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『転がり軸受最適設計システム』で設計時間を大幅に短縮【NTN】
2011年9月1日
NTN株式会社(以下、NTN)は、各種転がり軸受を対象として、寿命・剛性・安全率等の必要特性を満足させながら、低トルク・小型軽量等の要求に応じた最適な軸受を短時間で自動設計できる『転がり軸受最適設計システム(以下、本システム)』を開発しました。本システムを活用することにより、顧客要求から設計完了までの時間が大幅に短縮します。
本システムは、自動車用トランスミッションやデファレンシャルギヤに使用される1軸上左右2個のころがり軸受の相互作用を考慮し、荷重や回転速度、各車速の使用頻度など与えられた使用条件を満足する軸受諸元の自動設計を実現しました。
NTNでは、既に円すいころ軸受に特化した最適設計システムを構築し顧客サービスに活用してきました。このたび、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受に対応できるシステムに拡張することにより、転がり軸受のほぼ全ての組合せに対して最適設計が可能となりました。
また本システムは、要求仕様を満足する最適設計解を求めるために必要な膨大な計算や探索を短時間で実行することができるため、顧客に対して短時間で最適な軸受を提案することが可能となります。
NTNでは、本システムをトランスミッションやデファレンシャルギヤに限らず、自動車用軸受や産業機械用軸受の設計にも活用することで、顧客サービスの更なる向上に努めてまいります。
転がり軸受最適設計システムの特長
① 要求寿命や剛性等の必要特性を満足し、最も低トルク/小型となる最適設計が可能
② トランスミッション用転がり軸受のほぼ全ての組み合わせに適用可能
③ 顧客要求から設計が完了するまでの検討時間を大幅短縮(数値は従来比)
深溝玉軸受:1/6、アンギュラ玉軸受:1/8
※円すいころ軸受は1/10に短縮済み
用途
自動車トランスミッションやデファレンシャルギヤ用転がり軸受の最適設計
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