イベント セミナー情報
自動車技術に関するCAEフォーラム2016
テーマを拡充し、自動車CAE技術の現状と課題を探る
第二回「自動車技術に関するCAEフォーラム」は、以下の5つのカテゴリーにアプローチ、講演者も多彩な専門分野のエンジニアを配し、内容を充実させております。さらに今回は、「燃焼・熱流体」「自動運転と走行制御系の予測・設計技術」というカテゴリーを加え、新たな視座から課題提起をいたします。
*構想設計 構造・設計 *機能設計 *燃焼・熱流体 *自動運転と走行制御系の予測・設計技術
また恒例の基調講演では、長年日産自動車で技術統括という重責を担ってこられた山下光彦氏、さらに現在各界から注目を浴びているロボット技術に造詣の深い本田技術研究所の竹中透氏にご登壇をお願い、独自の視点より基調講演を行っていただきます。
同フォーラムのミッションの1つは、産学連携を推進することですが、今回は海外から3名の講師をお迎えし、諸外国の産学連携を例証しながら我が国の産学連携の在り方を模索、提言を行います。
皆様のご来場をお待ちしております。
日本大学
生産工学部
自動車工学リサーチ・センター長
教授 景山 一郎
開催概要
イベント名 | 産学連携フォーラム「自動車技術に関するCAEフォーラム2016」
自動車の研究開発・設計・製造におけるCAE最前線-それを支える計測・実験技術 |
日時 |
2016年3月8日(火)09:30~18:50(受付開始:09:00)
2016年3月9日(水)09:30~18:20(受付開始:09:00) 展示会場:3月8日、9日 10:30~18:30 ※情報交換会 3月8日(火)19:00~20:30 |
会場 |
御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター
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参加料 | 無料(事前登録制) |
来場者層 | OEM、Tier1、Tier2、ハードウェア&ソフトウェアベンダー |
主催 | 日本大学生産工学部 自動車工学リサーチ・センター |
共催 | 株式会社インプレス |
後援
(予定) |
・公益社団法人 自動車技術会
・一般財団法人 日本自動車研究所 ・一般社団法人 日本機械学会 ・Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS) ・Mississippi State University ・名古屋大学 グリーンモビリティ連携研究センター ・特定非営利活動法人 CAE懇話会 ・一般社団法人 日本自動車部品工業会 ・地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター |
URL |
イベント情報ページ (http://www.impressbm.co.jp/event/cae201603/)
参加申し込みページ (https://www.evt-entry.com/cae/) |
お問い合わせ先 |
自動車技術に関するCAEフォーラム2016運営事務局
E-mail:car-caeforum@impress.co.jp TEL: 050-3356-0787 受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く) |
タイムテーブル1日目
時間 | A会場 | B会場 | C会場 |
09:30
l 09:40 (10min) |
オープニングリマークス
日本大学 生産工学部 自動車工学リサーチ・センター長 教授 景山 一郎 |
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09:40
l 10:40 (60min) |
基調講演1
K-1
これからのモビリティ社会とクルマの進化
日産自動車株式会社
取締役会技術顧問 山下 光彦 氏
講演概要
自動車の将来を考えるに当たり、マクロな視点からグローバル経済を俯瞰し、各国における自動車産業の位置づけについて概観する。
その上で、モビリティ社会の課題とこれからのクルマの進化の方向性について日産自動車の取り組みを紹介しつつ、その展望を述べる。 また、その実現にむけて、今後の産官学の連携、技術者教育の在り方について、期待を述べたい。
講師プロフィール
1979年3月 京都大学大学院 航空工学修士課程修了
1979年4月 日産自動車(株)入社 1983年6月 MIT留学(Advanced Research) 2004年4月 常務執行役員 2005年4月 副社長 2005年6月 取締役、副社長 2014年4月 取締役 2015年7月 取締役会技術顧問 |
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10:45
l 11:25 (40min) |
特別講演1
S-1
Coming soon
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11:25
l 12:15 |
A開場、B開場:会場転換の為、一時退出いただきます。展示会場をご覧ください。 | ||
12:20
l 13:00 (40min) |
構想設計
A1-1
トラック車両開発の初期構想段階におけるトポロジーと形状の同時満足化設計手法の提案
日野自動車株式会社
技術管理部技術統括室 石灰 伸好 氏
講演概要
機械製品の構造信頼性への基本構想(位相、形状、材質など)に関し、構想設計段階において決定すべき事項は多い。とりわけ位相や形状は、剛性・強度等の基本性能への影響が大きく、多目的性を同時に満足する上でも重要な事項である。本研究は構造信頼性に関連する多目的性の同時達成を効率的に為し得る開発プロセス手法を考え、そのプロセスに則ってトラックのキャブ開発とシャシフレーム開発において、多目的性能を迅速にかつ効率的に同時に満足させる手法を紹介する。
講師プロフィール
1983年芝浦工業大学卒業後、同年日野自動車株式会社入社。大中小型トラックの衝突解析及び強度・衝突CAE技術開発に従事。2014年電気通信大学大学院情報システム学研究科社会知能情報学専攻博士課程修了。現在、技術戦略の企画・立案に従事。博士(工学)。
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構造・設計
B1-1
シャシー・操縦安定性能開発におけるCAE貢献領域
日産自動車株式会社
カスタマーパフォーマンス&CAE・実験技術開発本部 統合CAE・PLM部 車両運動性能CAEグループ 主担 京極 仁 氏
講演概要
一般的に、操縦安定性能の予測評価は、サスペンション形式による機構特性、タイヤ、ブッシュ等の高分子材特有の非線形特性、ステアリング、ダンパー摺動部の摩擦抵抗、更には制御デバイス等が密接に関係しており、機構解析CAEだけでは評価が難しい領域の一つである。本講演では、実際の開発現場においてCAEがどのように開発に貢献できるのか実例を交えて紹介する。
講師プロフィール
2003年日産自動車入社。2006年までシャシーCAE業務に従事。その後、車両運動性能設計業務を経て、2009年から現部書に配属。運動性能CAE担当として、ADAMSを用いた機構解析CAEのプロジェクト適用、及び1D CAEを用いた複数制御系を含めた車両運動性能CAE技術開発を推進中。
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燃焼・熱流体
C1-1
吸気ダクトへの水浸入解析
いすゞ自動車株式会社
CAEデジタル開発推進部CAE企画グループ 上野 大輔 氏
講演概要
雨天走行時等に吸気ダクトに設計基準値以上の水が浸入すると、マスフローセンサーが故障・異常値検出を起こす原因となる。これにより、正確な吸気流入量、吸気温度を計測することができず、エンジン性能の悪化、あるいは、排気ガス浄化装置DPD(Diesel Particulate Diffuser)の捕集・再生頻度等に影響を及ぼす。
本研究では、雨滴の浮遊と壁面での液滴の移動をラグランジェ混相流のDPM(Discrete Phase Model)と液膜モデル(Eulerian Wall Filmモデル )で模擬することにより、吸気ダクトへの水浸入量を予測した。その解析手法と適用例について紹介する。
講師プロフィール
2008年にいすゞ自動車株式会社入社以来、自動車の空力・冷却解析業務に従事。
熱流体解析の適用範囲拡大のための技術開発も担当。 |
13:05
l 13:45 (40min) |
構想設計
A1-2
やさしいCAEソフトFemtet®のご紹介
ムラタソフトウェア株式会社
営業企画部 部長 辻 剛士 氏
講演概要
設計段階からCAEを十分活用するためには設計者・開発者にとって本当の意味で「やさしい」ツールであることが重要である。このセッションではFemtet®の持つ3つの特徴「必要十分の解析機能」「分かりやすい操作性」「導入しやすい価格体系」について、実際の解析事例も交えてご紹介する。
講師プロフィール
10年以上Femtet®の開発に従事。開発者時代は応力解析、熱伝導解析、磁場解析、電場解析、音波解析のソルバー開発に携わる。現在はFemtet®を広く普及させるべく販売・PR活動を中心に活動している。
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構造・設計
B1-2
機構解析環境のマルチフィジックス
ファンクションベイ株式会社
代表取締役社長 鈴木 隆 氏
講演概要
剛体と線形弾性体を対象としていた機構解析は、有限要素法をそのソルバーに統合し、大変形や接触、超弾性などの非線形弾性体が扱えるようになっている。タイミングベルトの振動を題材に、実験と解析を比較した結果を報告する。また、粒子法流体解析との連成解析を、簡易モデルでのV&Vから冠水路、水跳ね走行といった自動車分野の解析事例までを交えて紹介する。
講師プロフィール
大阪大学工学部機械工学科卒。株式会社クボタで実験技術者として8年間車両開発に従事。その後、米国コーネル大・大学院留学し修士号取得。在米中、ミシガン大で機構解析を学び、帰国後ラズナ(後のKUSCO)入社。2005年、ファンクションベイ株式会社を設立、代表取締役に就任。現在に至る。FunctionBay Inc.役員兼任。
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燃焼・熱流体
C1-2
高効率エンジンの設計支援におけるCFDの役割
アンシス・ジャパン株式会社
技術部 エンジニアリングマネージャー 中嶋 進 氏
講演概要
ANSYS社では、環境対応型の高効率エンジンの開発を支援するツールを提供している。燃料データベースを構築することで、様々な燃料に対応した詳細反応を1DコードのCHEMKIN、或いは、非構造格子を用いた3Dの筒内燃焼解析ツールFORTEで解くことが可能となり、燃焼のメカニズムを解明し、高圧、低温燃焼で課題となる、ノッキングやPMの抑制の検討やPCCIの開発に適用されている。
講師プロフィール
1990年3月 武蔵工業大学(現 東京都市大学) 工学部 卒業
1990年4月 三菱化成(株)(現 三菱化学(株)) 入社 CFDを活用したプロセスの適正化検討に従事 カーボンブラックの製造方法(特開平11-181323、特開平11-335577)などの実務を担当 2006年3月 フルーエント・アジアパシフィック(株)(現 アンシス・ジャパン(株)に入社 技術部にて、CFDを産官学へ展開すべく活動中 |
14:00
l 14:40 (40min) |
構想設計
A1-3
FOA及びタグチメソッドを用いた車体概念設計の検討
American Supplier Institute, Inc.
President 田口 伸 氏
講演概要
クライスラー社のダッジブランドの小型車ネオンの構造設計を初期設計としてFOAによりExcelベースのシュミレーションモデルを構築し、タグチメソッドの方法論を適用して最適化した。FOAとTMを合体することで、車体構造開発の最初期の段階で荒削りながらも方向性に間違いのないベースライン設計を得ることで開発中の設計変更の最小化が期待できる。また性能要求を満たす軽量で低コストな設計を短期間で実現できると考えている。
講師プロフィール
1955年東京で出生。ミシガン大学工学部卒業後、インド統計局などを経て1983年米国フォード社のFord Supplier Institue(後のASI)に入社。以降自動車産業を中心にTaguchi Methodの教育と指導。米国ミシガン州在住。
共同研究者
Research Professor, Center for Advanced Vehicular Systems, Mississippi State University
本山 惠一 氏
講師プロフィール
工学博士(筑波大学)、防衛省海上自衛隊/技術研究本部、株式会社本田技術研究所、Mechanical Dynamics Inc./MSC.Softwareを経て現職
Professor, University of Michigan, Ann Arbor.
Donald E. Malen, PhD, PE 氏
講師プロフィール
Teaching Automobile Body Structure and Design for Manufacturability.
He was an engineering executive at General Motors Corporation where he had responsibilities in both advance and production body engineering, and systems engineering. PhD in Mechanical and Industrial Engineering from the University of Michigan,MS in Engineering Mechanics from MIT BSME from General Motors Institute (Kettering University). |
構造・設計
B1-3
Full Vehicle CAEを核としたVirtual開発の取り組み
株式会社本田技術研究所
第11技術開発室 主任研究員 髙山 光弘 氏
講演概要
従来の開発システムベースで実車走行テストからCAEに置換するには走行モードに合わせた精度管理が必要であり、考慮すべきポイントとして車両、走行環境、ドライバーの3要素が重要である。とりわけ車両要素は影響が大きく、様々な手法が検討されている。今回は車両モデル構築の考え方を走行計算を中心に紹介する。
講師プロフィール
1989年 名古屋大学工学部応用物理学科卒業
1991年 名古屋大学大学院工学研究科応用物理学専攻修士課程修了 1991年 本田技研工業入社、本田技術研究所配属、量産機種開発(車体系強度耐久関連開発業務)に取り組み、現在は主にCAEの新規技術開発とシステム化に従事。 |
燃焼・熱流体
C1-3
エンジンルーム内熱流動場の高精度予測手法
三菱自動車工業株式会社
機能実験部 秋枝 実証 氏
講演概要
年々高まる熱管理への要求に応えるべく、エンジンルーム内の熱流動場を高精度に解析する手法を開発している。その中で、冷却ファンのMRF計算において、ラジエータ通風量が過小評価される課題があった。そこで、ファン領域のスワール比に着目した通風量の改善計算法を開発し、熱流動場の精度確認を行ったので報告する。
講師プロフィール
2013年に三菱自動車工業に入社し、熱流体解析技術の開発に従事。特に、エンジンルーム内の熱流動場、デフロスタ、最適化、オープンソースなどを担当。
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14:45
l 15:25 (40min) |
構想設計
A1-4
自動車設計と筋骨格モデル・シミュレーション
株式会社テラバイト
営業部 係長 門口 徹 氏
講演概要
自動車の人間工学設計にバイオエンジニアリング技術が活用されている。本講演では、筋骨格シミュレーションソフトAnyBodyが自動車シートの開発や運転席パッケージ設計などに適用された例を紹介する。
講師プロフィール
神戸大学卒業後、大手自動車メーカーの試験部門にて乗用車開発に携わる。2005年テラバイトに入社し、非線形構造解析ソフトLS-DYNA、筋骨格シミュレーションソフトAnyBodyのアプリケーション・エンジニアとしてコンサルティング業務に従事。2014年より現職。
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構造・設計
B1-4
CAEによる樹脂・複合材の強度予測技術
株式会社JSOL
エンジニアリングビジネス事業部 ITプロフェッショナル 林 信哉 氏
講演概要
近年の自動車開発では、衝突安全や操安性能と共に、車両の軽量化による燃費性能の大幅な向上を同時に満たすことが求められている。そのため、樹脂・複合材の量産車への搭載が現実のものになりつつある。
JSOLでは現在、CAEによる樹脂・複合材の強度予測技術の開発を進めており、その成果をご紹介する。
講師プロフィール
1993年に日本総合研究所(のちに株式会社JSOLに分社)に入社。LS-DYNAによる自動車衝突安全解析の技術コンサルティング、サポートを主に担当。近年は、新しい樹脂・複合材モデルや、エアバッグの折り畳みシステムなど従来の課題を克服するCAE技術開発プロジェクトを担当している。技術士(機械部門)。
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燃焼・熱流体
C1-4
OpenFOAM®強化版HELYXの紹介と自動車用CAEへの適用について
株式会社ヴァイナス
技術一部 部長 藤本 哲也 氏
講演概要
①OpenFOAM強化版HELYXの機能紹介
②自動車用CAEへの適用事例
講師プロフィール
自動車メーカにてエンジン研究・量産開発において、設計・実験・CAEを長年に亘り経験。
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15:40
l 16:20 (40min) |
構想設計
A1-5
新型FCV「MIRAI」の開発におけるCAEの活用
トヨタ自動車株式会社
電池・FC生技部 主幹 井田 敦巳 氏
講演概要
2014年12月に発売したFCV「MIRAI」の燃料電池スタック開発のために活用してきた流体シミュレーション(CFD)のうち、熱流動計算、2相流計算、2相流発電計算について、水素極流路、空気極流路への適用例を中心に報告する。
講師プロフィール
2000年トヨタ自動車株式会社入社。BRFC生技室にて燃料電池用改質器の開発に従事。2003年より燃料電池分野のシミュレーションを担当し、燃料電池特有のモデル開発/設計活用、生産技術へのCAE活用を推進、現在に至る。「MIRAI」には開発当初から参画。
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構造・設計
B1-5
自動車の静粛性向上に寄与するシミュレーション技術の開発と適用について
マツダ株式会社
車両開発本部CAE技術開発グループ アシスタントマネージャー 山川 啓介 氏
講演概要
車両走行時における車室内の静粛性は、お客様が求める重要な商品性の一つである。本講演では、弊社が近年注力しているNVHシミュレーション技術の開発と車両開発への適用状況について紹介する。
講師プロフィール
1997年九州芸術工科大学大学院芸術工学研究科情報伝達専攻 卒業。株式会社四元音響設計事務所勤務を経て、2011年マツダ株式会社入社。NVH性能に関するCAE技術の開発に従事。博士(芸術工学)。
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燃焼・熱流体
C1-5
Coming soon
講演概要
講師プロフィール
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16:25
l 17:05 (40min) |
構想設計
A1-6
新型FCV「MIRAI」の開発におけるCAEの活用
CEIソフトウェア株式会社
代表取締役 吉川 慈人 氏
講演概要
EnSightは流体解析や構造解析など、様々な分野の解析結果のポスト処理に使用できる汎用ポストプロセッサーである。ポスト処理の効率化という観点から、ポストの共通化のメリット、大規模データへの対応、処理の自動化、複数データの比較、フリービューワーによる設計部門への展開といった内容を中心に御紹介する。
講師プロフィール
1988年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。同年、(株)クボタ入社。その後、クボタコンピュータ(株)、(株)ケイ・ジー・ティー、サイバネットシステム(株)で主に可視化ソフトの技術や製品企画を担当。2010年にEnSightの開発元の日本法人であるCEIソフトウェア(株)の設立とともに代表取締役として就任。
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構造・設計
B1-6
前半
COMSOL Multiphysicsによるリチウムイオン電池の有限要素解析
計測エンジニアリングシステム株式会社
第一技術部 副部長 トン リチュ 氏
講演概要
COMSOL Multiphysicsは、電磁気、構造、流体、化学など、様々な物理現象を無制限・強連成解析できるソフトウェアとして知られている。
本講演では、自動車分野向けの事例として、EVでの需要が拡大しているリチウムイオン電池の解析事例をもとに、化学反応工学を含めた連成解析の有用性を紹介する。
後半
COMSOLユーザによる解析事例紹介~二次電池の解析~
みずほ情報総研株式会社
サイエンスソリューション部 コンサルタント 茂木 春樹 氏
講演概要
COMSOL Multiphysicsは、電磁気、構造、流体、化学など、様々な物理現象を無制限・強連成解析できるソフトウェアとして知られている。
1.自動車関連の解析例ご紹介 ・電源(FC、バッテリ) ・排ガス処理装置 ・パワーデバイス(SiC等) ・めっき、腐食 2.バッテリ(リチウムイオン 二次電池)の事例ご紹介 ・セルレベルにおける実測 とシミュレーション ・大型セル・モジュール レベルの解析事例 (セル間バランス、 不良セル存在時の 内部状態等) |
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17:20
l 18:50 (90min) |
パネルディスカッション
P-1
日欧米における産学連携と技術者教育
Honda R&D Americas, Inc.
Strategic Research Operations Division Director/Chief Engineer 佐野 久 氏
講師プロフィール
1986年3月早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。同年4月本田技研工業(株)入社。四輪開発における振動騒音の低減業務に従事。1995年9月宇都宮大学大学院工学研究科博士課程修了(博士(工学))。2002年から振動騒音室課の責任者。2009年からHonda R&D Americas, Inc.駐在。車両実験部の責任者。2011年から技術戦略企画の責任者となり現在に至る。
Nitto Europe NV
Automotive Technical Centre Manager Advanced Tecnology Research and Development 柳井 正史 氏
講師プロフィール
1993年に国立長崎大学卒業後、同年三菱自動車株式会社に入社。乗用車ボデーエンジニアとして先行技術開発に従事。2001年より欧州はオランダに赴任しボルボやダイムラーとの共同車種開発及び立上げを担当。2008年より日東電工欧州本社に移籍し欧州自動車事業立上げに参画。2014年より名古屋大学の招聘教員を兼務し、日本の自動車産業の活性化や産官学連携活動を欧州より支援。現在に至る。
日産自動車株式会社
取締役会技術顧問 山下 光彦 氏
講師プロフィール
1979年3月 京都大学大学院 航空工学修士課程修了
1979年4月 日産自動車(株)入社 1983年6月 MIT留学(Advanced Research) 2004年4月 常務執行役員 2005年4月 副社長 2005年6月 取締役、副社長 2014年4月 取締役 2015年7月 取締役会技術顧問
日本大学
生産工学部 自動車工学リサーチ・センター長 教授 景山 一郎 ※モデレータ
講師プロフィール
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19:00
l 20:30 (90min) |
情報交換会
R-1
参加費:4000円(税込)
参加費は当日情報交換会会場にて領収証とお引き換えに頂戴いたします。 お支払いは現金のみ、釣銭のないようご準備をお願いいたしします。 |
タイムテーブル2日目
時間 | A会場 | B会場 | C会場 |
09:30
l 09:40 (10min) |
オープニングリマークス
名古屋大学 グリーンモビリティ連携研究センター エグゼクティブ・ディレクター(産学担当) 未来社会創造機構 名古屋COI拠点 産学連携リーダー 人とモビリティ社会の研究開発センター 副センター長 社会イノベーションデザイン学センター 副センター長 原口 哲之理 |
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09:40
l 10:40 (60min) |
基調講演2
K-2
ヒューマノイドロボットの開発
株式会社本田技術研究所
基礎技術研究センター 主席研究員 竹中 透 氏
講演概要
ホンダは、「人間と共存・協調して社会の中で役立ち、新しい価値をもたらすもの」をめざして、1986年にヒューマノイドロボットの研究を開始した。初めて歩いたロボットは1歩に30秒を要したが、最新のASIMOでは9km/hの走りが可能となった。本講演では、現在に至るまでの開発の歴史と、そのなかで重要な役割を果たした歩行・走行シミュレーションについて紹介する。
講師プロフィール
メカトロニクス関連メーカーを経て、1989年8月、(株)本田技術研究所に入社。以来、ヒューマノイドロボットの研究開発に従事。最近では、ロボット技術の他分野への応用も手掛けている。
・平成16年全国発明表彰文部科学大臣発明賞 受賞 (二足歩行ロボットの大局的安定化制御方法の発明) ・工学博士 |
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10:45
l 11:25 (40min) |
特別講演2
S-2
Simulation-driven Innovationを目指して
アルテアエンジニアリング株式会社
HyperWorksシミュレーション技術部 テクニカルディレクタ 東京大学大学院医科系・医学系客員研究員 芝野 真次 氏
講演概要
Altairは、『Simulation-driven Innovation』のビジョンのもと、製造業における設計・製造過程をコンピュータ技術を用いて支援している。弊社の最新ソフトウェア群であるHyperWorks 14.0を紹介するとともに、弊社が目指すSimulation-driven Innovationのビジョンを示す。
講師プロフィール
1985年京都大学工学部修士土木工学専攻卒業後、日立造船、日本総合研究所を経て、現職。PWR原子炉心燃料集合体耐震設計、船舶運動=構造設計統合設計、高分子材料設計システムの開発および運用を指揮した後、現在はAltair HyperWorksの流体、電磁場、機構解析系ソフトウェアの技術指導および受託コンサルティング業務に従事。
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11:35
l 12:45 |
A開場、B開場:会場転換の為、一時退出いただきます。
展示会場をご覧ください。 (11:25~12:15) |
ランチセッション
L-1
※英語講演となります。
A USA example of Industry/University collaboration: Mississippi State University
Mississippi State University, Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS)
Executive Director Prof.Roger King 氏
講演概要
This presentation will describe the engineering research activities at Mississippi State University and how they focus on applied research with industrial partners or for an industrial solution. A recently released US National Science Foundation (NSF) Higher Education Research and Development Survey for Fiscal Year 2014 placed the university at 98th overall among public and private institutions in the country, based on $209.7 million in total research and development expenditures. It is ranked 62nd among non-medical school institutions. In addition to its high NSF status, Mississippi State holds the Carnegie Foundation for the Advancement of Teaching designation as a “Very High Research Activity University” — the highest level of research activity for doctoral-granting universities. MSU is one of 108 universities cited for “very high research activity” and one of 40 public universities with “Very High Research Activity University” and “Community Engagement” classifications from the Carnegie Foundation. MSU also plays a critical role in the state of Mississippi’s economic development.
講師プロフィール
Dr. Roger King is Director of the Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS), a William L. Giles Distinguished professor, and holds the CAVS Endowed Chair in Engineering at Mississippi State University. He received his BS in electrical engineering from West Virginia University in 1973, a MS in electrical engineering from the University of Pittsburgh in 1977, and a doctorate from the University of Wales in the United Kingdom in 1988.
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12:20
l 13:00 (40min) |
機能設計
A2-1
タイヤ摩耗進展シミュレーションによる偏摩耗予測
住友ゴム工業株式会社
研究開発本部 研究第一部 課長代理 玉田 良太 氏
講演概要
タイヤ偏摩耗が発生すると、タイヤ寿命を大きく縮めるだけでなく、ノイズなどの性能も悪化してしまう。故に、タイヤ偏摩耗予測は非常に重要であるが、摩耗実験は長距離走行が必要なため時間がかかる。そこで、新品状態から徐々に変化するタイヤ表面形状を表現する摩耗進展シミュレーションにより、偏摩耗を予測する手法を開発したので、その手法について紹介する。
講師プロフィール
2005年3月 京都大学大学院エネルギー科学研究科 修士課程修了
2005年4月 住友ゴム工業株式会社入社 研究第一部配属 ゴルフ関連のシミュレーションを担当した後、2010年からタイヤ関連のシミュレーション担当となり、現在に至る |
構造・設計
B2-1
衝突シミュレーションのデータマイニングによる衝突性能予測と知見発見
日産自動車株式会社
統合CAE・PLM部 衝突CAEグループ 主坦 井山 淳 氏
講演概要
近年、ビッグデータ分析で用いられるデータマイニングの技術は、様々な分野で新たな知見を創出する可能性を示しており、自動車開発においても、CAEと併用することで新たなCAEパラダイムを確立できる可能性を秘めている。本講座では、データマイニング技術を自動車の衝突CAEにおいて適用し、新たな設計知見取得の可能性について紹介する。
講師プロフィール
2001年 日産自動車株式会社入社
2013年 統合CAE・PLM部 衝突CAEグループ主坦 衝突CAEによるデジタル車両性能評価を担当。日産・インフィニティの全ラインナップのデジタル性能評価に従事。 |
自動運転と走行制御系の予測・設計技術
C2-1
車両制御デバイスのソフトウェア開発時のモデルベース開発事例の紹介
株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター ARD第4ブロック 主任研究員 母里 佳裕 氏
講演概要
制御デバイスのロジック開発におけるモデルベース開発事例を紹介する。
開発初期では、簡易的な車両運動モデルを用いた検討と並行して,実機トライアルを行う。 また量産化の過程では、期間が限定される雪上テストにおいて、特に困難を伴った路面μ推定器の検証で役に立ったシミュレーション活用などを紹介する。
講師プロフィール
2001年 本田技術研究所入社、基礎技術研究センターにてロボット研究に従事
2006年 車両運動制御研究・開発に従事 2008年 四輪R&Dセンターにてブレーキ制御デバイス開発に従事 2011年 基礎技術研究センターにて自動運転研究・開発に従事 2015年 現四輪R&Dセンター所属 |
13:05
l 13:45 (40min) |
機能設計
A2-2
ANSYSおよびWAONを用いた構造音響、流体音響連成解析
サイバネットシステム株式会社
メカニカルCAE事業部 ソリューション開発部 音響解析ソリューション 森 正明 氏
講演概要
自動車や家電製品の静音性、またオーディオ機器等でのさらなる音質の追求など、音響解析のニーズが高まっている。音の音源は代表的なものとして構造物の振動によるものと、流体運動によるものがある。本講演では弊社自社開発のWAONとANSYSを使用した振動音響解析の事例やWAONとANSYSを使用した流体音解析事例、および流体音と構造振動が連成する現象について検証した例を紹介する。
講師プロフィール
2006年 東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 博士課程終了。博士(工学)
2006年 サイバネットシステム株式会社 入社 入社以来、ANSYS, WAONを用いた構造、音響、熱流体解析を中心にCAE技術のサポート、コンサルティングを担当。 |
構造・設計
B2-2
構造最適化の有効活用に向けて~CADデータ生成ソフトウェア「S-Generator」
株式会社くいんと
技術開発部 部長 石坂 尚也 氏
講演概要
近年益々重要性を増す構造最適化技術を開発の様々なステージで有効活用するには、最適化計算で得られた最適形状から簡単かつスピーディーにCADモデルを生成することが求められている。本講演では、CADモデル生成ソフトウェア「S-Generator」による最適形状からのCADモデル生成技術を、構造最適化技術を交えて紹介する。
講師プロフィール
2005年 東京都立大学大学院 博士課程修了 博士(工学)取得。在学中から、一貫して形状処理関連のソフトウェア開発に関わる。
2010年 株式会社くいんと入社。主にS-Generatorの開発を担当。
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自動運転と走行制御系の予測・設計技術
C2-2
車両性能開発のためのドライビングシミュレータ(DiM)の活用
株式会社日本ヴイアイグレイド
コンサルタントエンジニア 吉井 亨 氏
講演概要
近年の開発プロセスの中で、実車実験のフロントローディングのための手法として、ドライビングシミュレータが多く活用されている。本講演では、実験と解析という二つの領域をシームレスにつなぐ、車両性能開発のためのドライビングシミュレータ(DiM)を、ユーザー事例と共に紹介する。
講師プロフィール
2000年 CAEベンダーに入社後、機構解析ソフトウェアAdamsTMを活用した車両運動解析のコンサルティング業務に従事。2005年 VI-grade GmbH(ドイツ)が設立された後、日本支社の設立に立ち合い、同社の製品を活用したシステムレベルシミュレーション、HILS、各種シミュレータ等のソリューション提案に従事。
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14:00
l 14:40 (40min) |
機能設計
A2-3
大規模流体計算による自動車周り流れの次世代評価技術について
マツダ株式会社
車両開発本部 車両実研部 熱・流体機能開発グループ 主幹 上岡 孝志 氏
講演概要
走行時の自動車周りの風の流れは、燃費、車両運動性、静粛性に代表される多くの機能に関係し、そのメカニズムの理解と制御は極めて重要である。
風の流れを考察するための基盤技術であるCFDに関して、これまでの適用事例と近年の大規模シミュレーションによる研究事例を紹介する。
講師プロフィール
1990年 マツダ株式会社へ入社。CAE開発・推進、車両実験・研究の分野を担当。現在は、主に車両流体系CAE推進を担当。
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自動運転と走行制御系の予測・設計技術
B2-3
フライトコントローラ設計とCAE―インフライトシミュレータの活用
防衛大学校名誉教授
金井 喜美雄 氏
講演概要
クルマの制御技術を開発する上で、航空機のそれを知ることは大変有益である。今回は航空機のフライトコントローラ構築問題を取り上げ、地上固定のシミュレータおよびインフライトシミュレータ(TIFS,VISTAなど)のCAE有効活用、具体的に、機体を試作する前にパイロットは実空間でバーチャル機で性能評価できるなどについて根拠となるモデルフォロイング制御理論およびいくつかの事例を紹介する。
講師プロフィール
金井喜美雄;防衛大学校名誉教授 工学博士
アビオニクス専門委員会(自動車技術会)、適応制御部会(計測自動制御学会(SICE))、航空宇宙誘導制御専門委員会(SICE)の創設など、制御理論の航空機、自動車制御への適用がライフワーク。 著書;制御システム設計(1982,槇書店)、フライトコントロール(1985,槇書店)、ロバスト適応制御入門(1989,オーム社)、デジタル制御システム入門(1992,槇書店)、航空宇宙における誘導と制御(1995,コロナ社)、デジタル制御の基礎と演習(2000,槇書店)、ビークル(2003,コロナ社)、ビークル制御(2004,槇書店)、制御システム設計の基礎と演習(2006,朝倉書店)、制御工学(2012,朝倉書店)、AIAAアソシエートフェロー、SICEフェロー。 賞;著述賞(計測自動車制御学会、1992)、ケルビン賞(英国電気学会、1993)、瑞宝中綬章(2008) |
構造・設計
C1-3
製品設計者向けプレス成形CAEシステムの開発
スズキ株式会社
四輪ボディー設計部設計企画課 粂田 祐介 氏
講演概要
車体の開発では、軽量化を図りつつ、品質や性能の向上が求められている。個々の板金部品を効率よく設計するために、設計初期段階において、成形性と歩留まりを製品設計者が自ら予測して改善するためのプレス成形CAEシステムを活用している。本講演では、このプレス成形CAEシステムについて紹介する。
講師プロフィール
2007年スズキ株式会社に入社。四輪車のボディー設計者向けプレスCAEシステムの開発、超ハイテン部品の先行開発などに従事。現在は、他にも操安性を向上させるための車体開発業務に取り組んでいる。
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14:45
l 15:25 (40min) |
機能設計
A2-4
シミュレーション主導による車両空力・熱・流体騒音設計
エクサ・ジャパン株式会社
代表取締役社長 石川 和仁 氏
講演概要
燃費やCO2排出など各種規制に対応する為、自動車業界での開発要求は益々厳しくなっている。その一方でお客様に魅力ある製品を提供する為には、性能やデザイン性との両立が必須である。
これを効果的に行うには従来のテストだけでは不十分であり、テストにはない特長をもつシミュレーションの役割が重要になっている。 弊社が提唱するSimulation-Driven Designを空力・熱・流体騒音設計に利用した例を紹介する。
講師プロフィール
1989年名古屋大学大学院工学研究科 修士課程修了後、
株式会社リクルート入社、スーパーコンピューティング事業および流体解析ソフトウェアのサポート・コンサルティングに携わる。
その後、株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(現IDAJ)の設立に参加し、コンサルティング事業、新規ソフトウェアの企画・開発、CAEシステム構築を担当。 2005年、エクサ・ジャパン株式会社を設立、現在に至る。 |
自動運転と走行制御系の予測・設計技術
B2-4
”リアルワールドの実現に向けた3DVRドライビングシミュレータの活用” – UC-win/Road Ver.11
株式会社フォーラムエイト
システム営業Gr. 執行役員システム営業マネージャ 松田 克巳 氏
講演概要
UC-win/Roadは、独創的なVR機能により、車両開発のための柔軟なテスト環境を地図情報等を活用する事で短期間に構築できる。世界各国においてドライビングシミュレータ構築に数多く適用されている。本講演では多彩なUC-win/Roadの機能を活用した各種車両開発用シミュレータの構築事例を紹介する。世界初の4K 3D CAVEによるモビリティビークル開発用シミュレータや、ADAS、ITS等におけるVR技術を活用したシステム構築事例を紹介する。
講師プロフィール
1998年に入社後、同社のVR、FEM、設計関連パッケージを活用した各種システム構築提案等に従事し、現在に至る。自動車業界においても各種ハードウェア・ソフトウェアとUC-win/Roadを連携したシステム構築提案を多数行っている。
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構造・設計
C2-4
マルチスケール・複合領域解析によるものづくり前のものづくり
エムエスシーソフトウェア株式会社
営業統括部 技術部 部長 平林 朋之 氏
講演概要
現在の車両は、長きに渡り蓄積された技術基盤から開発されているが、近年、複合材やAM(Addditive Manifactuaring)により、今までと大きく異なる技術が必要になる。本講演では、複合材やAMまた複合領域をキーワードとして、事例を交え、今後のCAEによるものづくりを紹介する。
講師プロフィール
1994年スズキ株式会社入社 最適化手法のCAE適用、車両運動、車両低周波振動、レーザ溶接現象予測などCAE技術構築を行う。
2005年エムエスシーソフトウエア株式会社入社 機構解析を主としたコンサルティング業務を担当。また、音響解析や機構-音響連携などの業務を推進。 2013年営業統括部技術部に異動。今に至る。 |
15:40
l 16:20 (40min) |
機能設計
A2-5
ダウンヒルバイク(RN01)に於ける最適化を使った解析事例の紹介
株式会社本田技術研究所 二輪R&Dセンター
第一開発室 第一ブロック 研究員 西方 恵理 氏
講演概要
この機種ではフレームボディも含め複数の部品を、最適化を用いた解析を実施しました。
事例はギアBOXに焦点を当てて解説する。開発初期モデルはアルミダイキャストの左右分割で造られていました。 これを軽量化を目的としてCFRPの左右分割に変更し、強度不足を補うために最適化を用いてジュラルミンの板で補強を行いました。
講師プロフィール
1995年より構造解析に携わり 現在は設計部門にてDPMの推進に携わっている。
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自動運転と走行制御系の予測・設計技術
B2-5
自動運転開発を促進するCAE技術
日産自動車株式会社
統合CAE・PLM部 シニアエンジニア 赤松 博道 氏
講演概要
クルマの大きな進化として期待される自動運転の実現に向けて、様々な技術・システムの開発が進められているが、開発を取り巻く課題は従来車に対し極めて多い。CAEによる課題解決の促進について紹介する。
講師プロフィール
1985年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。同年日産自動車株式会社に入社。振動・騒音をはじめとする車両性能の研究開発に従事。近年は主に、CAEによる性能開発のヴァーチャル化およびその適用拡大に取り組んでいる。
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構造・設計
C2-5
スポット溶接位置の確率的変動を考慮した応力評価手法
トヨタ自動車株式会社
車両CAE部 河村 拓昌 氏
講演概要
スポット溶接位置の確率的変動に着目し、摂動法に基づいた確率有限要素法のスポット溶接構造物への適用手法を紹介する。数値計算例では、汎用有限要素法ソルバに実装された摂動法に基づく確率有限要素法を適用し、確率的変動を有するスポット溶接部応力を算出した。
講師プロフィール
2003年名古屋大学大学院 工学研究科 博士課程後期修了 博士(工学)。入社以来,強度信頼性に関するCAE技術開発に従事。
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16:25
l 17:05 (40min) |
機能設計
A2-6
次世代CFDソフトウエアXFlowの紹介
株式会社電通国際情報サービス
CAE営業推進部 アシスタントマネージャ 小形 研哉 氏
講演概要
XFlowは格子ボルツマン法をベースとした次世代CFDソフトウエアである。自由表面、二相流、機構・構造連成といった従来のソフトウエアでは取り扱いが困難な現象を実用的なレベルで解析することが可能である。今回はXFlowの特徴と、機構解析ソフトウエアAdamsとの連成解析など自動車を中心とした活用事例を紹介する。
講師プロフィール
1997年に新明和工業株式会社入社後、7年間の流体機器設計開発業務に従事。2005年より株式会社電通国際情報サービス入社後は、設計者視点からの熱流体、構造、機構の複数領域にわたる解析活用の支援を推進中。
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自動運転と走行制御系の予測・設計技術
B2-6
前半
ADASシミュレータPro-SiVICによる検証環境
日本イーエスアイ株式会社
技術本部 カスタマーソリューション開発室 VPソリューション主査 後藤 智 氏
講演概要
Euro NCAP・KT法等、ADAS装着の反強制化・義務化の動きが強まる中、短い新型車開発期間において実機・実車両を用いたテストコースにおける多数のADAS検証には限界がある。そこでESIでは、ADASセンサー・車両・走行環境モデルを仮想的に再現する仮想ADASテスト環境による効率的な開発プロセスを紹介する。
講師プロフィール
1997年に新明和工業株式会社入社後、7年間の流体機器設計開発業務に従事。2005年より株式会社電通国際情報サービス入社後は、設計者視点からの熱流体、構造、機構の複数領域にわたる解析活用の支援を推進中。
後半
ミリ波レーダー対応CAEソリューション 「CEM One」
日本イーエスアイ株式会社
技術本部 CFD&CEMソリューション部 土屋 徹 氏
講演概要
レーダー解析に特化した電磁波CAEソリューションとして、PTD手法を採用する事によりグリルやバンパーなど樹脂部品透過時の指向性変化、路上障害物からの反射波など一般的な電磁波解析手法では計算困難なミリ波レーダー挙動のシミュレーションに適用可能なCEM Oneとその事例を紹介する。
講師プロフィール
電気機器メーカーにて電磁接触器の設計に従事し、電磁界解析の経験を積む。1999年より現在まで日本イーエスアイ(株)にて電磁波解析を担当し、主に自動車関連メーカーの解析をサポート。
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構造・設計
C2-6
BETA CAE Systems製品を用いた高効率且つ信頼性の高い車両開発の実現アプローチ(仮)
株式会社トップ・シーエーイー
統括部長 岡村 秀重 氏
講演概要
自動車の車両開発では多仕様の車体性能検討が必須なため、CAEに関連するデータやリソースが増え続け、工数増大や信頼性の低下が懸念される。BETA社からは高効率で信頼性の高いCAE業務を実現する手法が提案され、各国の自動車会社において適用されている。本セッションでは実事例等も含め、BETA社製品を用いた高効率で信頼性の高い車両開発実現アプローチを紹介する。
講師プロフィール
1997年日本大学生産工学部機械工学科卒業。自動車会社車両開発部門にてCAE業務を担当後、2004年株式会社トップ・シーエーイー入社。入社後10年間技術部に所属し、エンジニアとして技術サポート業務及びコンサルティング業務を担当。2015年より技術部、営業部を統括する統括部長に就任。現在に至る。
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17:20
l 18:20 (60min) |
基調講演3
K-3
自動車エンジン開発における機能開発の有効性
元マツダ株式会社
取締役専務執行役員 株式会社ISIDエンジニアリング 特別顧問 羽山 信宏 氏
講演概要
マツダ車ヒットの要因であるSKYACTIVテクノロジーの実現に関わってきた経験を元に、その核となる「機能エンジニアリング」をモデルベース開発とあわせて、これからの製品開発のあるべき姿を紹介する。
講師プロフィール
広島大学卒業後、1974年東洋工業株式会社(現マツダ株式会社)に入社。パワートレーン実研部長、どう開発センター長を経て、2002年執行役員パワートレーン開発本部長に就任。2009年には取締役執行役員専務。2010年に退任するまで、ほぼ一貫してパワートレーンの開発に携わる。マツダ独自のロータリーエンジンについても非常に造詣が深い。2014年7月ISIDエンジニアリング特別顧問に就任。
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展示企業一覧
・IPG Automotive株式会社
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・株式会社アドバンストテクノロジー
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