イベント セミナー情報
【トヨタ自動車様、デンソー様による基調講演】PowerFLOW Solution Forum 2015
エクサ・ジャパンは、2005年の設立から今年で10年を迎えました。
日頃からお世話になっておりますお客様、パートナー様には、この場を借りてお礼申し上げます。
この10年間で、環境問題により強化された各種規制への対応が必要となるとともに、リーマンショックや震災など厳しい経済環境を経て、コスト削減を余儀なくされてきました。一方で、高まる消費者ニーズに応えるためには、魅力ある製品をタイムリーに市場投入する必要があります。
このような状況に対応するためには、開発プロセス全体に渡るデジタル設計が必要不可欠になってきております。意匠の段階からデジタルツールを取り入れ、シミュレーションの結果を素早くデザイナーにフィードバックすることにより、目標性能を達成しつつ、魅力あるデザインを実現し、更には開発コストを削減することが可能になります。
本年は、上記を背景に「描く、繋がる、妥協のない設計へ」を副題とし、これら課題に対するデジタルツールの効率的な活用法をご紹介いたします。
今年の基調講演には、トヨタ自動車様ならびにデンソー様をお招きし、同社におけるデジタルツールの活用法および、活用促進への取り組みについてご発表いただきます。
また、ユーザー講演として、国内からは三菱自動車工業様、日産自動車様ならびに本田技術研究所様、また海外からはShanghai VW様をお招きし、ご講演いただきます。
エクサ・グループからは、弊社ソリューションの最新情報と、新しく提供を開始したトータルクラウドサービス「ExaCLOUD」のご紹介をさせていただきます。
ご多忙中かと存じますが、またとないこの機会に是非、デジタル設計の最先端をご覧下さい。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
開催概要
日 程 | 6月26日(金) | 時 間 | 10:00 ~ 17:15(9:30~受付開始), 17:30~懇親会 | 会 場 | 東京コンファレンスセンター・品川 | 対 象 | 設計・性能開発、CAE業務に携わるエンジニア
(*競合ベンダーの方はお断りをさせて頂くことがございますのでご了承下さい。) |
参 加 費 | 無料(事前登録制) | 主 催 | エクサ・ジャパン株式会社 | 協 賛 | 富士通株式会社様、日本ヒューレッド・パッカード株式会社/SCSK株式会社様 |
SCSK株式会社様
プログラム
9:30 | 受付開始 |
10:00 | 10:20 |
「ご挨拶」
エクサ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 石川 和仁 |
10:20 | 11:05 |
「基調講演:トヨタ自動車における流れ解析
- LES・VLESの活用と今後 -」 トヨタ自動車株式会社 車両CAE部 シニアスタッフエンジニア 工学博士 安木 剛 様 Large Eddy Simulation(LES)は計算精度の高い計算流体力学の解析手法であり、模型実験では自動車のまわりの流れを忠実に模擬する。Very Large Eddy Simulation(VLES)はLESに準じる計算精度の手法であり、実物の自動車のまわりのながれを模擬する。弊社でのLESとVLESと実験での流れ場の比較を紹介する。さらに、VLESによる多様な流れの計算例を紹介するとともに、今後想定される新たな計算流体力学の適用範囲について述べる。 |
11:05 | 11:20 |
休憩 |
11:20 | 11:50 |
「パイクスピーク初優勝に貢献したPowerFLOWによる空力最適化」
三菱自動車工業株式会社 開発本部 機能実験部 担当部長 吉田 昌弘 様 米国コロラド州ロッキー山脈のパイクスピーク山で行われるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)に,2012年から2014年までの3年間,2台の電気自動車で参加し,2014年には電気自動車改造クラスで1台が優勝(総合2位),もう1台がクラス2位(総合3位)を獲得した。この競技車両の空力開発では,PowerFLOWによる流体解析を多用し,前後輪の強力なダウンフォースが得られる車体形状を見出すことができた。また,DSE手法を用いて複数の設計パラメータに対し,最適形状を導き出す形状改善をおこなったので,これについても説明する。 |
11:50 | 12:20 |
高精度で信頼できるリアルワールド・シミュレーションの効率的な活用法 」 Exa Corporation Technical Director Satheesh Kandasamy 製品の競争力を維持し、目標性能を達成しつつ開発コストを削減するため、OEMメーカーではデジタル設計を製品開発に取り入れています。製品開発にはデジタル設計が欠かせない今日、簡易化されていない非常に詳細な形状を用いて、実際の運転条件に対して検証されたシミュレーションツールが必要不可欠となっています。弊社がご提供する新サービスExaCLOUDは、安全なWebベースの高性能HPCプラットフォーム上で稼働し、上記を満たす一連のシミュレーションツールをご提供します。この新しいサービスにより、全シミュレーションプロセスをExaCLOUD上で完結することが可能になります。また、ExaCLOUDを活用することで、高価なハードウェアの導入や関連する保守費用への投資を削減するとともに、常に最新のシミュレーションツールの利用が可能というメリットもあります。ExaCLOUDは、予測の困難な製品開発の需要に合わせて、フレキシブルにリソースを調整することが可能です。 |
12:20 | 14:00 |
昼休憩
※昼食のご用意はしておりませんので、予めご了承下さい |
14:00 | 14:45 |
「基調講演:デンソーにおけるCAE促進の取り組みおよび今後」
株式会社デンソー 技術開発センター デジタル・エンジニアリング室 工学博士 赤池 茂 様 デンソーでは,CAEの活用促進をはかるため,CAEを広める,高める,組み込むという考え方からCAE活用促進をはかってきた.①広める:CAEを活用できる人材を増やすために,CAEサテライトという構えを構築し,CAE活用を浸透させた.②高める:自社で必要となるCAEを実行できるようにするため,市販のソフトウエアを導入し,BP(Business Partner)と協働でそのソフトウエアの機能向上に取組んだ.③組み込む:全社として決定された製品開発ロードマップに基づき,CAE技術開発ロードマップを創生し,将来に向けたCAE技術開発に取組んでいる.今回の講演では,上記①,②,③の取り組みについて具体的事例をもとに説明する. |
14:45 | 15:25 |
エンジニアリングに対して高まる要求を満たす」 Exa Corporation Vice President, Ground Transportation Applications Dr. Ales Alajbegovic エンジニアリングからの要求が著しく高まっており、これは自動車のデザインにも影響を及ぼします。競争の激しい消費者主導の市場により、モデル数は増加し続け、これによりデザインはさらに重要な課題となってきています。これらの要求に応えて、デジタルモデルによる素早い反復を伴う協調設計が可能になってきました。これにより、物理プロトタイプを用いた逐次的な「ビルド&テスト」アプローチから、車両性能項目に対して精度の高いデジタルシミュレーションを用いたデジタルデザインプロセスへのテストプロセスの変換が可能になります。 |
15:25 | 15:50 |
「日産自動車のCAE環境とエクサクラウドの活用について」
日産自動車株式会社 グローバル情報システム本部 エンジニアリングシステム部 主担 飯島 和宏 様 日産自動車では、 TTM(Time to Market)短縮を目的に、デジタルコラボレーションをベースとした商品開発プロセスV3P(Value up innovation of Product/Process/Program)を構築した。CAEはV3Pを支える重要なデジタル施策のひとつであり、更に近年は、開発車種の増加、新法規や軽量化への対応など、活用シーンは急激に増えている。このような商品開発現場のニーズに対するCAEの現環境を紹介するとともに、将来目指す環境についても、エクサクラウドの活用を交えながら言及する。 |
15:50 | 16:05 |
休憩 |
16:05 | 16:30 |
Shanghai Volkswagen Predevelopment, Technical Product Engineering Senior Engineer Ren Chao 冷却空気流れは、車両の品質や性能に対する重要な要素のひとつであり、車両スタイルや詳細形状は、エンジン冷却性能に対して影響を与える重要な要素である。開発プロセスコストを低減する為には、デザイン初期段階で冷却性能に対する車両のモデリングを評価する必要がある。これによりプロトタイプの数や冷却テストを減らし、デザインサイクルを短縮することが可能になる。新型サンタナの開発では、すべてのデザインフェーズにおいてPowerFLOWを用いた冷却性能の評価を行い、エンジンルーム内の流れ分析に基づいた有効冷却空気流量の改善の提案を実施した。 |
16:30 | 16:55 |
「ブレーキ設計プロセスにおけるPowerFLOWを用いたブレーキ機能の予測」
株式会社本田技術研究所 第11技術開発室 第4ブロック 研究員 森田 隆之 様 本田技術研究所では、短期開発、開発コストの削減、多拠点での現調開発の為には、従来の実機試験に頼っていたブレーキ開発を計算予測に切り替えていく必要があると考えている。しかしながら、自動車の計算予測は大規模かつ複雑であり、なおかつブレーキ冷却を予測するためには長時間の非定常温度予測も必要であることから、実用的な計算時間と精度を両立することは従来困難であった。 本講演においては、現在推進中のPowerFLOWとPowerTHERMの連成解析を用いた、ブレーキ設計におけるブレーキ性能や寿命予測を説明する。また、2015年販売予定のシビック TYPE-Rについて、ニュルブルクリンクにおける走行を想定した1Dツールとの連成についても紹介する。 |
16:55 | 17:15 |
質疑応答 |
17:30 | 19:30 |
懇親会 |
お問い合わせ
エクサ・ジャパン株式会社
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