イベント セミナー情報
産学連携フォーラム 「第3回 自動車技術に関するCAEフォーラム」
新たな環境下の中で「今」CAEに求められるもの
2015年2月にはじめて開催された本フォーラムは今回で第3回目を迎えます。前回のフォーラムには1000名に及ぶエンジニアの事前登録があり、今や自動車技術に関するCAEの催事としては関係者にとりましてはなくてはならないほどまでに成長しております。
いうまでもなく、自動車開発期間の短縮や試験コストの削減、さらには設計品質や安全性の向上など、CAEに課せられた役割や課題は多岐に亘ります。また構造解析、流体解析、伝熱解析、磁場解析、音響解析、機構解析、人体モデル、さらには回路や制御設計、数値計算、シミュレーションなど、いずれの分野でもプロットタイプの完全デジタル化には多くの解決すべき課題が残されております。一方あらたな環境の中で流体系や構造系のCAEでは数億や何千万という要素数を対象とするまでになり、解析規模の拡大にどう対処するかは喫緊の課題です。
年々CAE技術は高機能化し、従来は高い技術と経験を有する一部のエンジニアの占有物だったCAE技術もいまでは可視化技術の進歩に伴い専門家でない一般の技術者でも利活用できるようになりましたが、それだけに精度の検証が大きな課題となっております。第三回の本フォーラムは「ADASを支えるCAE」の拡充、新たに「生産加工CAE」というカテゴリーを設け、より新しいトレンドに対応いたしました。
皆様のご支援と御来場をお待ちしております。
日本大学
生産工学部
自動車工学リサーチ
センター長
教授 景山 一郎
3月7日(火)9:40~10:40
3月8日(水)9:40~10:40
3月8日(水)17:20~18:20
づくり」と自動運
転技術
トヨタ自動車株式会社
取締役副社長
加藤 光久 氏
道路利用者とし
ての人間特性
立教大学
現代心理学部 教授
芳賀 繁 氏
CAE活用促進
株式会社デンソー
基盤技術開発部 担当部長
赤池 茂 氏
開催概要
イベント名 | 産学連携フォーラム「第3回 自動車技術に関するCAEフォーラム」 |
日時 |
2017年3月7日(火)09:30~18:50(受付開始:09:00)
2017年3月8日(水)09:30~18:20(受付開始:09:00) 展示会場:10:30~18:30 ※情報交換会 3月7日(火)19:00~20:30 |
会場 |
御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター
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参加料 |
無料(事前登録制)※一部招待制
情報交換会 参加費:4,000円 【C会場】で実施します。講演者とともに有意義な交流を行えます。 どうぞご参加下さい。 ※定員制により締切る場合がございます。 |
来場者層 | OEM、Tier1、Tier2、ハードウェア&ソフトウェアベンダー |
主催 | 日本大学生産工学部 自動車工学リサーチ・センター |
共催 | 株式会社インプレス |
企画 | 「第3回 自動車技術に関するCAEフォーラム」プログラム委員会 |
後援
(予定) |
公益社団法人 自動車技術会
一般財団法人 日本自動車研究所 一般社団法人 日本機械学会 Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS),Mississippi State University 名古屋大学未来社会創造機構 モビリティ領域 ほか |
お問い合わせ先 |
「第3回 自動車技術に関するCAEフォーラム」運営事務局
E-mail:car-caeforum@impress.co.jp TEL: 050-3356-0787 受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く) |
タイムテーブル1日目【3月7日(火)】
時間 | 2F A会場 | 2F B会場 | 1F C会場 |
09:30
l 09:40 (10min) |
オープニングリマークス
op
日本大学 生産工学部
自動車工学リサーチ・センター長 教授 景山 一郎
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09:40
l 10:40 (60min) |
基調講演1
K-1
「もっといいクルマづくり」と自動運転技術(仮)
トヨタ自動車株式会社
取締役副社長 加藤 光久 氏
講演概要
トヨタでは持続的(年輪的)成長のために「もっといいクルマづくり」に取り組んでいる。
自動運転技術をトヨタのクルマづくりにつなげたら、どのようなことが実現できるのか。 すべての人が安全・スムーズ・自由に移動できる社会の実現に向け、自動運転技術を活用したトヨタの取り組みについて紹介する。
講師プロフィール
1953年生まれ。北海道大工学部卒。
‘75年 トヨタ自動車工業(株)(現トヨタ自動車)入社。 ‘00年 第1開発センターチーフエンジニアを経て、’04年 常務役員に 就任。 ‘06年 トヨタテクノクラフト(株) 取締役社長。 ‘10年 トヨタ自動車(株)専務取締役、’12年 取締役副社長(現職) |
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10:45
l 11:25 (40min) |
特別講演1
S-1
複合材シミュレーションへの取り組み
~成形プロセスから構造性能まで~
株式会社JSOL
エンジニアリングビジネス事業部 アソシエイトマネージャー 西 正人 氏
講演概要
近年の車体には軽量化と高い衝突安全性を両立する設計が求められており、CFRPに代表される複合材の使用への期待が高まっている。複合材は成形プロセスおよび材料内部のミクロ・メゾ構造がその構造体の力学性能に与える影響が大きいことが知られている。JSOLでは成形プロセス、構造性能の両面から対象スケールを考慮した解析技術の開発に取り組んできた。本講演では、その一端を紹介する。
講師プロフィール
2002年、大阪大学大学院工学研究科修了。同年、日本総合研究所
(現JSOL)入社。LS-DYNAによる自動車衝突、樹脂複合 材の解析を中心とした技術サポート、コンサルティングに 従事。博士(工学)。一級建築士。 2015年度日本機械学会賞(論文)受賞。 2015年度日本材料学会複合材料部門論文賞受賞。 |
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11:25
l 12:15 |
会場転換 | ||
A1
概念・構想設計CAE
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B1
生産加工CAE
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C1
ADASを支えるCAE
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12:20
l 13:00 (40min) |
講演
A1-1
1DCAEが拓くものづくりの新しい世界
東京大学大学院
工学系研究科 特任研究員 大富 浩一 氏
講演概要
CAEは単なるシミュレーションではなく本来のComputer-Aided Engineering を具現化するツールである。1DCAEはこれを具体化する考え方である。1DCAEによりものづくりの新しい世界をCAEが拓く。1DCAEの考え方、現状、課題、今後の展望について紹介する。
講師プロフィール
東北大大学大学院修了後、大手総合電機メーカの本社研究所に勤務、原子力、宇宙機器から家電機器等の広範な製品開発に従事.これらを通して、設計に関する研究開発を実施.現在は内閣府SIP“革新的設計生産技術”の研究開発業務に従事。専門は機械力学、設計工学.現在は音のデザイン、1DCAEの普及啓蒙活動に注力。
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講演
B1-1
材料計測の高度化による次世代の材料破断予測技術について
国立研究開発法人
理化学研究所 光量子工学領域 中性子ビーム技術開発チーム 上級研究員 須長 秀行 氏
講演概要
プレス機械による塑性加工は、加工コストの大幅削減や省エネが見込まれることから素材厚肉化等適用領域の拡大が進むとともに、せん断加工品質の向上が重要課題となっている。材料延性破壊進展による材料破断過程の可視化を実現させたシミュレーションを紹介するとともに、材料計測技術の進化がより高度な材料成形性予測手法を生む可能性について述べる。
講師プロフィール
大学卒業後、自動車メーカーにてプレス金型設計、CAD/CAEシステム開発等に従事。その後、理化学研究所にて現物の非破壊計測データにもとづくシミュレーション研究に携わるとともに、現在は、主に放射線を活用した材料内部構造・組織等に関する非破壊計測技術開発に従事。
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講演
C1-1
予防安全の進化に向けたクルマの知能化
Intelligent Driving System for Safer Automotives
神奈川工科大学
創造工学部 自動車システム開発工学科 教授 井上 秀雄 氏
講演概要
安全・安心な高齢社会に向けたクルマの知能化について、産学連携プロジェクト(通称,Sイノベ)を紹介する。運転リスク予測、人間・機械協調(Shared control)、リーンマップ利用の環境認識の3つの技術を特徴し、運転支援、自動運転技術の方向性を示す。又、本研究における開発環境やシミュレーション技術への期待を述べる。
講師プロフィール
1978年トヨタ自動車(株)入社。車両制御開発室長、統合システム開発部長、先端・先行企画室長等を歴任し、ABS、VSC、VDIM、運転支援システム等、車両系の統合制御、先進安全システム全般の開発に従事。2009年NHTSA賞等。2013年より農工大客員教授。2016年4月にトヨタを退職し現職に就任。
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13:05
l 13:45 (40min) |
講演
A1-2
やさしいCAEソフトFemtet®のご紹介
ムラタソフトウェア株式会社
営業企画部 部長 辻 剛士 氏
講演概要
設計段階からCAEを十分活用するためには設計者・開発者にとって本当の意味で「やさしい」ツールであることが重要である。このセッションではFemtet®の持つ3つの特徴「必要十分の解析機能」「分かりやすい操作性」「導入しやすい価格体系」について、実際の解析事例も交えて紹介する。
講師プロフィール
10年以上Femtet®の開発に従事。開発者時代は応力解析、熱伝導解析、磁場解析、電場解析、音波解析のソルバー開発に携わる。現在はFemtet®を広く普及させるべく販売・PR活動を中心に活動している。
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講演
B1-2
非接触計測と構造CAEのクロスアプローチ(仮)
株式会社構造計画研究所
製造企画マーケティング マーケティング担当 高根 健一 氏
講演概要
近年注目されている非接触計測技術(デジタル画像相関法)を活用して、材料物性の取得・実験とCAEの比較を行い、CAEの精度向上を実現するアプローチを紹介する。また、構造計画研究所が20年以上取り組んでいる3次元CADと親和性の高い設計者向けCAEの普及についても紹介する。
講師プロフィール
2009年に構造計画研究所入社。CAEソフト販売・技術コンサルティングの営業担当として設計者CAEの普及・粒子法流体解析ソフトの立ち上げに従事。現在は製造業向けマーケティング部門において、非接触計測(デジタル画像相関法)と構造CAEを組合せた評価サービスのマーケティングを担当。
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講演
C1-2
車両性能開発のためのSimulator Aided Engineering(SAE)の提案
株式会社日本ヴイアイグレイド
コンサルタントエンジニア 吉井 亨 氏
講演概要
様々なドライバー支援技術が組み込まれた近年の車両開発の中で、事前予測ツールの一つとして、ヨーロッパを中心に多くのシミュレータが活用されている。本講演では、シミュレータによる車両性能の評価をSimulator Aided Engineering(SAE)として位置づけ、ユーザー事例と共に紹介する。
講師プロフィール
2000年 CAEベンダーに入社後、機構解析ソフトウェアAdamsを活用した車両運動解析のコンサルティング業務に従事。2005年 VI-grade GmbH(ドイツ)が設立された後、日本支社の設立に参画、同社の製品を活用したシステムレベルシミュレーション、HILS、各種シミュレータ等のソリューション提案に従事。
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13:45
l 14:00 |
休憩 | ||
A2
概念・構想設計CAE
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B2
ADASを支えるCAE
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C2
生産加工CAE
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14:00
l 14:40 (40min) |
講演
A2-1
車体構造への1DCAEの取組み
本田技研科技(中国)有限公司
技術二部 完成車研究科 研究統括 相澤 伸夫 氏
講演概要
現在、変化する顧客ニーズへの迅速な対応のため短期間で車体性能判断行う必要がある。また、環境問題へのさらなる軽量化と性能の両立のため制約が少ない開発初期段階での車体構造検討が重要である。これらの課題に対し、今日までに取組んできた車体構造への1DCAEの事例とそこから得た気づきなどを紹介する。
講師プロフィール
(株)本田技術研究所に入社後、四輪の振動騒音開発を担当。90年代後半から車体の振動騒音のCAE研究開発に従事。2005年からHonda R&D Americas, Inc.に勤務し北米機種を現地スタッフと開発。2016年から本田技研科技(中国)有限公司に勤務し中国専用機種開発のCAE研究統括を担当。
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講演
B2-1
非線形最適制御を用いた自動運転制御手法の検討
株式会社本田技術研究所
デジタル開発推進室 住岡 忠使 氏
講演概要
自動運転等を目的に車両の軌道と速度を生成しようとした際、それらを別々に決定してしまうと人間にとって不自然な挙動となってしまうことがある。また、カーブ進入前に減速するといった、予測にもとづく計算方法が必要であると考えられる。以上を踏まえ、非線形モデル予測制御等の最適化手法を用いた計算方法を紹介する。
講師プロフィール
2012年東京工業大学大学院理工学研究科機械制御システム専攻卒業。同年(株)本田技術研究所に入社。現在に至る。軌道生成を含む行動計画、車両安定化制御の研究に従事。
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講演
C2-1
自動車車体への電着塗装膜厚CAEの適用
スズキ株式会社
環境・材料・生産技術開発部 第三課 専門職(課長代理) 樫山 武士 氏
講演概要
車体の防錆のために用いられている電着塗装では、設計段階で膜厚を予測するCAE技術が適用され、防錆性確保と生産性向上に効果をあげている。 本講演では、弊社の事例を基に、電着塗装膜厚CAEの理論、これまでの取り組み、現在の活用状況について紹介するとともに、今後の課題と展望について報告する。
講師プロフィール
1994年スズキ株式会社に入社後、生産技術部塗装課にて主に新機種の立ち上げ業務に従事。その後、横浜研究所、実験部解析課にて電着塗装CAEシステムの開発、導入を担当。現在は開発部門で生産CAEを主とした各種の新技術開発に取り組んでいる。
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14:45
l 15:25 (40min) |
講演
A2-2
手戻りゼロに向けたMBD活用による想定設計の実現
ダッソー・システムズ株式会社
SIMULIA シニア・ビジネス・コンサルタント 工藤 啓治 氏
講演概要
設計の後工程で手戻りが発生する要因である、基本設計での検討の不十分さと後工程での変動リスクを解決するために、過去設計情報に基づく標準モデルを用いた組み合わせサンプリングを利用することで、一つの理想的なModel Based Designプロセスを構築することができる。本手法により、想定設計という新たな考え方とその設計方法論を実現できることを示す。
講師プロフィール
1984年北海道大学理学部物理学科卒。日本クレイ(株)にて、シミュレーションの高速化や適用拡大、HPC/CAE利用支援・提案業務に従事、その後エンジニアス・ジャパン(株)にて、最適設計支援ソフトの市場開拓を行ったのち、現在、ダッソー・システムズ(株)SIMULIA事業部にてシミュレーション主導の設計改革システムの提案・ビジネス開拓を担当。
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講演
B2-2
自動運転車両開発におけるCAEツールの向かうべき方向性に関する考察
~ここまで来た、Level4 に向けた”Virtual Test Driving”技術の現状~
IPG Automotive株式会社
代表取締役社長 小林 祐範 氏
講演概要
ADAS及び自動運転機能開発には、従来の自動車開発で必要とされるCAE技術に加えて、様々な要素技術を実現する必要がある。IPG AutomotiveではVirtual Test Drivingのアプローチを自動運転機能開発に適応する為に様々な機能を追加した。Level4実現に向けた方向性をまとめる。
講師プロフィール
完成車メーカ(商用車,乗用車2社)で制御系開発技術を学んだ後、ECU開発環境を提供するツールベンダでHILビジネスの構築を担当。その後、欧州王手エンジニアリング会社でMBD関連の取りまとめを担当した後、IPG Automotive株式会社設立に関与。欧州の技術を如何に日本流へ適応するかが任務である。
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講演
C2-2
CTCの生産加工CAEの取組みと切削加工シミュレーションの紹介
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
科学システム事業部 科学システムサポートチーム CAEサポート課 江渡 寿郎 氏
講演概要
切削加工分野では熟練工の経験や勘により最適と考えられる加工条件が決まってきた。近年の切削CAEには、このような経験や勘を数値化することによる加工技術向上への寄与の役割も期待されている。本講演ではCTCがこれまで取組んできた切削CAEの事例を中心にCTCの生産技術ソリューションについて取り組みを紹介する。
講師プロフィール
切削加工分野は常に生産性を上げることが最大の課題でシミュレーションに求められる 内容は解析的な話題に限りません。ソフトウェアユーザによる改善事例等も今後広く 紹介していきたいです。
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15:25
l 15:40 |
休憩 | ||
A3
概念・構想設計CAE
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B3
ADASを支えるCAE
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C3
生産加工CAE
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15:40
l 16:20 (40min) |
講演
A3-1
1D-CAEによるモデルベース開発
トヨタ自動車株式会社
未来研究部 主査 平野 豊 氏
講演概要
異種物理系統合モデリング言語Modelicaの歴史、特徴、1D-CAEによるモデルベース開発との関係、各種物理系でのモデリング事例について解説する。また、将来電動車の設計を題材に、モデルベース開発への適用実例を紹介する。
講師プロフィール
1984年京都大学大学院工学研究科電気工学第2専攻修了、トヨタ自動車株式会社入社。1997年東京農工大学大学院機械工学研究科機械システム工学専攻博士後期課程修了(工学博士)。 研究・専門テーマは、シャシ設計、車両運動制御、モデルベース開発、人工知能、ロボット、人間特性研究。
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講演
B3-1
ADAS開発に伴う 自動操舵系における安定性解析
~ステアリング制御での CAE技術活用事例~(仮)
富士重工業株式会社
シャシー設計部 白石 英一 氏
講演概要
ADAS機能高度化に伴う自動操舵系の信頼性確保のため、操舵制御での安全・安定性要件をCAE技術を用いて解析的に検証した。機能失陥、振動系、応答性、外乱影響について、改めて確認するモードを明確化した。CAE技術活用方法や今後の展望などを絡めて、内容について講演を行う。
講師プロフィール
2007年富士重工業株式会社に入社以来、電動パワーステアリング(EPS)を主としたステアリングシステムの量産設計や先行開発業務に従事。現在は、ADAS領域をはじめとしたEPS先行開発に携わっている。
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講演
C3-1
理想化陽解法FEMに基づく溶接変形シミュレーションの実機適用
大阪府立大学
大学院工学研究科 准教授 柴原 正和 氏
講演概要
大規模複雑構造物の溶接製作時の変形挙動を現実的な計算時間で解析可能な手法として理想化陽解法FEMが提案されている。本講演では、自動車部品の溶接・接合時における溶接変形の予測に対して理想化陽解法FEMを適用することで、溶接変形シミュレーションの適用性について紹介する。
講師プロフィール
平成 9年 大阪大学工学部卒業
平成14年 大阪大学工学研究科 (博士(工学)取得) 平成14年 金沢工業大学工学部 助手 平成15年 金沢工業大学講師 平成17年 大阪府立大学工学 研究科助手 平成18年 カリフォルニア大学 アーバイン校客員 研究員 (兼務・1年間) 平成21年~現在 大阪府立大学 工学研究科准教授 平成24年~現在 大阪大学接合 科学 研究所 招聘准教授 (兼務) |
16:25
l 17:05 (40min) |
講演
A3-2
日本から世界へ! 粒子法(MPS法)の自動車産業における先端活用事例の紹介
プロメテック・ソフトウェア株式会社
西日本支社 シニアエンジニア 笠原 巧 氏
講演概要
東京大学 越塚誠一教授による粒子法(MPS法)の発表から20数年が経ち、その手法の発展に期待感が益々高まってきている。弊社が独自に開発を続けてきた汎用粒子法CAEソフトウェアParticleworksの自動車産業での利用シーンも急速に国内外問わず年々増えてきている。その活用事例を中心に紹介する。
講師プロフィール
2000年日産自動車入社。約1年半エンジンの実験に従事。その後、東京理科大学理学部を経て、茨城大学理工学研究科博士前期課程修了。2008年にプロメテック・ソフトウェア株式会社に入社。粒子法の適用範囲を拡大するためにセールスエンジニアとして活動。
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講演
B3-2
調整中
|
講演
C3-2
CAEを活用した生産加工技術への取り組み(仮)
SCSK株式会社
プラットフォームソリューション事業本部 製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション部 シニアエンジニア 瀧下 雅彦 氏
講演概要
調整中
講師プロフィール
2004年東北大学大学院卒業後、本田金属技術株式会社入社。鋳造方案設計、同CAE業務に従事。2011年住商情報システム株式会社(現・SCSK株式会社)に入社、鋳造プロセスCAE MAGMASOFT担当。
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17:05
l 17:20 |
休憩 | ||
17:20
l 18:50 (90min) |
パネルディスカッション
P-1
日本を強くするための産学連携を考える
パネリスト
神奈川工科大学
創造工学部 自動車システム開発工学科 教授 井上 秀雄 氏
プロフィール
1978年トヨタ自動車(株)入社。車両制御開発室長、統合システム開発部長、先端・先行企画室長等を歴任し、ABS、VSC、VDIM、運転支援システム等、車両系の統合制御、先進安全システム全般の開発に従事。2009年NHTSA賞等。2013年より農工大客員教授。2016年4月にトヨタを退職し現職に就任。
東京大学大学院
工学系研究科 特任研究員 大富 浩一 氏
プロフィール
東北大大学大学院修了後、大手総合電機メーカの本社研究所に勤務、原子力、宇宙機器から家電機器等の広範な製品開発に従事。これらを通して、設計に関する研究開発を実施。現在は内閣府SIP“革新的設計生産技術”の研究開発業務に従事。専門は機械力学、設計工学。現在は音のデザイン、1DCAEの普及啓蒙活動に注力。
住友ゴム工業株式会社
研究開発担当 常務執行役員 中瀬古 広三郎 氏
プロフィール
昭和53年 住友ゴム工業(株)
入社 平成4年 名古屋工場 生産技術課長 平成15年 タイヤ技術本部 技術企画部長 平成17年 グッドイヤーダン ロップタイヤ ヨーロッパ 取締役 出向 平成18年 住友ゴム工業(株) 執行役員 平成20年 研究開発本部長 平成22年 常務執行役員 平成27年 社外団体役職 :(一社)日本ゴム 協会 会長 平成28年 社外団体役職 :公益財団法人 高輝 度光科学研究 センター監事 モデレーター
日本大学
生産工学部 自動車工学リサーチ センター長 教授 景山 一郎 氏
プロフィール
1977年 日本大学 大学院理工
学研究科 機械工学専攻 博士課程修了 (工学博士) 1994年 同教授 1989年 オランダデルフト工科 大学客員研究員 2004年 スウェーデン国立道路 研究所客員研究員 2010年 日本大学自動車工学 リサーチセンター立ち 上げおよび初代セン ター長 2014年 国立大学法人 名古屋大学 客員教授 |
A会場のサテライト | |
19:00
l 19:30 (90min) |
R-1
情報交換会
参加費:4,000円 【C会場】で実施します。講演者とともに有意義な交流を行えます。どうぞご参加下さい。 ※定員制により締切る場合がございます。 |
タイムテーブル2日目【3月8日(水)】
時間 | 2F A会場 | 2F B会場 | 1F C会場 |
09:30
l 09:40 (10min) |
オープニングリマークス
op
日本大学 生産工学部
自動車工学リサーチ・センター長 教授 景山 一郎
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09:40
l 10:40 (60min) |
基調講演2
K-2
ドライバ、ユーザ、道路利用者としての人間特性
~自動運転システムのヒューマン・マシン・インターフェイス~
立教大学
現代心理学部 教授 芳賀 繁 氏
講演概要
人は誰でもミスをする。人間は好んでリスクをとりたがる。システムが安全になればリスクを増やす方向に行動を変える。まじめな人でも違反をする。本講演では自動車技術者が知っておくべき人間特性について,心理学の知見をレビューし,自動運転システムのヒューマン・マシン・インターフェイスを論じたい。
講師プロフィール
1977年に京都大学大学院修士課程(心理学専攻)を修了し、鉄道労働科学研究所、JR鉄道総合技術研究所などを経て2006年4月から立教大学現代心理学部教授。専門分野は産業心理学、交通心理学、人間工学。著書に『失敗のメカニズム』(日本出版サービス)、『事故がなくならない理由(わけ)』(PHP新書)などがある。
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10:45
l 11:25 (40min) |
特別講演2
S-2
自動運転 / ADASのための基盤シミュレーション
~HyperWorksソルバーを用いたソリューション~
アルテアエンジニアリング株式会社
HyperWorksシミュレーション技術部 テクニカルディレクタ 東京大学大学院医科系・医学系客員研究員 芝野 真次 氏
講演概要
自動運転あるいはADAS技術開発では、計距、形状認識、通信、車両走行特性およびそれらの制御など多岐にわたる技術の連携が求められており、これらをCAEでシミュレーションし連携させることは重要な課題である。本講演では、ADASに必要な各種ソルバーを備えたHyperWorksのテクノロジーとその連携方法、事例について紹介する。
講師プロフィール
1985年京都大学工学部修士土木工学専攻卒業後、日立造船、日本総合研究所を経て、現職。PWR原子炉心燃料集合体耐震設計、船舶運動=構造設計統合設計、高分子材料設計システムの開発および運用を指揮した後、現在はAltair HyperWorksの流体、電磁場、機構解析系ソフトウェアの技術指導および受託コンサルティング業務に従事。
|
||
11:25
l 12:15 |
会場転換 | ||
A4
機能設計CAE
|
B4
構造・設計CAE
|
C4
CFD
|
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12:20
l 13:00 (40min) |
講演
A4-1
量産車の性能設計技術と適用例の紹介
株式会社本田技術研究所
第11技術開発室 主任研究員 豊島 貴行 氏
講演概要
環境問題や予防安全に対する技術進化にともない、自動車はますます複雑なシステムとなってきている。そのため最適仕様の組合せや制御アルゴリズムを効率良く見出すMBDのシミュレーション技術がカギとなるが、量産車開発のような時間的な制約が厳しい世界では、とりわけ性能設計のスピードアップが課題となる。ここでは運動性能に対する性能設計の効率向上技術について紹介する。
講師プロフィール
タイヤメーカーでタイヤの設計・研究を経て1999年に(株)本田技術研究所に入社。以来、量産車の開発、台上試験機の導入、シミュレーションの開発などを通して、シャシ開発と研究に従事。最近では車両運動の制御の研究も手掛けている。テストドライバーとしての経験も持つ。
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講演
B4-1
FEMを用いた空気伝播音予測技術の開発
トヨタ自動車株式会社
車両CAE部 島村 悟 氏
講演概要
近年、自動車の静粛性への要求が高まっており、振動、騒音性能の向上に向けてFEMを用いた固体伝播音の予測だけでなく、空気伝播音の予測も求められている。本研究では空気伝播音を精度良く予測するために、外部音響および車体振動が再現可能な構造と音場の双方向連成を採用したCAE技術を開発し、車両に適用した事例を紹介する。
講師プロフィール
2005年中央大学大学院 精密工学 修士課程修了。入社以来、振動・騒音に関するCAE技術開発に従事。
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講演
C4-1
自動車の空力性能向上を目的としたタイヤの開発について
横浜ゴム株式会社
研究本部 研究室長 児玉 勇司 氏
講演概要
横浜ゴムでは、自動車全体の空力性能向上を目的としたタイヤの研究開発を行っており、最近では、自動車の空気抵抗低減とともに、操縦安定性に影響を及ぼす車両リフトを低減するタイヤのサイドデザインについてシミュレーションを用いて検討を行ってきた。本講演では、その検討内容を中心に紹介する。
講師プロフィール
1999年
東洋大学大学院工学研究科機械工学専攻 博士後期課程修了。博士(工学)。 2005年 横浜ゴム入社 タイヤのシミュレーション・マルチスケールシミュレーションの開発・CAE技術の商品開発への適用に従事。 2014年 研究室長に着任後、タイヤに関する流体シミュレーションの開発に従事している。 |
13:05
l 13:45 (40min) |
講演
A4-2
マルチスケール・複合領域解析によるものづくり前のものづくり(仮)
エムエスシーソフトウェア株式会社
営業統括部 技術部 部長 平林 朋之 氏
講演概要
現在の車両は、長きに渡り蓄積された技術基盤から開発されているが、近年、複合材やAM(Addditive Manufacturing)により、今までと大きく異なる技術が必要となる。本セッションでは、複合材やAMまた複合領域をキーワードとして、事例を交え、今後のCAEによるものづくりを紹介する。
講師プロフィール
1994年
自動車メーカー入社 最適化手法のCAE適用、車両運動、車両低周波振動、レーザ溶接現象予測などCAE技術構築を行う。 2005年 エムエスシーソフトウェア株式会社入社 機構解析を主としたコンサルティング業務を担当。また、音響解析や機構-音響連携などの業務を推進。 2013年 営業統括部技術部に異動。今に至る。 |
講演
B4-2
機構解析環境のマルチフィジックス
ファンクションベイ株式会社
代表取締役社長 鈴木 隆 氏
講演概要
かつて剛体と線形弾性体を対象としていた機構解析は、有限要素法をそのソルバーに統合し、大変形や接触、超弾性などの非線形弾性体が扱えるようになっている。また、粒子法流体解析との連成解析も行えるようになってきた。今回は、ローラーチェーンの様々な特性を題材に、実験とそれに対応する解析を比較した結果を報告する。
講師プロフィール
大阪大学工学部機械工学科卒。株式会社クボタで実験技術者として8年間車両開発に従事。その後、米国コーネル大学の院に留学し修士号取得。在米中、ミシガン大で機構解析を学び、帰国後ラズナ(後のKUSCO)入社。2005年、当社設立、代表取締役に就任、現在に至る。FunctionBay,Inc. 役員兼任。
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講演
C4-2
自動車分野におけるNUMECAソリューションのご紹介(仮)
NUMECAジャパン株式会社
技術部 第2グループ グループリーダー 桧垣 慎也 氏
講演概要
NUMECA社では、自動メッシャーや独自のソルバー高速化技術などを採用したCFDソリューションを展開しており、自動車開発における解析工数の削減を実現している。本発表では、各CFDツールによるターボチャージャ、エンジンルーム内の熱解析などの事例を交えながら、各手法を適用した効果について紹介する。
講師プロフィール
2008年 北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 計算工学専攻 修了。
CAEベンダーにて、セールスエンジニアとしてコンサルティング業務を経験し、2014年よりNUMECAにおいて、主に自動車・精密機械分野に向けた解析コンサルティング業務に従事。
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13:45
l 14:00 |
休憩 | ||
A5
機能設計CAE
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B5
構造・設計CAE
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C5
CFD
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14:00
l 14:40 (40min) |
講演
A5-1
複雑系のロバスト最適化
~自動車用エンジンCAEの実用的V&V手法と品質工学活用~
サワダ技研株式会社
代表取締役 沢田 龍作 氏
講演概要
自動車用エンジンのような複雑系のロバスト最適化のためのモデルやシミュレーションで、計算時間と精度を両立させる方法は従来はなかった。(1)複雑系の段階的最適化方法、(2)品質工学によるロバスト最適化、(3)最適化に用いるモデル、シミュレーションの計算品質保証の方法により、複雑系のロバスト最適化が可能であることを示す。
講師プロフィール
1982年
名古屋大学工学部情報工学科修士卒、同年トヨタ自動車入社。 1986年 より30年間 一貫して、エンジンCAEによる開発プロセス改革に取り組む。 2015年 トヨタ自動車定年退職、サワダ技研株式会社設立、MBD、CAE活用法、V&V、品質工学の技術コンサルタントとして、ニーズとシーズを繋ぐビジネス展開。 |
講演
B5-1
機構解析を用いた大型トラックの良路乗心地予測手法の開発
日野自動車株式会社
CAD・CAE技術部 第1CAE統括室 技術開発グループ 柳澤 正彦 氏
講演概要
大型トラックは長距離、長時間の運転が多く、乗心地向上は乗員の疲労を軽減し商品力向上にも寄与している。しかし、現状の乗心地評価は実車を用いた検討が中心であり開発期間短縮、開発費削減にはCAEを用いた性能予測が重要である。そこで、機構解析を用いた大型トラックの良路乗心地予測手法を開発したので紹介する。
講師プロフィール
2006年日野自動車株式会社入社。CAEのシステム、インフラ関係の業務を経て、振動、騒音、乗心地の車両開発業務に従事。近年は主に、CAEの技術開発に取り組んでいる。
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講演
C5-1
RDE適合のためのエンジンシステムシミュレーション
千葉大学大学院工学研究科
工学研究科 次世代モビリティパワーソース研究センター長・教授 森吉 泰生 氏
講演概要
内燃機関は当面の主要動力源であり、さらなる熱効率改善と排気浄化は喫緊の課題である。さらにリアルドライブ(RD)での燃費や排ガスの性能改善が求められており、CAEの果たす役割は大きい。そこで、エンジンシステムの1Dおよび3Dシミュレーションの現状と期待について解説する。
講師プロフィール
1990年東京工業大学大学院博士課程修了後、千葉大学工学部助手、助教授を経て2008年より教授内燃機関のレーザー計測と数値シミュレーションに従事。2013年より次世代モビリティパワーソース研究センター長を兼務、大学発ベンチャー企業で研究コンソーシアムを主催。
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14:45
l 15:25 (40min) |
講演
A5-2
※英語講演となります。
Application builder及びCOMSOL Server援用による非破壊検査装置の開発設計の将来像について
計測エンジニアリングシステム株式会社
第一技術部 王 晶 氏
講演概要
非破壊検査は多くの工業部門において、材料、部品或は全システムにダメージを与えないことを前提に、状態を検査する手法のことである。数値解析は非破壊検査理論の理解や、新しい非破壊検査手法の開発に非常に役立つ。本講演では、非破壊検査手法の一つ、渦電流による金属部品の欠陥の検査についての解析事例を紹介する。
講師プロフィール
中国陝西省咸陽市出身
2013年11月: 上海華東理工大学にて博士号取得(機械設計研究科) 2013年12月-2014年3月: 東北大学 未来科学技術共同研究センター 研究員 2014年4月-2016年3月: 東北大学 大学院工学研究科 量子エネルギー工学専攻 助教 2016年4月- :現職 |
講演
B5-2
BETA CAE Systems製品を用いた衝突解析モデル作成効率化手法のご紹介
株式会社トップ・シーエーイー
技術部 マネージャー 小淵 啓介 氏
講演概要
自動車などの衝突解析モデルでは、モデルの大規模なメッシュ化、ダミーやバリアのポジショニングなどの複雑なモデル作成が必要とされる。BETA社は、長年この分野に対する機能開発を継続して行っており、現在多くの効率化ツールを標準機能に搭載している。本講演では、活用事例を含めて、これらの機能を紹介する。
講師プロフィール
2004年東京理科大学理学部応用物理科を卒業。自動車会社車両開発部門にてCAE業務を担当した後、2009年株式会社トップ・シーエーイー入社。技術部に所属し、エンジニアとして技術サポート業務やコンサルティング業務に従事。2016年より技術部マネージャーに就任。
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講演
C5-2
オープンソース最適化ソフトウェア、DAKOTAを利用した最適設計環境構築について
株式会社ヴァイナス
技術二部 部長 鈴木 信行 氏
講演概要
近年、最適化ソフトウェアを利用した最適設計が実用レベルのツールとして実験・検証段階から設計者に向けた展開が多く図られている。DAKOTAの概要に加え、商用最適化ソフトウェアで検証した最適化案をDAKOTAを利用して実現するための事例やオープンソース・ソルバーと組み合わせた最適化事例を紹介する。
講師プロフィール
CAD/PLMベンダーでのプログラム開発を経て、日本SGIにてCAEプロセス管理、エンジニアスで最適化の製品マーケティングを担当。ヴァイナスでは、Phoenix社製品のプロダクトマネージャを担当し、DAKOTAを利用した最適設計システム構築の推進とコンサルティングサービスに従事している。
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15:25
l 15:40 |
休憩 | ||
A6
CFD
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B6
機能設計CAE
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C6
構造・設計CAE
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15:40
l 16:20 (40min) |
講演
A6-1
SKYACTIVエンジンの開発に活用するCFD技術
マツダ株式会社
エンジン性能開発部 PT解析グループ マネージャー 横畑 英明 氏
講演概要
マツダで開発しているSKYACTIVエンジンは、従来より燃費、出力を大幅に改善した。このエンジンはモデル(例えばCFD)の精度・効率化を大幅に高め、モデルをフル活用するという開発プロセスの変革を行なうことで高性能を実現している。こうしたSKYACTIVエンジンの開発の考え方および解析事例を紹介する。
講師プロフィール
1986年:
広島大学大学院工学研究科 修士課程を修了。 1986年: マツダ株式会社に入社。 生産技術、エンジン実験研究を経て、1994年からエンジンCAE解析業務に従事。エンジン性能領域の解析のリーダーとして、SKYACTIVエンジンの開発などを担当。2012年から現職。 |
講演
B6-1
調整中
日産自動車株式会社
電子技術・システム技術開発本部 電子アーキテクチャ開発部 電子信頼性評価グループ 主担 永山 飛鳥 氏 |
講演
C6-1
溶接工程を考慮した詳細スポットモデルによる破断挙動の検討
株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター
EV開発室 第2ブロック 研究員 小林 広和 氏
講演概要
HOT材に代表される高強度材を精度良く解析するためには接合部の再現性が重要である。そこでSPOT溶接テストピースの破断試験および硬度測定結果と、溶接工程の影響を考慮して金属組成まで解析を行った詳細SPOTモデルを比較することで、落錘試験におけるSPOT溶接破断挙動を大幅に改善できた事を報告する。
講師プロフィール
2007年に株式会社本田技術研究所に入社以来、自動車ボディ構造に関するCAE解析業務に従事。現在は、車体軽量化のための技術開発も担当。
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16:25
l 17:05 (40min) |
講演
A6-2
シミュレーション主導による車両空力・熱・流体騒音設計(仮)
エクサ・ジャパン株式会社
セールスエグゼクティブ 成田 明弘 氏
講演概要
燃費やCO2排出など各種規制に対応する為、自動車業界での開発要求は益々厳しくなっている。その一方でお客様に魅力ある製品を提供する為には、性能やデザイン性との両立が必須である。
これを効果的に行うには従来のテストだけでは不十分であり、テストにはない特長をもつシミュレーションの役割が重要になっている。 弊社が提唱するSimulation-Driven Designを空力・熱・流体騒音設計に利用した例を紹介する。
講師プロフィール
1996年東京電機大学工学部 機械工学科卒業後、通信機器メーカー入社。その後、米系CADベンダーを経て2012年、エクサ・ジャパン入社、自動車、トラック業界を中心に営業を担当、現在に至る。
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講演
B6-2
調整中
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講演
C6-2
形状情報取得における表面形状の凹凸判断と中立メッシュへの応用
インテグラル・テクノロジー株式会社
代表取締役 西浦 光一 氏
講演概要
従来、肉厚部品など複雑な形状に対しデータを正確に取得することは非常に困難であった。そこで、表面形状の数値処理により形状の凹凸を算出し、より正確に形状情報を取得する方法を考案。今回、特に形状再現性が課題となっていた中立メッシュ生成での実用化を例に判断ロジックについて紹介する。
講師プロフィール
大阪府立大学大学院機械工学専攻を修了後、㈱ダイヘン、ダイハツ工業㈱を経て、積水化学工業㈱に入社。新事業ESSプロジェクトでヘッドとして設計者向けCAEナビゲーションソフトを開発・販売し、2007年、同社からの事業譲渡によりインテグラル・テクノロジー㈱を設立、代表取締役として現在に至る。
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17:05
l 17:20 |
休憩 | ||
17:20
l 18:20 (60min) |
基調講演3
K-3
デンソーでのCAE活用促進
株式会社デンソー
基盤技術開発部 担当部長 赤池 茂 氏
講演概要
ものづくり現場において、CAEは欠かせないツールとなってきている。現場でCAEを活用できるようにするためには、人材の育成・ツール開発・ツール展開が重要である。当社におけるこれらの取り組みについて、「CAEを広める」、「CAEを高める」、「CAEを組み込む」という観点から具体的に紹介する。
講師プロフィール
1983年
(株)日本電装入社 冷暖房技術1部にて、車両用送風機の低騒音化に従事 1992年 技術電算部に異動し、CAE技術開発に従事 1994年 名古屋大学にて「車両用送風機の低騒音化」にて博士(工学)取得 2008年 (株)デンソーアイテック出向 取締役 (デンソー部長格) CAD、CAE、PDMの技術開発に従事 2010年 (株)デンソー帰任 DE推進室 室長として、CAE技術開発に専任 2016年 (株)デンソー基盤技術開発部 DE技術開発室 担当部長としてCAE技術開発を継続 現在に至る |
展示企業一覧
・株式会社アドバンストテクノロジー
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・伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
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