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産業用ロボット向け画像処理システム『Vision Guide』を発売【セイコーエプソン】
2011年8月29日
産業用ロボット向け画像処理システム『Vision Guide』を発売
部品の形状や位置・方向を高速・高精度で認識
~ 簡単かつ手軽に多品種生産や高精度組立を実現 ~
セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、産業用ロボットに作業部品の形状や位置・方向を、高速・高精度で認識させられるロボット向け画像処理システム『Vision Guide』を、9月に発売します。
近年、スマートフォンや車載用電子部品など小型電子機器の一大生産拠点である新興国において、人手不足、作業効率の改善、品質の安定などの要求を背景に、産業用ロボットを生産ラインに導入することにより生産性の向上を図りたいという要望が急速に高まっています。
一般的に、反復作業に優れた産業用ロボットを単体で使用する場合、ロボットと連動して、作業対象の部品を、専用の位置決め装置を用いて正確に配置するなど、ロボットの前工程を綿密に設計する必要があります。そして、多品種少量生産で頻繁に生産ラインを変更する場合には、この位置決め装置を品種ごとに用意し交換する必要がありました。
そのため、専用の位置決め装置を用いずに、定位置に部品を配置しなくても、ロボットが部品の位置や方向を認識して作業できる画像処理システムの需要が増えています。
産業用スカラロボットのリーディングカンパニー※であるエプソンは、このようなお客様のロボット用オプションの要望に応えるために、産業用ロボットの組立作業との併用に最適で、自動化した生産ラインの設計自由度を簡単に高められる、認識速度・精度に優れた画像処理システム『Vision Guide』を開発しました。本製品をロボットと併用することで、部品配置の専用位置決め装置などを用いずに、高い投資効率で、多品種少量生産への対応が可能になります。
画像処理システム『Vision Guide』の特長
(1) 導入しやすい価格・性能
組立や搬送作業に必要な位置決め機能にフォーカスしたロボット向け画像処理システムであるため、多品種少量生産への対応を、高い投資効率で進めたいお客様にお薦めのモデルです。
(2) 高速・高精度認識
明るさの変化があっても高速で高精度に認識できる幾何学パターンマッチング(形状認識)機能により、生産効率の向上や品質の安定化に貢献します。
(3) エプソン製ロボット、ロボットコントローラーに最適化した画像処理システム
エプソン製のロボット、ロボットコントローラーに幅広く対応した専用画像処理システムで、接続も容易なため、初めて使用するお客様も簡単に導入することが可能です。
エプソンは商業・産業分野、そして新興国を成長が期待できる重要な市場と位置付けています。今後も市場のニーズに応える製品の投入や、世界中の拠点による顧客サポートを強化し、一層お客様の期待に応えてまいります。
※ 産業用スカラロボットの2010年の金額ベース出荷実績において、エプソンは世界1位(富士経済『2011ワールドワイドロボット市場の現状と将来展望』調べ)
画像処理システムの使用イメージ
ロボット向け画像処理システム『Vision Guide』の主な仕様は、PDFファイル(85KB)をご参照ください。
エプソンの『Vision Guide』全般に関する情報は、下記をご参照ください。
http://www.epson.jp/prod/robots/products/vision
記載されている情報は発表日現在のものです。予告無しに生産、販売を終了する場合や、価格、仕様、その他の情報が変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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