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2025.11.05

「Japan Mobility Show 2025」 取締役 代表執行役社長 三部 敏宏 スピーチ概要【本田技研工業】

2025年10月29日

  

  

「Japan Mobility Show 2025」
取締役 代表執行役社長 三部 敏宏 スピーチ概要

  

  

  

 Hondaは、本日、「Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー)」において、プレスカンファレンスを実施し、取締役 代表執行役社長 三部敏宏(みべ としひろ)が登壇してスピーチを行いました。以下、その概要をお知らせします。

  

  

ー 陸・海・空・宇宙領域にわたるHondaの幅広いモビリティを展示

  

ー 「Honda 0 シリーズ」の新しいSUV「Honda 0 α」のプロトタイプを世界初公開

  

ー 2030年以降の二輪車の新しいあり方を提案する「EV OUTLIER Concept」を世界初公開

  

ー 日常に刺激と高揚感をもたらす小型EV「Super-ONE Prototype」を世界初公開

  

ー 2025年6月の離着陸実験に使用したサステナブルロケットの実験機を展示

  

  

  

1. Japan Mobility Show 2025について

  

 Hondaは、「夢」を本気でかたちにしてきた企業です。今年のHondaブースには、陸、海、空、そして宇宙領域に至るまで、幅広いモビリティを展示しています。実際にモビリティに、乗って、触れていただき、Hondaの描く未来に“ワクワク”を感じていただくことを目指しました。

  

  

2. 電動化時代に向けた次世代EV

  

 Hondaは、2050年に「Hondaの関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラル実現」という高い目標を掲げて取り組みを進めています。現在、電動化を取り巻く市場環境は不透明な状況が続いていますが、長期的にはEVシフトが進むと考えています。来る電動化時代に魅力あるEVをお届けするために、着実に準備を進めています。

  

  

Hondaの次世代EV「Honda 0 シリーズ」

  

 Honda 0(ゼロ)シリーズは、クルマづくりの原点に立ち返り、ゼロから独創的な発想で創り出した次世代EVシリーズです。「Thin, Light, and Wise.(薄い、軽い、賢い)」という独自の開発アプローチにより、EVは“厚くて重い”という従来の常識を覆し、全く新しい価値を創出します。

 シリーズのフラッグシップモデルのプロトタイプである「Honda 0 SALOON(サルーン)」は、フロア高を抑えたEV専用プラットフォームにより、低全高でスポーティーなスタイルと、外観からは想像できないほどの広い室内空間を両立しています。
 また、「Honda 0 SUV」は、シリーズの第一弾として発売予定の中型SUVのプロトタイプで、「Thin, Light, and Wise.」のアプローチをSUVに適用することで、空間の広さを一層広げ、開放的な視界と自由度の高い広々とした室内空間を実現しています。

  


Honda 0 SALOON プロトタイプ

Honda 0 SUV プロトタイプ

  

  

 これらのモデルは、独自のビークルOS「ASIMO OS(アシモ オーエス)」により、購入後もさまざまな機能が進化し、使えば使うほどクルマがパーソナライズされ、一人ひとりに“超・個人最適化”された移動体験を提供します。

  

  

  

Honda 0 シリーズの新たなSUV「Honda 0 α」プロトタイプ

  

 本日、Honda 0シリーズの新たなSUV「Honda 0 α(アルファ)」のプロトタイプを世界初公開しました。このモデルは、Honda 0シリーズならではのスリークで洗練されたデザインと、SUVらしい力強さを表現した独創的なプロポーションの2つを併せ持ち、都市にも自然にも美しく調和し、人々に寄り添う存在として、あらゆるシーンで活躍します。
 「Thin」の思想に基づいたパッケージ設計により、低全高なスタイルとロードクリアランスを両立し、薄型のキャビンでありながら広々とした快適な室内空間を実現しました。

  

 Honda 0 αの量産モデルは、2027年から日本やインドを中心にグローバルで販売を予定しています。Honda 0シリーズの世界観への入り口となるゲートウェイモデルとして、より多くのお客様に0シリーズとしての新たな価値を提供することを目指します。

 また、日本では、Honda 0 SALOON、Honda 0 SUV、Honda 0 αの3つのラインアップを、2027年度中にお届けします。

  


Honda 0 α プロトタイプ

  

  

  

Acuraブランドの次世代EV「Acura RSX Prototype」

  

 今回、Acuraブランドの次世代EV「Acura RSX Prototype(アキュラ アールエスエックス プロトタイプ)」を日本初公開しました。
 Acura RSX Prototypeは、Hondaが独自に開発した次世代EVプラットフォームを採用する最初のモデルであるとともに、独自のビークルOS「ASIMO OS」を搭載し、ユーザー一人ひとりの好みや運転行動を学習して、“超・個人最適化”された移動体験を実現します。

  


Acura RSX Prototype ※展示車両とカラーは異なります

  

  

  

2030年以降の二輪車の新しいあり方を提案する「EV OUTLIER Concept」

  

 電動二輪車では、「EV OUTLIER Concept(イーヴィー アウトライヤー コンセプト)」を世界初公開しました。このモデルは、既存の延長線上ではなく、2030年以降の二輪車の新しいあり方を提案するコンセプトモデルです。
 電動車ならではのレイアウトの自由度の高さを生かし、前後両輪にインホイールモーターを採用することで、ダイナミックでロープロポーションなスタイルを実現しています。Hondaは、二輪車においても、電動化を通じて今までにない新しい価値を生み出していきます。

  


EV OUTLIER Concept

  

  

  

3. Hondaの不変の哲学「操る喜び」

  

 電動化時代に向けて取り組みを進める一方で、ドライバーとクルマが一体になる感覚を追求した、Hondaならではの「操る喜び」は、時代やパワートレインが変わっても変わることはありません。Hondaでは、この操る喜びを体感いただけるモデルを、EV・ハイブリッドを問わず幅広くご用意しています。

  

  

日常に刺激と高揚感をもたらす小型EV「Super-ONE Prototype」

  

 本日、世界初公開の「Super-ONE Prototype(スーパー ワン プロトタイプ)」は、日常に新たな刺激と高揚感をもたらす、Hondaらしい遊び心に満ちた小型EVです。
 Nシリーズとして進化させてきた軽量なプラットフォームを活用し、軽快でキビキビとした走りを実現しました。さらに、左右に張り出したブリスターフェンダーによってトレッドを広げたワイドなスタンスが、安定感のある力強い走りを可能にします。
 さらに、専用開発の「BOOST モード」を搭載。出力の拡大とともに、エンジン搭載車のように、ギアが切り替わる感覚にあわせてエンジンサウンドが響き渡るなど、EVならではの圧倒的な加速とエンジン車の運転の楽しさを融合させた、高揚感あふれる走行体験を提供します。
 Super-ONEは、2026年より日本を皮切りに、アジア各国や英国など、小型EVのニーズの高い地域に展開していきます。

  


Super-ONE Prototype

  

  

  

Hondaの不変のスポーツマインドを体現する「PRELUDE」

  

 「PRELUDE(プレリュード)」は、Hondaが長年磨き上げてきたエンジンやハイブリッドの技術を詰め込み、本格的な電動化時代へ「操る喜び」を継承するモデルです。
 今のHondaを象徴するような粋なクルマを作りたい、と、強いこだわりを持って開発に踏み切りました。間違いなく、自信を持っておすすめできるクルマに仕上がっています。

  


PRELUDE

  

  

  

4. 知能化強化による新しい価値創出

  

 Hondaは、さまざまなモビリティを通じて、新たな価値を提供し続けることを目指していますが、実現に向けた鍵となる要素が、モビリティの「知能化」の領域です。その中核を担う技術の一つとして、Hondaは、次世代ADASの開発を強化しています。
 これは、ナビで目的地を設定するだけで、クルマがアクセルやハンドルなどの運転操作を主体的に担い、目的地まで快適に移動できる機能です。まるでベテランドライバーが運転をリードするような安心感で、知らない道でも安心して出かけられ、運転の負担を軽減することもできます。
 現在、米国の公道でテスト走行を行っており、開発は順調に進んでいます。この次世代ADASは、2027年頃から、EVだけでなくハイブリッド車にも搭載することで、幅広いお客様に、移動の自由が広がる新たな体験価値を提供します。

  

  

  

5. 陸・海・空・宇宙領域にわたる幅広いモビリティ

  

 Hondaは、二輪車、四輪車だけでなく、総合モビリティカンパニーとして、陸、海、空にわたる多様なモビリティを提供しています。耕うん機や船外機といったパワープロダクツや小型ビジネスジェット機の「HondaJet」など、人々の生活の可能性を広げる、さまざまなモビリティを提供しています。
 さらに、次世代のモビリティとして、ラストワンマイルを手軽に移動できるマイクロモビリティや、空の移動を身近にするeVTOL(イーブイトール)など、「自由な移動の喜び」を広げていく挑戦を続けています。
 そして今、Hondaの挑戦は、宇宙へと広がっています。

  

  

サステナブルロケットへの挑戦

  

 今回のブースには、2025年6月に北海道で行ったロケットの離着陸実験に使用した実験機の機体を展示しています。Hondaが目指すのは、再使用可能な機体と、再生可能燃料を使った、環境負荷の低いサステナブルロケットです。

  


大樹町での実験の様子(2025年5月撮影)

2025年6月の離着陸実験の様子

  

  

 今回の実験では、離陸から着陸まで姿勢や速度を正確に制御し、計画通りの動きを実現しました。この成果は、自動運転や航空機開発で培った制御技術をはじめとするHondaの技術の総合力、そして現場で粘り強く挑戦を続けてきた従業員一人ひとりの情熱によるものです。ロケットの研究開発はまだ始まったばかりですが、Hondaは、どんな困難があっても、諦めずに乗り越えていきます。

  

  

  

6. 最後に

  

 Hondaは、グローバルブランドスローガンである「The Power of Dreams — How we move you.」の理念のもと、夢や情熱を持った従業員一人ひとりが、Hondaの未来を切り開き、他にはない価値を生み出すことを目指して、挑戦を続けています。
 Hondaブースでは、幅広いモビリティを通じて、Hondaの描く未来をご紹介しています。ぜひ来場いただき、Hondaの未来にワクワクを感じてください。

  

  

  

参考:関連リンク一覧

  

「Japan Mobility Show 2025」出展概要リリース(第一弾)
“夢”の力が生み出した「陸・海・空」の幅広いモビリティを展示
https://global.honda/jp/news/2025/c250828a.html

「Japan Mobility Show 2025」出展概要リリース(第二弾)
~Honda 0シリーズの新型モデルを含む4つのモデルを世界初公開~
https://global.honda/jp/news/2025/c250930.html

「Japan Mobility Show 2025」出展概要リリース(第三弾)
~日本自動車工業会主催のメインプログラムに多様なモビリティを出展~
https://global.honda/jp/news/2025/c251016.html

Honda Japan Mobility Show 2025特設サイト
https://global.honda/jp/japan-mobility-show/2025/

Honda 0シリーズ
https://0.honda/jp/

  

  

参考:YouTube一覧

  

「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」Hondaブース プレスカンファレンス
https://www.youtube.com/live/fpMcaYxrx3U

Japan Mobility Show 2025 Honda concept movie
https://youtu.be/uluPxL7MSTI

Honda 0 α
https://youtu.be/DrFL20xK868

Super-ONE PROTOTYPE
https://youtu.be/Jxbr3ZrBdms

EV OUTLIER CONCEPT
https://youtu.be/R0J8DXKlmso

Honda Sustainable Rocket Our Next Frontier – Outer Space.
https://youtu.be/lTCMHnNY0cs

  

  

  

  

  

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