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2025.08.07
Nexperia、業界初の48V EV通信ネットワーク向け ESD保護ダイオードを発表
2025年7月8日
Nexperia、業界初の48V EV通信ネットワーク向け
ESD保護ダイオードを発表
省スペース、低コストに加えて
高いデータレートでも超低キャパシタンスで信号品質を維持
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Nexperiaは静電気放電(ESD)による障害から48V車載データ通信ネットワークを保護する業界初の8ESDダイオードを発表しました。
新しい製品ラインナップはAEC-Q101認定済みの堅牢な6製品で構成され、普及が進んでいる48Vボード・ネットで必要とされる高い最大逆動作電圧(VRWM)に対応しています。そのため、高いデータレートでも信号品質を維持することができ、PCBスペースとシステムコストの節減にもつながります。
CAN(Controller Area Network)やデータレートが高速化されたCAN-FD、LIN(Local Interconnected Network)、FlexRayなどのデータ通信プロトコルは、数十年前から使用されており、低速アプリケーションでの信頼性が実証されているため、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの最新車種でも引き続き採用されています。しかし、12Vバッテリ搭載の従来型内燃エンジン(ICE)車や、24Vバッテリ搭載の商用車とは異なり、EVやHEVでは高い効率性が求められるため、従来の通信ネットワークを含む各種電装システムの電源として48Vバッテリを使用する傾向が強まっています。
Nexperiaの保護およびフィルタリング製品グループ責任者のAlexander Benedixは「これまで、自動車機器メーカーには48Vデータライン専用のESD保護ソリューションがありませんでした」と述べ、さらに「そのため、システムを適切に保護するために、12Vの補助電源ラインを追加したり、複数の36V保護ダイオードを並列で接続したりと、回避策を講じる必要がありました。今回発表した新しい製品ラインナップにより、48Vのボード・ネットを使用する設計者は、車載ネットワークにクラス最高のESD保護を提供しながら、省スペース化とコスト削減を実現できます」と語りました。
柔軟な設計を実現するため、製品ラインナップには最大逆動作電圧(VRWM)が54V(
PESD2CANFD54VT-Qと
PESD2CANFD54LT-Q)、60V(
PESD2CANFD60VT-Qと
PESD2CANFD60LT-Q)、72VのESD保護ダイオード(
PESD2CANFD72VT-Qと
PESD2CANFD72LT-Q)が用意されています。これらの製品はいずれも最小3.4pFという非常に低いキャパシタンスを持ち、汎用性の高いSOT23に封止されています。キャパシタンスが最適化されているため、CAN-FDをはじめとする高速通信プロトコルにおいても信号品質に悪影響を与えることがありません。
Nexperiaの車載用ESD保護ダイオードの製品ラインアップについては、こちらをご覧ください。Nexperia.com/can-fd
Nexperiaについて
オランダに本社を置くNexperiaはヨーロッパの豊かな歴史を持ち、欧州、アジア、米国で15,000人以上の従業員を擁するグローバル半導体企業です。Nexperiaは必要不可欠な半導体の開発・製造におけるエキスパートとして、自動車、産業からモバイル、コンシューマ向けアプリケーションまで、世界のほぼすべての電子機器の基本機能を実現する部品を提供しています。世界のお客様に向けてサービスを提供しており、製品の年間出荷台数は1,000億以上に及びます。Nexperiaの製品はプロセス、サイズ、消費電力、性能における効率性のベンチマークとして高い評価を得ています。Nexperiaは革新性、効率性、持続可能性、厳しい業界要件への対応に注力しており、そのことは充実したIPポートフォリオ、製品ラインナップの拡充、IATF16949、ISO9001、ISO14001、ISO45001規格への準拠に現れています。
Nexperia: Efficiency wins.
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