イベント セミナー情報
オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア2016
日本初の自動車ソフトウェア開発に関する本格的フォーラム
「エンジニアリング」と「フロンティア」で眺望するソフトウェアの近未来
自動車産業で将来想定される技術革新の80%はエレクトロニクスの分野で、その中でも90%はソフトウェアの領域で発生するといわれております。
この「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」は、こうした状況に即して、「自動運転」という大きな技術トレンドの流れの中で将来の自動車のあり方が進化していくにあたり、主導的な役割を担うソフトウェアのあり方に着目し、さまざまな観点から理想的なソフトウェア開発から製造へのチャートを描こうという、国内初の、しかもユニークで意欲的なフォーラムです。
このフォーラムでは、「エンジニアリング」と「フロンティア」の2つのテーマカテゴリーを設定し、「エンジニアリング」では従来のソフトウェア技術を吟味評価しつつ将来動向を展望し、また「フロンティア」では最前線のソフトウェア技術が関連分野の先端技術との関わりの中でどのように進化をとげているかをレビューします。
これまで車載ソフトウェアの開発技術の重要性はたびたび論じられてきましたが、この分野の専門家たちが一堂に会し包括的にテーマを設定し審議するのは前例のない試みかと思います。自動車を取り巻く環境の変化や自動車関連技術の長足の進歩はこれからの自動車のあり方を大きく変えようとしております。この意味でソフトウェア技術を通して自動車技術を総覧しようとするAutomotive Software Frontierは業界にかつてない次元で指針と今後のスコープを与えるものと思います。
皆様のご来場をお待ちしております。
名古屋大学 未来社会創造機構 教授
名古屋大学 大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター センター長・教授
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム委員会委員長
高田 広章
開催概要
イベント名 | オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア 2016 |
日時 |
2016年3月10日(木)09:30~18:10(受付開始:09:00)
2016年3月11日(金)09:30~18:30(受付開始:09:00) 展示会場:3月10日、11日 10:30~18:30 |
会場 |
ソラシティカンファレンスセンター 2階 sola city Hall
|
参加料 | 無料(事前登録制) |
来場者層 | 自動車メーカ、Tier1、OEM系ソフトメーカ、独立系ソフトメーカ、半導体メーカ系ソフトメーカ、組込みソフトウェアメーカ、半導体メーカ、開発ツールベンダなどの研究開発に携わるエンジニア |
主催 | 株式会社インプレス |
企画 | 「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム委員会 |
後援
(予定) |
・一般社団法人JASPAR
・車載組込みシステムフォーラム ・NPO法人TOPPERSプロジェクト ・NPO法人SESSAME |
URL |
イベント情報ページ (http://www.impressbm.co.jp/event/asf201603/)
参加申し込みページ (https://www.evt-entry.com/asf/) |
お問い合わせ先 |
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア2016」運営事務局
E-mail:auto-software-frontier@impress.co.jp TEL: 050-3356-0787 受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く) |
タイムテーブル1日目
09:30
l 09:40 (10min) |
オープニングリマークス
名古屋大学 未来社会創造機構 教授 名古屋大学 大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター センター長・教授 「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム委員会委員長 高田 広章 |
|
09:40
l 10:30 (50min) |
K-1
基調講演1
技術開発本部 常務役員 奥地 弘章 氏
講演概要
交通死傷者0への取組み、その技術を活用した自動運転への取組みから、将来技術動向を示す。特に自動運転に向けては、高度な認知・判断・操作を、車両全体で統合制御する必要があり、アーキテクチャの最適化についても言及する。
講師プロフィール
1988年名古屋大学工学部修士課程卒。同年4月日本電装(現(株)デンソー)入社。点火コイル設計、HIDオートレベリングシステム開発などに従事。2010年機能品事業部長、2013年常務役員を経て、2015年トヨタ自動車(株)常務役員就任。技術開発本部で、先進安全システム、制御システム基盤技術を担当。
|
|
10:35
l 11:20 (45min) |
S-1
特別講演1
技術本部 ソリューションズグループ フィールド・アプリケーション・エンジニア 井手野 雅明 氏
講演概要
将来の自動運転システムでは、リアルタイムでの空間特徴点検出ならびに危険回避のための物体認識など、高度な先進技術を現実的な消費電力とコストで実現することが期待されている。近年登場したディープラーニングは課題解決手段の一つであるが、その適用には未だ不明な部分が多い。本講演では、自動運転の実現に向けてディープラーニングをどのように活用できるか、事例をもとに解説する。
講師プロフィール
ARC International社でリコンフィギュラブル・プロセッサ、国内ベンチャー企業のIPFlex社でダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサを担当。その後、CoWare社にて特定用途向けプロセッサ開発ツール(ASIP)を担当。2010年のSynopsysによるCoWare社買収以降は日本シノプシスにてARC、ASIPを含むプロセッサ製品全般を担当している。
|
|
11:20
l 12:30 |
A開場、B開場:会場転換の為、一時退出いただきます。展示会場をご覧ください。 | |
エンジニアリング | フロンティア | |
12:30
l 13:00 (30min) |
講演
A1-1
技術統括部 副部長 久保 孝行 氏
講演概要
自動車の組込み制御開発で使われ始めているモデルベース開発。使い始めてみれば、メリットが大きいが、やはり、問題の嵐。我慢するところは多々あれど、元に戻ることはもうできない。しかし、結局のところ、使う人の育成に集約される。
この講演では、MBDの最新状況に触れつつ、教育についての課題についてお話しする。
講師プロフィール
1995年にアイシン・エィ・ダブリュ株式会社に入社、オートマチックトランスミッションの制御開発に携わる。2004年より、モデルベース開発に従事。2009年SECジャーナル最優秀論文章を受賞。2015年4月よりアイシン・コムクルーズ(株)へ出向
|
講演
B1-1
代表取締役 青木 啓二 氏
講演概要
現在までの国内外における自動運転技術開発の歴史を振り返ると伴に、現在開発が進められている自動運転の開発動向について紹介する。更に自動運転の実用化に向けた課題について整理すると伴に、今後の展望について考察する。
この講演では、MBDの最新状況に触れつつ、教育についての課題についてお話しする。
講師プロフィール
1971年トヨタ自動車入社。同社研究部にて米国運輸省の「I-15 自動運転PJ」用の自動運転車の開発を担当後、同社IT・ITS企画部にて「愛・地球博」用自動運転バス「トヨタIMTS」の開発を担当。2008年、日本自動車研究所に出向すると伴に、NEDO「エネルギーITS推進事業」の自動運転・隊列走行技術の開発を担当。2014年,先進モビリティ(株)代表取締役に就任。
|
13:05
l 13:35 (30min) |
講演
A1-2
自動車プロジェクト統括本部 本部長 飯田 浩二 氏
講師プロフィール
職務:
PTCの自動車プロジェクト統括本部の本部長として営業部門と技術部門を指揮し、日本における自動車OEMビジネスの責任者を務める。 経歴: 2014年7月、自動車プロジェクト統括本部の本部長としてPTCに入社。 PTC入社以前は、EDSジャパン、シーメンスPLMソフトウェアにて、デルファイ、日産自動車のIT/PLM基盤の構築を企画から展開まで、ITコンサルティング及びアウトソーシング責任者として一貫して対応。2003年より、シーメンスPLMソフトウェアにて日産プログラムオフィスの責任者として、開発業務改革プロジェクト(V3P)に参画、PLMの導入企画から運用まで、本社R&Dセンター、グローバル拠点、サプライヤ展開まで、全社標準システムとして展開する為、幅広く担当。2010年からは同社営業統括本部の本部長として営業統括責任者として、直販顧客代理店顧客の対応を指揮。2011年からはトヨタプログラムオフィスのシニアディレクターとして、ISO機能安全開発基盤を企画から展開まで担当した。 |
講演
B1-2
適合ツール部 マネージャー 高辻 昌晃 氏
講演概要
自動運転、先進運転支援システムの開発を加速するためには、開発の各フェーズにおいて、有用な支援ツールが必要不可欠になってきている。本講演では、ツールベンダーの視点から、ADAS開発に必要とされる要素技術と、それらの開発を支援する上でツールの果たすべき役割をベクターADAS開発支援ツール「vADAS developer」の紹介を交えながら講演する。
講師プロフィール
ベクター・ジャパン株式会社 適合ツール部 マネージャー。株式会社日立製作所、技術コンサルテーション会社を経て、2015年1月ベクター・ジャパン入社。
|
13:50
l 14:20 (30min) |
講演
A1-3
基盤ハードウェア開発部 車載通信技術開発室 担当次長 岸上 友久 氏
講演概要
先進運転支援システム、自動運転、コネクテッドカーなどへの対応のため車載ネットワークも高速化、セキュリティー対応など新たな技術が必要になって来ている。ここでは車載ネットワークシステムの最近の動向や必要となる各種通信技術について紹介するとともに、当社が注目している技術への取り組み事例についても紹介する。
講師プロフィール
1983年、(株)デンソーに入社。1995年より車載ネットワークの技術開発を担当。車載ネットワークの普及に伴いOEM各社のニーズに合わせた各種通信システムや車載ゲートウェイなどを開発。現在は、Ethernet、CAN-FD、CXPI、LIN、FlexRay、など車載通信技術全般の開発を指揮している。
|
講演
B1-2
研究開発グループ 制御イノベーションセンタ スマートシステム研究部 部長 村松 彰二 氏
講演概要
車載カメラを用いた外界認識システムが普及すると共に自動運転の実用化に向けて高度化している。ステレオカメラなど車載カメラに関する日立グループの取組みを紹介し外界認識システムに求められる画像認識技術を述べる。
講師プロフィール
1995年4月、(株)日立製作所 日立研究所に入所。
2003年4月より1年間、米国カーネギーメロン大学 客員研究員。 2010年4月にクラリオン(株)出向、2013年4月より現職。 自動車、監視、産業など様々な分野の画像認識技術の開発に従事。 |
14:25
l 14:55 (30min) |
講演
A1-4
エンジニアリング事業本部 事業推進センター プロフェッショナル ITスペシャリスト 上原 敏幸 氏
講演概要
トレーサビリティの構築に注目が集まっていますが、システムに併せて新鮮さと有効性を保つことが必須です。さらに、ドキュメント間のトレーサビリティを可視化し俯瞰することにより、設計課題の抽出にも役立てることができます。Reqtifyを利用したCI環境でのトレーサビリティの活用事例をご紹介します。
講師プロフィール
旧キヤノン販売(株)にて、金融や流通の分野でオブジェクト指向開発(NeXTSTEP)や通信システムの構築に従事し、その後技術責任者の立場でWebサービスやセキュリティツール等の設計開発を担当。現在はエンベデットの事業分野で、経験に基づくツール活用やプロセス構築の提案と実践を行っている。
|
講演
B1-4
技術本部 開発部 エグゼクティブエンジニア 納富 昭 氏
講演概要
MBDを含むシミュレーション環境の単TAT化、ECUでの制御の高速化など、車載開発ではあらゆる面でソフトウェアの高速化が求められている。本講演では、マルチコア環境の構築を容易にし、ソフトウェアの高速化への要求に応えることのできるOSCARTechコンパイラの自動並列化技術の概要を紹介する。
講師プロフィール
1992年、富士通株式会社に入社。スーパーコンピュータやハイエンドサーバーのプロセッサ開発を経て、組込み向けのメディアプロセッサ、および、車載マイコンの開発に従事。2014年より、オスカーテクノロジー株式会社にて、OSCARTechコンパイラの開発と拡販活動を推進している。
|
15:10
l 15:40 (30min) |
講演
A1-5
制御システム基盤開発部 基本ソフトウェア開発室 室長 西川 賢司 氏
講演概要
AUTOSARの活動は2003年に始まってから10年以上が経ち、車載電子システムのBasic Softwareデファクト標準として認知されつつある。現状の取組みや課題を明らかにすると共に、今後の取組みの方向性について紹介する。
1.AUTOSARパートナーシップ活動の現状 1. 今までの取組み 2.現在の仕様策定状況 2.将来への取組み 1. システム拡張、情報セキュリティへの対応 2.将来の自動運転へ向けて 3.まとめ
講師プロフィール
京都大学大学院 工学研究科 修了後、トヨタ自動車(株)入社。 電子技術部にてシャシー制御システムのソフトウェア開発に従事。その後トヨタモータヨーロッパへ出向し シャシー制御電子システムの現地開発を担当すると共に、AUTOSAR仕様策定活動に従事。現在、制御システム基盤開発部 基本ソフトウェア開発室長としてトヨタのBasic Software開発の任に当たると共に、AUTOSARステアリングコミッティのトヨタ代表として引続きAUTOSAR活動に従事。
|
講演
B1-5
サービス開発部 取締役 部長 株式会社ディー・エヌ・エー システム本部 執行役員 本部長 木村 秀夫 氏
講演概要
ロボットタクシー社は自動運転車を使用した移動サービスを開発しており、2020年のオリンピック・パラリンピックに合わせてサービス展開を目指している中で、自動運転技術と連携する、移動サービスに必要な周辺システムについて紹介する。
講師プロフィール
2009年DeNAに入社。モバゲータウンオープンプラットフォーム化プロジェクト立ち上げなどに従事。現在はDeNAグループのシステム全体を支えるシステム本部の本部長職とロボットタクシーのサービス開発部長を兼務している。
|
15:45
l 16:15 (30min) |
講演
A1-6
APAC・ロシア 販売技術ディレクター スティーブ・バーリョー 氏
講演概要
車載ソフトウェア増加に伴い業界はISO26262に体系化された最高品質の実装を提案するが、競争に従事しているメーカーは、開発とテスト・プロセスを最適化しなければならない。ここではカイゼンの原則がどの様にテストの加速、工数削減、品質担保達成のため世界のメーカーに適用されているか説明する。
講師プロフィール
コロラド州立大にてコンピュータ科学修士取得、ジョージ・ワシントン大でアジア文化を学びMBA取得。仏PolySpace Technologies社にて静的検証製品を担当後2007年よりVectorSoftware社に従事。英語、フランス語、中国語を流暢に話し、日本語も勉強中。
|
講演
B1-6
第1事業部 部長 山本 輝俊 氏
講演概要
OTSLでは自動車関連ソフトウェアとして、プロセスと技術の両面で支援を行うソフトウェア開発を行っている。今回は、プロセス面として車載電子システム開発の要求トレーサビリティを支援するツールについて、また技術面として今後のADASなどの開発の支えとして期待されるセンサプラントモデルについて紹介する。
講師プロフィール
自動車会社やサプライヤの開発現場においてISO 26262の機能安全設計、および、教育講師等に従事。
|
16:15
l 17:20 |
A開場、B開場:会場転換の為、一時退出いただきます。展示会場をご覧ください。 | |
17:20
l 18:10 (50min) |
K-2
基調講演2
システムデザイン・マネジメント研究科 准教授 白坂 成功 氏
講演概要
「これまでに開発したことがないものを開発しなければいけない。」そういったことが世界中とで起きており、この状況に対応するために、システム開発のアプローチが大きく変わり始めている。本講演では、世界や日本でかわりつつあるシステムズエンジニアリングの最新動向を事例を示しながら紹介する。
講師プロフィール
1994年3月、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学修士課程修了、2010年3月慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程修了。
三菱電機株式会社にて宇宙開発に15年間従事したのち、現職。システムズエンジニアリングを中心としたシステム開発方法論を専門とする。 |
タイムテーブル2日目
09:30
l 09:40 (10min) |
オープニングリマークス
日本工業大学 電気電子工学科 教授 「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム委員会副委員長 於保 茂 |
|||||||||||||
09:40
l 10:30 (50min) |
K-3
基調講演3
第12技術開発室 上席研究員 横山 利夫 氏
講演概要
・高度運転支援技術については、昨年から実用化しているHonda Sensingの概要を紹介する。
・自動運転技術に関しては、世の中の期待、研究開発の歴史、ホンダの自動運転Visionおよび研究開発 状況と今後の方向性、自動運転システムに関する国際基準動向や、官民連携プロジェクトの概要を紹介する。
講師プロフィール
1979年(株)本田技研工業入社。2000年Honda R&D Americas Vice president、2003年Honda Research Institute USA President。2008年未来交通システム研究室 室長。2012年から4輪R&Dセンター上席研究員としてITS/自動運転の研究開発を担当。
|
|||||||||||||
10:35
l 11:20 (45min) |
S-2
特別講演2
|
|||||||||||||
11:20
l 12:30 |
A開場、B開場:会場転換の為、一時退出いただきます。展示会場をご覧ください。 | |||||||||||||
エンジニアリング | フロンティア | |||||||||||||
12:30
l 13:00 (30min) |
講演
A2-1
産業技術総合研究所 情報技術研究部門 研究員 北村 崇師 氏
講演概要
高機能化が進む車載ソフトウェアは同時に複雑化・大規模化が進み、高機能化と品質保証を両立する問題は今後更に顕在化していく。本講演では、講演者らが開発するソフトウェアテスト技法Calotを紹介する。本テスト技法はシステマティックなテスト設計、及び、テスト完成度の数値化によるソフトエア品質の定量化を支援する。企業と共同で実施した実証研究についても紹介する。
この講演では、MBDの最新状況に触れつつ、教育についての課題についてお話しする。
講師プロフィール
静岡大学情報学部情報科学科卒、その後、同大学大学院修士課程、中国科学院で博士号を取得(Dr.Eng.)。その後、国立研究開発法人産業技術総合研究所、特別研究員を経て、2012年から現職。専門はソフトウェア検証。
|
講演
B2-1
情報科学研究科 教授 組込みマルチコアコンソーシアム 会長 枝廣 正人氏
講演概要
Simulinkモデルのブロック構造を抽出し、並列化を行う設計フローについて紹介する。ここではブロック構造をあらわすXML記述を策定、Simulink モデルから変換する。これに対し、自動生成コードから抽出したコード列をブロック単位で付加し、ハードウェア抽象化記述であるSHIMを用いて処理量見積を行う。その上でブロックのコア割当を行い,コード列とコア割当情報を用いて並列化コード生成を行う。モデルレベルとコードレベルを統合したXML記述により制御実装協調設計を目指している。ルネサスエレクトロニクス社と共同で進めたPILS環境により、並列化結果を制御設計者が検討、シミュレーションできる環境を構築した。
講師プロフィール
1985年 NEC 入社。LSI CADの研究開発に従事。1991年~1993年 プリンストン大学留学。クロック配線などを研究開発。元岡賞、情報処理学会坂井記念特別賞、電子情報通信学会業績賞、関東地方発明表彰発明奨励賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰などを受賞。その後マルチコア関係のプロジェクトに参画。主に携帯電話および車載情報系用途のマルチコア向けソフトウェアの研究開発に従事。2000年ISSCCにて制御並列型マルチコアMerlotを発表。2009年携帯電話向け低消費電力化に関して地球環境大賞経済産業大臣賞を受賞。2011年より現職。並列化が困難な車載制御系のマルチコア化に関する研究開発に従事。
|
||||||||||||
13:05
l 13:35 (30min) |
講演
A2-2
組込みテスト事業部 SPQAグループ マネージャ 植田 宏 氏
講演概要
車載ソフトウェアはますます機能が増加、複雑化しており、単に人手をかけてのテストでは、信頼性の確保が困難になりつつある。本講演では最新の各種ツールを使用することにより、自動的、効率的、網羅的に仕様、モデル、コードの検証、およびフロントローディングを実現する方法を紹介する。
講師プロフィール
株式会社エーアイコーポレーション 組込みテスト事業部 SPQAグループ製品担当マネージャ 自動車制御ソフト、ゲームソフト開発などを経て、1998年より現職
|
講演
B2-2
執行役員 ソフトウェア技術統括責任者 兼 技術本部長 権藤 正樹 氏
講演概要
マルチ・メニーコアプロセッサは8コアが視野に入ってきており、さらなるコア数の増加は不可避な状況にある。しかし従来のAMP的なアプローチだけでは、コア数の増減に対するスケーラビリティが課題になる。本講演では、今後のインテリジェント化する車載システムの動向におけるシステム課題を取り上げる。その上で、ハードウェアとソフトウェア両方への要求を抽出し、これらを満たしうるマルチ・メニーコアハードウェアの概要と、スケーラブルな分散マイクロカーネルを採用したリアルタイムOSの新しいアーキテクチャを紹介する。また、アプリケーションのマッピングや並列化などを支援する関連ツール技術動向についても簡単に紹介する。
講師プロフィール
1996年イーソル(株)入社。以来組込みOS 及びツール関連の開発に従事。PrKERNEL、eBinder、eT-Kernel、eT-Kernel Multi-Core Editionなどの開発に取組む。近年はメニーコアOSであるeMCOS、開発支援ツールeWeaverのR&D、マルチコア向けアーキテクチャ記述規格SHIMのWG活動、社内の技術インフラ、プロダクトマネージメントなどに関わっている。国内外のカンファレンスなどでの講演を行っている。米国Multicore Association SHIM Working Group Chair、JEITA マイクロプロセッサ専門委員、トロンフォーラムT-Kernel2.0WG幹事、NEDO技術委員、早稲田大学アドバンスドマルチコアプロセッサ研究所招聘研究員、COOLChips TPC等。 著書(共著)にはISBN:4320120256、ISBN:4885547547などの組込みソフト関連の書籍がある。
|
||||||||||||
13:50
l 14:20 (30min) |
講演
A2-3
研究開発グループ システムイノベーションセンタ ユニットリーダー主任研究員 萱島 信 氏
講演概要
自動運転の実現に向けて、自動車の開発においても情報セキュリティ対策が必要となりつつある。本講演では車載システムとクラウドが協調して動作することを想定し、情報セキュリティの脅威の発生原因と対策を概観し、セキュリティ設計のキーポイントについて述べると共に、設計アプローチを紹介する。
講師プロフィール
1989 年横浜国立大学大学院工学研究科博士課程前期修了。同年(株) 日立製作所入社。研究開発グループシステムイノベーションセンタ にてネットワーク技術、セキュリティ技術の研究に従事。2006 年よりIPA セキュリティセンター情報セキュリティ技術ラボラトリー研究員を兼務。博士(工学)。
|
講演
B2-2
社会公共マネジメント研究本部 主席研究員 杉浦 孝明 氏
講演概要
自動車は、カーナビ、ETCなどのインフォテイメント、通信機器のみならず、走る・曲がる・止まるの走行制御機能まで、様々なソフトウェアが組み込まれ、車両内で無数のデジタルデータが扱われる電子機器となっている。これら自動車内のデータの活用の仕組みを解説するとともに、将来、活用が期待される分野として、マーケティング、物流、安全、さらには自動運転などとの関連について紹介する。
講師プロフィール
1995年3月慶應義塾大学大学院理工学研究科管理工学専攻修士課程修了、同年 株式会社三菱総合研究所入社。現在、同社ITSグループグループリーダー主席研究員。
主な著書として『自動車ビッグデータでビジネスが変わる!プローブカー最前線』(株式会社インプレスR&D)など。その他、雑誌、新聞などの寄稿、テレビ、ラジオ出演多数。 |
||||||||||||
14:25
l 14:55 (30min) |
講演
A2-4
ソフトウェア・インテグリティ・ グループ シニア・プロダクト・ マーケティングマネージャ 津村 直史 氏
講演概要
車載ソフトウェアの高度化・複雑化に伴い、車載システムの脆弱性に対するサイバー攻撃のリスクが現実の課題となっている。本講演では、サプライチェーンを活用したソフトウェア開発に潜むセキュリティの課題と、ソースやバイナリの静的解析やファジングなどの動的解析を活用した脆弱性の検査と可視化の方法について紹介する。
講師プロフィール
日本シノプシスにて、ソフトウェアのセキュリティ製品のプロダクト・マネジメントに従事。基礎研究やソフトウェア開発などの活動を経て、脆弱性検査、ネットワーク・セキュリティ、アイデンティティ管理、SIEMなどのセキュリティの技術推進を行ってきた。発明家としても活動し、数十のソフトウェア特許を取得。
|
講演
B2-4
取締役 岩井 陽二 氏
講演概要
当社は組み込みソフトウェア品確の諸作業の自動省力化を追求し、車載業界では国内外にシェアを確立し、一定の存在感を示せているものと自負している。我々の元来技術は、ソフトウェアアルゴリズムの解析分析技術と組込み向けプロセッサに対する深い造詣であり、慎重に吟味された仕様にもとづく、高度な技術に立脚した”使えるツール”を世に送り出してきた。
他方、組込み製品および社会インフラ維持に果たすソフトウェアの役割は、我々の成長を超えた勢いで拡大しているように見える。本講演では、市場との会話を続けるために、ベンダとしての知見と、車載分野におけるプロジェクトでの経験を組み合わせ、市場との会話(ニーズ)、ツールベンダとしての志向などを考察し、ユーザのイノベーション加速に資する、ツールの種(タネ)を例示解説する。
講師プロフィール
ソフトウェア技術者から営業畑に転向した変わり種。車載関連の製造メーカーをはじめとし、国内外のソフトウェア開発のキーパーソンと交流を持つ。近年はエンジニアリングサービス部門を分掌するが、仮想検証やモデルベース開発、安全コンセプト記法研究など、業界活動は多岐にわたる。
|
||||||||||||
15:10
l 15:40 (30min) |
講演
A2-5
産業技術総合研究所 情報システム研究部門 招聘研究員 田口 研治 氏
講演概要
アシュアランスケースは、システムの安全性、信頼性、セキュリティを担保のために用いられる構造化された根拠資料であり、認証のために利用される。本講演では、アシュアランスケースの概要(歴史、支援ツール)から始まり、ISO 26262 におけるセーフティーケース、今後必要になるであろうサイバーセキュリティーケースについて解説する。
講師プロフィール
産業技術総合研究所招聘研究員。PhD in Computer Science (Uppsala大)。専門は高信頼性システム開発方法論(安全・セキュリティ分析、安全・セキュリティ規格の認証支援、形式検証)。アシュアランスケース、ソフトウェア工学、形式手法、安全関連の多くの国際会議の PC を歴任。
|
講演
B2-5
FP部(Future Project部) 主査 平野 豊 氏
講演概要
異種物理系を統合して記述可能なオブジェクト指向のモデル記述言語Modelicaが、欧州を中心に1997年より開発され、近年では、多くの産業分野でのモデルベース開発への適用が広がってきている。本講演では、Modelica言語の概要と、独特の計算処理の概要、および、計算処理の特徴から可能となる並列計算処理の自動化手法や、システムフェイルモードの自動探索への展開などについて解説する。更には、トヨタ自動車FP部での将来電動化車両のモデルベース開発への適用事例について紹介する。本事例では、機械系、電気系、制御系のモデルを統合し、車両全体の挙動解析、エネルギー消費の検討に応用した。
講師プロフィール
1958年生まれ。1984年、京都大学大学院修士課程を修了し、トヨタ自動車に入社。サスペンション設計、車両運動制御、HEV制御、モデリング、人工知能、人間特性研究などに従事し、現在、次世代電動化車両のモデルベース開発に従事。Modelica言語の黎明期より欧州のキーマンと交流し、日本におけるModelica言語の普及・モデルベース開発への展開に尽力中。1997年、東京農工大学より工学博士号取得。計測自動制御学会、自動車技術会、日本機械学会、IEEEの会員。2015年、自動車技術会より浅原賞技術功労賞を受賞。
|
||||||||||||
15:45
l 16:15 (30min) |
講演
A2-6
コンサルティング本部 エグゼクティブコンサルタント 斎藤 賢一 氏
講演概要
組込システムは、これまでのスタンドアロンな開発からネットワークにつながるシステムとしての開発へ変化し続けている。このような環境で付加価値を提供していくには、要求からシステムの全体最適を実現するアーキテクチャをゴールとし、そのゴールに向けた現実的な開発が成功へと導く。本講演では、実際の開発現場で培った設計手法を紹介する。
講師プロフィール
大手メーカにて、構造化手法、オブジェクト指向技術を適用した組込ソフトウェアの開発、上流工程を中心としたソフトウェアの改革活動、プロセス改善活動、品質改善活動に携わる。エクスモーションでは、自動車業界をはじめ、さまざまな業界でシステム・ソフトウェア開発支援、派生開発支援など多岐にわたる支援を実施。
|
講演
B2-6
システムエンジニアリング事業部 ソフトウェアエンジニアリング 技術部 ソフトウェアエンジニアリング 技術2課 課長 今井 敦 氏
講演概要
複雑多様化が予想されるクルマと社会システムとの接点、また、車載情報端末(IVI)や接続するスマートフォンと人との接点に注目し、これらのソフトウェアに対するテストアプローチを紹介する。
講師プロフィール
コールセンターシステムに従事した後、2001年よりテクマトリックス株式会社にて、ソフトウェア品質保証に関する製品・技術の提案に取り組む。エンタープライズ分野を中心にソリューション、改善提案を行っている。
|
||||||||||||
16:15
l 17:00 |
A開場、B開場:会場転換の為、一時退出いただきます。展示会場をご覧ください。 | |||||||||||||
17:00
l 18:30 (90min) |
P-1
パネルディスカッション
パネリスト
モデレータ
|
展示企業一覧
・イーソル株式会社
|
・株式会社エーアイコーポレーション
|