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2025.05.13
車載スイッチング電源向けショットキダイオード「SPEG-21015/SPEG-21515」量産開始のご案内【サンケン電気】
2025年3月14日
車載スイッチング電源向けショットキダイオード
「SPEG-21015/SPEG-21515」量産開始のご案内
面実装リフロー対応、AEC-Q101準拠、150V 10A/15A ショットキダイオード新製品
サンケン電気株式会社(埼玉県新座市北野3-6-3)は、車載スイッチング電源向けショットキダイオードとして「SPEG-21015」「SPEG-21515」の量産を開始しました。
本製品は、ピーク繰り返し逆電圧が150 V、平均順方向電流が10 A(SPEG-21015)および、
15 A(SPEG-21515)のショットキダイオードです。
トレンチ構造を採用したことにより従来のショットキダイオードよりも順方向電圧V(F)と漏れ電流I(R)を低減しました。
これにより、セットの発熱低減や、電源効率の向上に寄与します。
パッケージは、TO252-2L小型面実装を採用しています。10 A品、15 A品ともに車載向け信頼性規格であるAEC-Q101に準拠しており、ラインアップ拡充および多様化する市場ニーズに対応しました。
※V(F)、I(R)の標記は、以下画像中の表現が正しい表記となります。
■特長
・トレンチ構造採用による低V(F)、低I(R)を実現
・AEC-Q101準拠
・難燃性UL94V-0相当
・端子部Pbフリー(RoHS対応)
■特性とメリット
・低V(F)と低I(R)
・トレンチ構造により、一般的なショットキダイオードより低V(F)と低I(R)を実現します。
・低V(F)により導通損失を低減し、低I(R)により熱暴走温度に対する余裕度を確保できます。
・効率的な電力変換が可能となるため、電力損失を最小限に抑えることができます。
![]() 他社比較(同スペックTO252/150V/10A) |
![]() チップ断面構造比較 |
・トレンチ構造によるチャネル効果により
ショットキ電極の電界強度を下げ、低I(R)化。
・トレンチの設計を最適化する事で
耐圧を確保しつつ高抵抗層(epi層)の抵抗を
下げることが可能となり、低V(F)化。
高速スイッチング
スイッチング速度が非常に速いため、車載用途以外においても、高速なデジタル回路や通信機器に適しています。
高信頼性
安定した動作が期待でき、高信頼性を要求される機器に使用いただけます。
車載向け信頼性試験規格であるAEC-Q101に準拠しています。
小型化
小型のTO252-2Lパッケージを採用しています。小型面実装でありながら高性能を維持できるため、スペースの制約がある回路設計に有利です。
安全性
難燃性UL94V-0に相当する材料を使用しており、燃えにくく安全性が高くなっております。
■代表特性 SPEG-21015
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■代表特性 SPEG-21515
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■用途
・スイッチング電源
・2次側整流
・逆接保護
■応用回路例
・2次側整流
![]() LLC電流共振コンバータの概略構成と、本製品の挿入位置 |
・逆接保護
![]() 逆接保護用として使用する場合の、本製品の挿入位置 |
■パッケージ情報 TO252-2L (6.6mm X 10 mm)
![]() SPEG-21015 |
![]() SPEG-21515 |
![]() (共通)ピンアサイン |
![]() (共通)内部接続図 |
![]() (共通)推奨ランドパターン/フットプリント図 |
![]() (共通)外形寸法図 |
備考
・単位:mm
・寸法には樹脂バリ、突起、ゲートバリを含みません。
・はんだ付けする場合は、以下の条件内で、できるだけ短時間で作業ください。
リフロー MSL-1 (Moisture Sensitivity Level 1)
予備加熱 150 °C~200 ℃/60 S~120 S
加熱処理 255 °C/30 S(260 °Cピーク、3回)
はんだごて:350℃ 3.5s (1回)
本内容に関するお問合せ先
サンケン電気株式会社
事業推進本部事業管理統括部プログラムマネージメント室プロフィットセンター
Web問合せ:https://www.semicon.sanken-ele.co.jp/contact/form/
TEL:048-472-1111
※在宅勤務を行っている場合がありますので、Webからのお問合せにご協力をお願いします。
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