イベント セミナー情報
第2回 オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア
自動車が将来に亘って与え続ける可能性やビジネスチャンスに触れる場
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」は、自動車のソフトウェア開発にフォーカスした、わが国初のイベントとして2016年にデビューを果たしました。現在、自動車を取り巻く技術の現状や課題を概観しますと、このイベントでアプローチされたテーマがそのまま自動車が将来に亘って与え続ける可能性やビジネスチャンスを示唆しているように感じます。
このイベントのコンテンツは「エンジニアリング」と「フロンティア」の2つのカテゴリーからなっておりますが、従来ソフトウェア開発に貢献してきた様々な技術的課題に関する講演と、そしてこれらと相互影響しながら新しいニーズに対応していく新しい技術や周辺技術に関する講演がそれぞれの分野のエキスパートによって展開されます。ADASや自動運転が投げかける様々なチャレンジや課題。また昨今、長足の進歩を遂げている機械学習やAI。今回もOEM、Tier1、行政、ITの研究所のエキスパートによる4つの基調講演、また仮想ECU、AUTOSAR、MBSE、MOT、セーフティ、さらにはセンシングやディープラーニングといった講演が準備されております。
オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティアがカバーするテーマは、いま自動車のエンジニアが把捉し理解しておくべき状況、さらに自動車や自動車がもたらす社会の様相までも予見できるようなヒントに富んだ知見を与えうるものだと思っております。このイベントが皆様の研究開発の改善や向上、ビジネスの機会への遭遇に寄与できることを根が願っております。
皆様の御来場をお待ちしております。
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム委員会
委員長 高田 広章(名古屋大学 教授)
・仮想ECU
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・国際標準化 MOT
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開催概要
イベント名 | 第2回 オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア
ADAS、自動運転、センサー、画像、AI。 自動車とITがもたらす新しい潮流を探る場 |
日時 |
2017年3月 9日(木)09:30~17:00(受付開始:09:00)
2017年3月10日(金)09:30~17:00(受付開始:09:00) 展示会場:3月9日、10日 10:30~17:00 |
会場 |
御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター
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参加料 | 無料(事前登録制) |
参加対象 | 自動車メーカ、Tier1、OEM系ソフトメーカ、独立系ソフトメーカ、半導体メーカ系ソフトメーカ、組込みソフトウェアメーカ、半導体メーカ、開発ツールベンダなどの研究開発に携わるエンジニア |
主催 | 日本大学生産工学部 自動車工学リサーチ・センター |
共催 | 株式会社インプレス |
企画 | 「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム委員会 |
お問い合わせ先 |
「第2回 オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」運営事務局
E-mail:auto-software-frontier@impress.co.jp TEL:050-3356-0787 受付時間 10:00-18:00(土・日・祝日を除く) |
タイムテーブル1日目【3月9日(木)】
09:30
l 09:40 (10min) |
オープニングリマークス
op
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」
プログラム委員会委員長 (名古屋大学 教授) 高田 広章
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09:40
l 10:30 (50min) |
基調講演1
K-1
自動運転技術開発への日産自動車の取り組み
日産自動車株式会社
電子技術・システム技術開発本部 理事/VP 吉澤 隆 氏
講演概要
日産は、持続的なモビリティー実現に向けて、「ゼロエミッション」、「死亡重症事故ゼロ」 2つのゼロの実現を目指しています。その達成のため「電動化」、「知能化」この2つの重要な技術にフォーカスしている。自動運転技術の開発は、この知能化の取り組みの代表である。製品化への様々な課題、及び進化する開発環境について紹介する。
講師プロフィール
1987年入社、主にボディー電子システム・部品開発に従事。1999年から2004年まで米国ミシガン州に駐在し、現地生産車両の開発業務。その後電子の品質プロセス構築を担当後、フランスルノー社とのアライアンス推進を担当。2013年から電子アーキテクチャ―開発部部長、2016年から電子技術・システム技術開発本部担当。
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10:35
l 11:20 (45min) |
特別講演1
S-1
自動車HSMの基本と活用方法
イータス株式会社
ESCRYPT エンベデッドセキュリティ コンサルタント Camille GAY 氏
講演概要
自動車セキュリティの背景とHSMの役割、それに伴う具体的なユースケース (Secure Boot, Secure Flashing, SecOC) による EVITA MediumのHSMの使い方をご紹介する。 これからHSMを使う予定だが、イメージがわかない技術者の方々が対象である。
講師プロフィール
イータス株式会社の自動車セキュリティ部門のコンサルタント。
自動車ECUの侵入テストやHSMの技術的なサポートを担当し、セキュアな未来の自動車の実現に努めている。 |
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11:20
l 12:30 |
会場転換 | ||
A会場
エンジニアリング
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B会場
フロンティア
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12:30
l 13:00 (30min) |
仮想ECU
A1-1
クラウド活用による車載電子システムのモデルベース開発
公益財団法人九州先端科学技術研究所
システムアーキテクチャ研究室 研究員 吉松 則文 氏
講演概要
車載電子システムの開発の効率化に向けてモデルベース開発(Model-Based Development(MBD))の活用が期待を集めている。本講演では、車載電子システムの開発に関わる企業同士がクラウド内で連携しMBDを用いて開発を行う車載電子システムの開発の実現に向けた取り組みを紹介する。
講師プロフィール
公益財団法人九州先端科学技術研究所 研究員。主に、コンピュータアーキテクチャ、Cyber-physical systems、MBDを用いた車載システムの開発 クラウドを用いた開発環境や教育向け環境の研究開発と運用に従事。博士(工学)。
日産自動車株式会社
電子技術・システム技術開発本部 コネクティッドカー&サービス開発部 評価技術開発グループ
シニアエンジニア
渡邉 晃 氏
講師プロフィール
1990年に日産自動車(株)に入社。4WS、ACC、ATロックアップ制御開発に従事。1998年より車両レベル台上ベンチEIPFやシステム機能評価用シミュレーション環境Digital-EIPFを開発し社内適用。現在、車載マルチメディア・コネクティビティ向け開発環境整備に従事。
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国際標準化 MOT
B1-1
ICTイノベーションと自動運転を実現するソフトウエア技術
インテル株式会社 / 名古屋大学
事業開発・政策推進 / 未来社会創造機構 ダイレクター / 客員准教授 野辺 継男 氏
講演概要
自動運転の実現には、人間の脳の代わりに認識・判断・決定・操作を行うソフトウエアが必須である。その開発には今後も指数関数的に発展するICTイノベーションを理解し活用する事が必要である。自動運転車開発に向けたICT導入に関する現状の課題と今後の方向性に関し、ICTの本質を踏まえ、お話しさせて頂く。
講師プロフィール
1983年
国内ICT企業にてPC海外事業及び各種 プロジェクト立上げ 2001年 国内最大級のオンラインゲーム会社設立 2004年 国内自動車会社にてビークルICT事業統括 2012年 インテルにて自動運転を含むクルマの ICT化を担当 2014年 兼務)名古屋大学客員准教授 |
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13:05
l 13:35 (30min) |
仮想ECU
A1-2
Virtual ECU適用による開発フロントローディング事例のご紹介(仮)
イータス株式会社
技術サポート部 フィールド・アプリケーション・エンジニア 青石 勉 氏
講演概要
開発環境の仮想化推進を検討されている方々へ向けて、ADASの事例をベースに、仮想ECUや仮想シミュレーション環境をご紹介するとともに、そのソリューションメリットについて説明する。
講師プロフィール
2004年
本田技術研究所入社、パワープラント向けECU 開発の上流から下流まで関わる。 2015年 イータス入社、HIL関連の顧客プロジェクトを 担当後、現在はMBD関連ソリューションの プロモーション業務に従事。 |
講演
B1-2
Coming Soon
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13:35
l 13:50 |
休憩 | ||
13:50
l 14:20 (30min) |
AUTOSAR
A2-1
君は、なぜ、AUTOSARを採用するのか? 説明できる?
一般財団法人 日本自動車研究所
ITS研究部 主席研究員 小谷田 一詞 氏
講演概要
30年前の電機業界での組込み開発動向と同じ道を、現在の自動車業界におけるE/E開発も歩んでいる。
さらに、安全への関与からディペンダビリティに対する説明責任を果たすことが厳格に求められている。 なぜ、AUTOSARを採用するのか、を含め、組込み開発での留意点とSEooC開発、FOP対応を見据えた欧州の動向について話す。
講師プロフィール
電気メーカーのシステム技術者として組込み開発に従事、多くのシステム件名、量産件名商品を世に送り出した。
欧州OEMによるサプライヤ選定で、ISO26262と関係を持つことで、JARIに転職、現在に至る。 欧州カンファレンスで多数発表することによる情報収集から得た知見を元に教育、コンサルティングにより組込み技術者のスキルレベル底上げに尽力中。 |
アジャイル
B2-1
アジャイル開発とスクラム
株式会社チェンジビジョン
代表取締役 平鍋 健児 氏
講演概要
海外でチームでのソフトウェア開発手法としてメインストリームになってきたアジャイル開発が、日本でも活発に導入されるようになってきました。適用が難しいと言われていた組込みや自動車のソフトウェア開発においても、コネクテッドカー、情報系、モバイルデバイスのと接続など、領域の広がりのなかで、アジャイルが利用される例がでてきました。この手法が現れてきたビジネス的背景、スクラムを例にした技術的特徴などについて、やさしく解説します。
また、アジャイルの根底には、戦後にトヨタで開発された生産の流れ化、改善手法であるTPS、および、80年代製造業で行われていた暗黙知を利用した新製品開発手法があります。現在アジャイル開発において注目されている「スクラム」は、野中郁次郎らが1986年に書いた「The New New Product Development Game」に由来しており、そこには、製品への要求を顧客との共体験を通して学び取り、それを仕様書ではなく体で開発に運ぶ、思いの伝達者としての実践知リーダーシップのありかたが生き生きと書かれています。今回は、アジャイル開発の概要をおさらいした後、スクラムの本来の意味である、協調的マネジメント手法、デザイン思考との関連、知識創造モデル、を中心に、日本発のスクラムの本質をお話します。
講師プロフィール
株式会社永和システムマネジメントおよび株式会社チェンジビジョン代表取締役社長。
プログラマとしてオブジェクト指向開発、アジャイル開発を推進し、UMLエディタastah*を開発。
2006年、astah*を世界マーケットに展開すべく、株式会社チェンジビジョン設立、代表取締役社長就任。 2015年、永和システムマネジメント代表取締役社長。 ソフトウェア開発現場をより協調的に、創造的に、そしてなにより、楽しく変えたいと考えている。 著書『アジャイル開発とスクラム〜顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント』、 訳書『リーン開発の本質』など多数。 要求開発アライアンス理事、DEOS 協議会理事、アジャイルジャパン初代実行委員長 |
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14:25
l 14:55 (30min) |
AUTOSAR
A2-2
AUTOSARを使用した機能安全&セキュリティー対応と見えてきた課題
ベクター・ジャパン株式会社
組込みソフト部(PES) 中部西日本エリア プログラムマネージャー 稲垣 毅 氏
講演概要
機能安全対応とセキュリティー対応が要求される中、海外はもちろん国内においても、すでに多くの自動車メーカー/サプライヤーがAUTOSARを使用した開発に取り組んでいる。本講演では、AUTOSARを使用した機能安全対応とセキュリティー対応について、ASIL D認証を取得したベクターのAUTOSARベーシックソフトウェアをはじめとしたソリューションの提案と見えてきた課題を考察する。
講師プロフィール
株式会社デンソーを経て、2008年にベクター・ジャパンに入社。現在は、同社の組込ソフト部にてAUTOSARに関するビジネスディベロップメントに従事。
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講演
B2-2
Coming Soon
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14:55
l 15:10 |
休憩 | ||
15:10
l 15:40 (30min) |
品質
A3
第三者インスペクションによる車載システム要求仕様書品質の見える化(仮)
株式会社デンソー
電子基盤システム開発部 担当係長 蛸島 昭之 氏
講演概要
車載ソフトウェアの高度化・大規模化に伴い要求仕様書の品質ががより重要となってきている。しかし、要求仕様書インスペクションの効果は実施者の知識や経験に依存し必ずしも期待する成果を上げられていないことも多い。本講演では、車載要求仕様書インスペクションの体系化と要求仕様書品質見える化の取り組みについて紹介する。
講師プロフィール
2009年に株式会社デンソー入社。エアコン関連製品のソフトウェア開発に従事した後、電子基盤システム開発部にて全社のソフトウェア開発を支援する基盤技術の研究開発を行っている。監訳書に「テスト駆動開発による組み込みプログラミング」がある。
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マルチメニーコア/ハードウェアプラットフォーム
B3
マルチプロセッサにおける性能とデータのパーティショニング
名古屋大学 大学院情報科学研究科
准教授 本田 晋也 氏
講演概要
ADASや自動運転ECUは,信頼性及びリアルタイム性と高機能を両立するためマルチプロセッサアーキテクチャのSoCを用いて,AUTOSARとPOSIX系のOSを用いたシステムをそれぞれ実行する構成が有力である.本講演では,システム間で発生する干渉やそれを防ぐ機構について評価結果を踏まえて紹介する。
講師プロフィール
組込みシステムプラットホーム及びシステムレベル設計技術に関する研究に従事。近年は、車載システム向けの仮想化技術やパーティショニング機構についてソフトウェアとハードウェアの両面から研究を実施している。研究成果の多くは、TOPPERSプロジェクトからオープンソースとして公開している。
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15:40
l 16:00 |
休憩 | ||
16:00
l 16:50 (30min) |
基調講演2
K-2
自動走行を巡る経済産業省の取組
経済産業省
製造産業局 自動車課 電池・次世代技術・ITS推進室 室長 奥田 修司 氏
講演概要
経済産業省では、国土交通省と連携して、自動走行ビジネス検討会を開催し、我が国の自動車産業が、成長が見込まれる自動走行分野において世界をリードし、交通事故等の社会課題の解決に貢献するため、必要な取組を産学官のオールジャパンで検討している。本講演では、これらの取組を紹介しつつ、ソフトウェア技術の将来について検討する。
講師プロフィール
大阪府出身。平成11年通商産業省(現 経済産業省)入省。
資源エネルギー庁などを経て、平成28年6月から経済産業省製造産業局自動車課 電池・次世代技術・ITS推進室長。 自動車の次世代技術政策を担当。 段階的な自動走行の実現や、次世代自動車(EV、PHV、FCV等)の普及促進に取り組む。 |
A会場の中継会場となります。 |
タイムテーブル2日目【3月10日(金)】
09:30
l 09:40 (10min) |
オープニングリマークス
op
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」
プログラム委員会委員長 (日本工業大学 教授) 於保 茂
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09:40
l 10:30 (50min) |
基調講演3
K-3
デンソーにおける高度運転支援、自動運転技術への取り組み(仮)
株式会社デンソー
技術開発センター 常務役員 加藤 良文 氏
講演概要
デンソーは、自動車の負の側面であるCO2と交通事故低減のため、環境分野と安心・安全分野の技術開発に注力している。特に、安心・安全分野では「いつもの安心・もしもの安全」をコンセプトに、単に安全であるだけでなく、安心感を持って運転できる高度運転支援・自動運転技術の開発に取り組んでいる。本セッションでは、その取り組みについて紹介する。
講師プロフィール
1985年日本電装株式会社(現、株式会社デンソー)に入社。2010年常務役員就任。ボデー機器事業部、走行安全事業部、技術開発センター担当、ADAS推進部副担当を歴任し、2016年06月に技術開発センター センター長に就任、現在に至る。
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10:35
l 11:20 (45min) |
特別講演2
S-2
ソフトウェア・テストの進歩的アプローチ- 高品質なコードを保障しながら効率化進めるISO 26262対応テスト自動化
ベクター・ソフトウェア・ジャパン
ビジネスデベロップメント・マネージャー 高橋 高弘 氏
講演概要
車載ソフトウェア増加に伴い開発者はISO 26262に体系化された最高品質の実装を要求されるが、競争に従事しているメーカーは、開発とテスト・プロセスを最適化しなければならない。継続的インテグレーションを実現する自動試験プロセスがどの様にテストの加速、工数削減、品質保証のために有益か紹介する。
講師プロフィール
組込みソフトウェア開発に独立ソフトハウスのエンジニアとして長年従事した後、外資系ツールベンダーにて営業技術の立場から多くのユーザーと開発の効率化、信頼性向上といった課題に取り組む。2015年より現在のVector Software社に移籍し、組込み開発のテスト効率化・高信頼性の課題に取り組んでいる。
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11:20
l 12:30 |
会場転換 | ||
A会場
エンジニアリング
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B会場
フロンティア
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12:30
l 13:00 (30min) |
MBSE
A4-1
Model-Basedシステムズエンジニアリングってそういう話だったの!?(仮)
慶應義塾大学
大学院システムデザイン・マネジメント研究科 特任助教 石橋 金徳 氏
講演概要
Model-Basedシステムズエンジニアリング(MBSE)は日本国内においても近年急速に注目を集めつつある。しかしその開発への導入はスムーズにはいかず、資源を投じたのちに頓挫している企業も少なくないのが現実である。国内の複数の企業とともにMBSEをアプローチとした大規模複雑システム開発の共同研究や社内教育支援から見えてきたMBSEの誤解や勘違い、取り組みの要を紹介する。
講師プロフィール
株式会社本田技術研究所にて量産二輪自動車エンジン開発、電気駆動パーソナルモビリティの研究開発に従事。その後東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻 中須賀研究室において超小型衛星システム開発のプロジェクトマネージャー兼システムズエンジニアを務める。システムズエンジニアリングを応用したデザインコンサルティング会社イノベーティブ・デザインLLCを2012年に設立、現在役員を兼務。
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OTA
B4-1
日立の高信頼・セキュアOTAソフト更新ソリューション
株式会社 日立製作所
産業・流通ビジネスユニット エンタープライズソリューション事業部 M&M本部 スマートモビリティ開発部 主任技師 加藤 淳 氏
講演概要
クルマのライフサイクルにわたる品質・機能向上を実現するため、無線を利用したOTA(Over-the-Air)ソフト更新技術が注目されている。本技術をECU制御ソフトに適用するには、高い信頼性やセキュリティの確保が必須である。OTAセンタから車載ゲートウェイECUまで、高信頼な情報システムや自動車制御システムの開発実績が豊富な日立ならではのワンストップOTAソリューションを紹介する。
講師プロフィール
(株)日立製作所に入社。主に自動車メーカー向けのシステムエンジニアリングを担当。2001年から自動車メーカーのコネクティッドカーセンターを開発。2014年からOTAサービス企画/開発に従事。
日立オートモティブシステムズ株式会社
技術開発本部 先行開発室 スマートADAS技術開発部 主管技師 櫻井 康平 氏
講師プロフィール
(株)日立製作所日立研究所入社。自動車制御用センサ、電子制御ユニット、車載通信ネットワークシステムの研究開発に従事。日立ヨーロッパを経て、現在日立オートモティブシステムズ(株)にて、自動運転をはじめとする次世代車両制御システムを実現する電子アーキテクチャ技術の先行開発を推進。博士(情報科学)。
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13:05
l 13:35 (30min) |
MBSE
A4-2
自動運転時代のシームレスなMBSE/MBD開発
ダッソー・システムズ株式会社
CATIA システムズ・センター・オブ・エクセレンス シニア・テクニカル・マネージャ 兼平 靖夫 氏
講演概要
今日のADAS/自動運転では考慮すべき対象が爆発的に増大し、従来の開発手法では限界に達しつつある。複雑なシステムに適応する手法としてシステムズ・エンジニアリングがある、このセッションではダッソーシステムズのMBSE/MBDソリューションを使い、いかにシームレスに複雑な開発が行えるかを紹介する。
講師プロフィール
日米の半導体企業で車載含むLSI/MCUの開発マネージャ
航空機、車載組み込みソフトウェア向け開発ツールベンダー仏Geensoft社日本法人代表取締役社長 2001年Geensoft社仏ダッソー・システムに統合、現在に至る 工学学士、経営学修士MBA SGS-TÜV自動車機能安全プロフェッショナル |
OTA
B4-2
自動運転車の自律・分散・協調を支えるソフトウェアプラットフォーム
イーソル株式会社
エンベデッドプロダクツ事業部 営業部 営業技術課 池田 将臣 氏
講演概要
自動運転車を代表とする次世代の車載システムは、車内外のシステムが相互に連携する自律分散協調型システムである。本講演では、こうしたシステムのヘテロジニアスなハードウェア構成に対し、スケーラブルに共通して適用できるソフトウェアプラットフォームの重要性と、その中心となるOS技術およびマルチメニーコア開発向け並列化ツールを解説する。
講師プロフィール
ITRON/Windows CE/LinuxのOSポーティングやドライバ開発等、組込みシステムの開発業務に13年間従事。その後、IoT/M2Mシステムの営業経験を経て,2016年にイーソル入社。現在、技術者時代に培った組込み開発の知識をベースにリアルタイムOSの販売を支援するFAEとして業務に従事。
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13:35
l 13:50 |
休憩 | ||
13:50
l 14:20 (30min) |
セーフティ&セキュリティ
A5-1
自動運転、機能安全、サイバーセキュリティーを取り巻く最新動向
一般社団法人 日本自動車工業会
電子安全性分科会 分科会長 川名 茂之 氏
講演概要
自動車用機能安全国際標準は2011年11月に初版が発行された。また2018年3月に向けて、第2版としての改定が始まった。この初版の運用課題や各国の法規化の動き、改定に向けた最新の内容、自動運転との関係など、自工会のロードマップを含めて最新の業界動向とその方向性について紹介する。
講師プロフィール
自工会電子安全性分科会長として、車載電気電子システムの安全設計基盤技術の業界活動に従事。同時に自技会機能安全分科会幹事、ISO/TC22/SC32/WG8の国際標準のエキスパート、名古屋大学非常勤講師。トヨタ自動車(株)。
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センシング
B5-1
自動運転車から、自動運転道路へ
HEREジャパン株式会社
オートモーティブ事業部 アジア太平洋地域統括本部長 Mandali Khalesi 氏
講演概要
自動車産業は従来の「所有」を前提にしたビジネスモデルから、カーシェアリング・車両情報の共有、そして自動運転へと大きく変化しています。既存インフラと協調しながら新しいビジネスモデルを支える「オープンな位置情報プラットフォーム」の役割を提案します。
講師プロフィール
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン大学院にて宇宙物理学修士号を取得。日本で地方自治体やソフトウェア企業勤務を経て、2005年に東京で日本初の高級ブランド向けモバイル位置情報連動型広告ビジネスを起業。Red Herring誌が選ぶ「アジアのトップテクノロジー企業家」に選ばれる等、数多くの受賞歴を持つ。2008年にはヨーロッパに渡り、TomTomやNokia(現HERE)といった最先端IT企業と位置情報連動型ソフトウェアに携わった後、2014年にHEREのアジア・パシフィック市場向けオートモーティブ製品事業統括に就任し再び来日、現在に至る。ITSジャパン自動運転研究会、自動運転支援センターWGリーダーも務める。
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14:25
l 14:55 (30min) |
セーフティ&セキュリティ
A5-2
機能安全対応ツール導入の理由は、ソフトウェア開発とツール認定プロセスにあった
IARシステムズ株式会社
営業部 松田 直樹 氏
講演概要
近年、車載および産業分野で急速に要求の高まっている機能安全(Functional Safety)対応実現のためには、C/C++コンパイラの選定も重要な要素となっている。本セッションでは、ソフトウェア開発およびツール認定プロセスにおける課題とその解決策を、統合開発環境メーカの視点から提案する。
講師プロフィール
国内エレクトロニクス系企業を経て、IARシステムズへ入社。グローバル企業におけるソフトウェアツールのセールスおよびマーケティングのエキスパートとして経験を積み、現在は国内の車載メーカの営業を主軸に、様々な顧客の開発案件をサポートするツールの提案に従事している。
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B5-2
最新のツールを用いた早期の要求仕様検証方法のご紹介
株式会社エーアイコーポレーション
牧田 宏史 氏
講演概要
今まで要求仕様の検証は実装が終わるまではできず、不具合が発生すると、大きな手戻り工数が発生していた。
本講演では実装無しで動的に要求を確認、検証できる「STIMULUS」を紹介する。
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14:55
l 15:10 |
休憩 | ||
15:10
l 15:40 (30min) |
検証、アシュアランスケース、高信頼度設計技術
A6
形式手法の産業応用に関する経験と知見
北陸先端科学技術大学院大学
情報科学系 教授 青木 利晃 氏
講演概要
形式手法は,適切に使えば高い効果を発揮する技術である一方,産業界で実践するためには様々な工夫が必要であることが多々ある.そこで,我々は,形式手法が産業界で使えるものとなるよう,普及活動や共同研究を行っている.本講演では,これらの活動を紹介し,得られた経験や知見について述べる.
講師プロフィール
1999年4月より北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 助手。現在、同大学情報科学系 教授。博士(情報科学)。ソフトウェアの原理、および、ソフトウェア開発に科学的な手法を取り入れることに興味があり、開発現場における形式手法の実践に関する共同研究、形式手法の普及活動や教育活動を行っている。
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ディープラーニング
B6
自動運転に向けたディープラーニングによる画像認識
中部大学
工学部 情報工学科 講師 山下 隆義 氏
講演概要
ディープラーニング、特に畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、一般物体認識で人の認識精度に迫っている。CNNにより、従来の画像認識のフレームワークが大きく変化し、さらに画像認識以外への応用も進んでいる。
本講演では、CNNの仕組みと画像認識の応用事例、我々の研究グループでの取り組みについて紹介する。
講師プロフィール
2002年
奈良先端科学技術大学院大学博士前期課程修了 2002年 オムロン株式会社入社 2011年 中部大学大学院博士後期課程修了(社会人ドクター) 2014年 中部大学講師 人の理解に向けた動画像処理、パターン認識・機械学習、ディープラーニングの研究に従事。 画像センシングシンポジウム高木賞(2009年)、電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ論文賞(2013年)、画像センシングシンポジウム最優秀学術賞(2016年)。 |
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15:40
l 16:00 |
休憩 | ||
16:00
l 16:50 (30min) |
基調講演4
K-4
IoTの新たな潮流
エッジコンピューティングとオートモーティブへの展開
NTT
未来ねっと研究所 所長 川村 龍太郎 氏
講演概要
ホームネットワークやユビキタスコンピューティングなどから始まったIoTは、ネットワークとその上に偏在するコンピューティング資源の充実と繋がるモノの多様化から、その価値が大きく成長する局面を迎えている。本講演ではその新たな潮流と、キーとなる技術であるエッジコンピューティングおよびそのオートモーティブにおける活用の未来について述べる。
講師プロフィール
1989年NTT入社。以来、通信網制御技術、ミドルウエア技術、IoT技術等の研究開発・国際標準化に従事。
98-99米コロンビア大客員研究員。2015年7月より現職。 |
A会場の中継会場となります。 |
展示企業一覧
・イーソル株式会社
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・SCSK株式会社
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