オンライン開催

2025.2.27

10:30 - 16:30

モータ巻線用絶縁材料の評価方法

EV車の普及に伴い,高電圧駆動によるモータのコンパクト化などの要請が高くなり,モータ巻線被覆用絶縁材料には,耐熱性に加えて高電圧下でも安定して運転可能となる高い絶縁性能が求められていることが多い。
しかし,高温,高電界下における絶縁性の評価については,これまであまり効果的な手法がなく,改善に当たっての指針を見出すことすら,困難な状況である。本講座では,ポリイミドやポリアミドイミドなど,モータ巻線被覆材料として使用される高分子絶縁材料の高温・高電界下における絶縁特性を長年調査してきた経験をもとに,効果的であると考えられる測定手法と,典型的な測定結果の例を紹介する。

セミナー概要

1. 高分子材料の絶縁性評価の必要性

2. 高分子絶縁材料の高電界物性

3. 電流積分電荷法(Q(t)法)による絶縁性評価

4. Q(t)法による絶縁評価の例

5. パルス静電応力法(PEA法)による空間電荷蓄積特性評価

6. PEA法による空間電荷蓄積挙動の観測例

7. モータ巻線被覆材料の特性評価例

8. 今後の展望

セミナー講師

  • 田中 康寛 氏
    田中 康寛
    東京都市大学 理工学部 機械システム工学科 教授
    1961年9月10日生まれ。1991年3月早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。1990年4月同大学理工学部助手属任。1992年4月武蔵工業大学機械工学科専任講師,1998年4月同大学機械システム工学科助教授、2004年同教授、現在に到る。学科主任教授(2009-2016)を経て、現在専攻主任(2017-)。工学博士。1999年4月-2000年3月英国サザンプトン大学客員研究員。主として有機高分子材料の高電界特性,特に空間電荷分布測定の研究に従事。1990年電気学会論文発表賞、2010年電気学会論文賞、2013年IEC1906賞、2018年Liu Ziyu 記念講演賞、同年、IEEE Caixin Sun and Stan Grzybowski Lifetime Achievement賞、2019年電気学会 基礎・材料・共通部門 学術・貢献賞受賞、2021年電気学会 誘電・絶縁材料技術委員会 学術貢献賞「家田賞」受賞。電気学会、放電学会、日本設計工学会、IEEE, IEC, CIGRE会員。電気学会基礎・材料共通部門誘電絶縁材料技術委員会委員長(2013-2018), IEEE DEIS Advisory Committee Member-at-large (2015-2017, 2018-2020), IEC TC112 WG8 Convener (2015-), IEC TC112日本代表団長(2023-),IEEE DEIS Japan Chapter Chair (2019-2020), 放電学会会長(2020-2022), 電気学会フェロー (2022-)。

開催概要

主催
S&T出版
開催日時
2025年2月27日  10:30 - 16:30
開催場所
オンライン開催
受講料
52,800円〜

ご注意事項

  • 本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
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  • 本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)で配布予定です。 開催日前日までにダウンロードURLお送りいたします。 セキュリティポリシー等でダウンロードできない方はご連絡ください。 その場合はe-mail添付にてお送りいたします。 両方法共に受け取れない方は、開催後にプリントしてお送りいたします。
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