに大きな影響を与え、抗力と揚力の両者に影響します。ここでは、回転するタイヤ周りの流れの特性を示します。特に床下の流れは回転するタイヤの周りの流れによって影響を受けます。更に、回転するタイヤは車両のソイリング(汚れ)特性に大きな影響を与えます。 本発表では、回転するタイヤによって生じるソイリング(汚れ)をコントロールする為の考え方を提示します。 |
15:45
~ 16:00 |
休憩 |
16:00 ~ 16:30 |
<ユーザー発表>
「車両用空調装置(HVAC)の気流騒音特性の予測」 株式会社デンソー 熱性能開発部 バーチャル性能開発室 室長 北田 基博 様 近年、HV(Hybrid Vehicle)、ISS(Idle Stop system)車の登場により車室内静粛性が大幅に向上しており、車両用空調装置(HVAC)に対しても低騒音化が強く求められてきている。車両用HVACは、気流を発生させる送風機(シロッコファン)と、温調風を作り出すユニット、車室内へ温調風を導くダクトで構成されている。ユニットの内部には、温度制御用の可動式エアミックスドアや流量・風向制御用のリブがあり、送風機も含めて複雑な内部流のため、実験的に騒音源を特定することが困難で騒音対策が難しい。 本報告では、HVAC内部の非定常流れをPowerFLOWにより高精度に計算し、ユニット及び送風機の気流に起因した騒音特性の予測と騒音源の推定を試みた。 |
16:30 ~ 17:05 |
「車両の風音改善に対するPowerFLOWとPowerACOUSTICSによるデジタルプロセスの新機能」
Exa Corporation Wind Noise Applications Director : Dr. Siva Senthooran PowerFLOWとPowerACOUSTICSを用いたデジタル風音プロセスにより、デザイン段階の非常に初期において車両の風音性能を改善する為の形状変更を行うことが可能になります。現在の機能により、エンジニアは異なった車両デザインをシミュレーションすることができ、改善領域を特定するために音源を可視化し、車室内の騒音を予測(聴く)ことができます。この技術の精度は、多くの実車で様々な流れ条件に対して検証されています。 このデジタルプロセスに加えて、ノイズ生成メカニズムにさらなる洞察と風音に対する車両デザインの改善方法を提供するために新機能が加えられました。PowerACOUSTICS 3.0は、流れに起因する音響の生成と伝播に対する洞察を可能とする二つの新しい可視化機能を搭載しました。一つ目は、音場を隠す小さなスケールの強い乱流を取り除くことにより音響伝播を可視化する機能です。二つ目は、音場の適切な表現を提供する、膨張に比例する圧力に対する流れ量の時間微分をとる機能です。 内部ノイズに対しては、床下流れからのノイズ伝達を予測する新機能が加わりました。これにより、フル車両風音予測を行い、風音に対して床下デザインを改善することが可能となります。更に、室内のノイズ全体を見積もるために、路面、タイヤ、エンジンなどからのマイクロフォンの値をユーザーが与える機能が追加されました。追加のユーザー定義による寄与を含むこの機能は遠方場の分析にも利用されます。 |
17:05 ~ 17:30 |
質疑応答 |
17:30 ~ 19:30 |
懇親会 |
他言語のセッションでは、同時通訳をご利用いただけます。
お問い合わせ
エクサ・ジャパン株式会社
セミナー事務局 加藤/武藤
Tel: 045-479-5533
E-mail: info-jp@exajapan.jp