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2025.03.26
1608サイズ車載PoCインダクタを商品化【村田製作所】
2025年1月21日
1608サイズ車載PoCインダクタを商品化
~搭載機器の小型化・軽量化に貢献~
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株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、1608サイズの車載PoCインダクタLQW18FT_0Hシリーズ(以下、「当製品」)を商品化しました。2024年12月より量産を開始しています。
本製品は「第17回オートモーティブワールド/第17回 [国際] カーエレクトロニクス技術展」の当社ブースにて展示予定です。
近年、先進運転支援システム(ADAS)の普及に伴い、高精細な車載カメラの搭載数が増加しています。LVDS※1伝送の車載カメラシステムでは1本の同軸ケーブルに信号と電源を重畳させる高速インターフェースのPoC※2が多く採用されています。PoC回路では、回路処理部で広帯域信号を扱うほか、信号と電源を分離するために広帯域で高インピーダンスを維持する必要があることから、通常は複数のインダクタを使用します。
そこで当社は、独自のセラミック材料や製品構造により、当社従来品2012サイズ製品と同等の高インピーダンスを1608サイズで実現しました。これにより、1608サイズへの置き換えが可能となり、実装スペースの削減による搭載機器の小型化・軽量化に寄与します。
当社は、今後も市場ニーズに対応した製品開発に取り組み、自動車の高性能化・高機能化に貢献していきます。
主な仕様
製品名 | LQW18FT_0Hシリーズ |
---|---|
サイズ(㎜) | 1.6 × 0.94×1.15 |
インダクタンス値 | 0.55~2.2μH |
使用温度範囲 | --40~125℃ |
その他 | AEC-Q200※3に準拠 |
※1 LVDS (Low Voltage Differential Signal):差動データ転送の最も一般的な規格。
※2 PoC (Power Over Coax):信号ラインと電源ラインを同軸ケーブルに一本化した方式。
※3 AEC-Q200:AEC (Automotive Electronics Council、車載電子部品評議会)が策定している規格のひとつ。
製品情報 |
製品詳細はLQW18FT_0Hをご覧ください。
関連サイト |
車載PoC用インダクタのラインアップはこちらをご覧ください。
問い合わせ |
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ムラタについて |
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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