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ハイブリッド車や電気自動車向けの耐圧600Vの車載用IGBTを2品種発売【IRジャパン】
2014年12月5日
~ エアコン用コンプレッサなど小型モータ駆動の費用対効果を向上 ~
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)㈱(本社:東京都新宿区)は5日、電気自動車やハイブリッド車のエアコン用コンプレッサなどの小型補助モータ駆動用途向けに最適化した耐圧600Vの車載用IGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)を2品種(「AUIRGP66524D0 」と「AUIRGF66524D0」)発売しました。
AUIRGP66524D0とAUIRGF66524D0には、IR社のCOOLiRIGBT™プラットフォームを利用し、ソフト・リカバリー・ダイオード*1)と共に1つのパッケージに収めました。公称電流は、2品種とも24Aです。コレクタ-エミッタ間飽和電圧VCE(on)が低いため消費電力を低減でき、さらに、最大接合部温度が175℃であることから、非常に高い電力密度を実現できます。
今回の2品種のパッケージは、リードが標準の長さのTO-247と、リードが長いTO-247です。2品種とも、150℃での短絡耐量は最小値で6µs。最大定格電圧まで最大定格電流を供給可能な逆バイアス安全動作領域(SRBSOA)が、丈夫さを強化します。VCE(on)の温度係数が正なため、大電力用途向けに、簡単に並列接続して使うことができます。
AUIRGP66524D0とAUIRGF66524D0は、今日の電気自動車やハイブリッド車に使われる耐圧600Vのモータ駆動用途の要求を満たすために、丈夫で費用対効果の高いソリューションを提供します。
IR社の車載用IGBTは、ゼロ・ディフェクトを目標とするIR社の車載品質イニシアチブの対象製品として、完全自動化されたウエハー・レベルの目視検査に加え、動特性や静特性の試験も行っています。今回の製品はすべて、IR社の車載品質の部材を使って組み立てられており、鉛フリーで欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。データシートは、IR社のウエブサイト(http://www.irf.com)から入手できます。Spiceモデルを用意しています。
<価格>
AUIRGP66524D0とAUIRGF66524D0の10万個購入時の単価は、いずれも1.51米ドルからとなる予定です(米国での参考価格)。データシートは、下表の型番をクリックすることで、ご覧いただけます。
<用語説明>
*1)ソフト・リカバリー・ダイオード:IGBTと並列に逆向き(エミッタからコレクタへ)に接続したダイオードです。ダイオードが順方向動作時(IGBTがオフ)に蓄積した電荷(逆回復電荷)が、逆電圧(IGBTがオン)が印加されたときに短い時間逆方向に流れます。これを逆回復電流と呼びます。この逆回復電流の電流変化分(di/dt)が小さいダイオードをソフト・リカバリー・ダイオードと呼びます。
<インターナショナル・レクティファイアー(IR®)社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモータの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。ホームページはhttp://www.irf.comです。
<商標に関する注意>
COOLiRIGBT™は、International Rectifier Corporationの商標です。IR®は、International Rectifier Corporationの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。
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