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GMとLGによる電気自動車の共同開発【GM/LG】
2011年8月29日
ゼネラルモーターズ(GM)とLGグループは今後の電気自動車(EV)設計と技術開発を共同で行うことを発表しました。LGは現在までシボレー・ボルトとオペル・アンペラE-REV(航続距離延長)のバッテリーセルのプロバイダーとしてGMと関係を構築してきましたが、今後はEVの設計・技術開発も含む協力関係へと発展することになります。
水曜日に最終的に締結された今回の契約は、今後GMがバッテリーとその他システム開発において高い実績を持つLGの技術を活用することを可能にし、生産・販売するEV数の増加とラインアップ拡大を支援することになります。またLGは、車両の設計および技術開発の段階にも参加することにより、自動車向けソリューションのプロバイダーとしてビジネスポートフォリオを拡大することになります。
GM副会長のスティーブ・ガースキーは「今回のようなパートナーシップ戦略を築くことは、今後の輸送手段における課題に対して、より早く、より多くの解決策を提供する可能性を高めることになります。私たちが一流の企業と協力体制を組めば、開発時間の短縮と資金の節約ができ、さらに消費者は、常に最新の燃料節約技術の恩恵を受けることができるのです。」と述べています。
シボレー・ボルトとオペル・アンペラのE-REV駆動システム開発によって、自動車の電動化における様々なコラボレーションの経験を得ることができました。LGとGMのエンジニアはチームとして主要部品や車両構造とアーキテクチャの開発をしていくことになり、このパートナーシップの結果として生み出される自動車は多数の国々で市場展開されることになります。
シボレー・ボルトとオペル・アンペラのバッテリーパックのセルをLGが供給することから始まったGMとLGのパートナーシップは、昨年シボレー・クルーズを基にしたEVにおけるフリート実証試験を行ったことによって拡大しました。このEVは韓国で開催されたG20サミットにてオフィシャルカーとして導入され、現在はさらなる経験を集めるために市場化テストとその性能と要求仕様の研究のためマーケティングテストが行われています。
LGの代表取締社長兼COOのジュノ・チョウは、「これはLGにとっての成長戦略であり、私たちはGMの掲げる自動車電動化において業界をリードしていく目標を積極的に支援します。」と述べました。
先日2025モデルイヤーにおいて企業平均燃費規制(CAFE)で54.5mpg(23.2km/l)を達成することがアメリカで発表されたように、技術開発を加速することは、世界中でより厳しい燃費規制が設定されるにつれてさらに重要になってきます。排気ガスが排出されず、ガソリンを不要とする電動自動車はCAFEの目標を達成するために重要な役割を担うことを期待されているのです。
今回のパートナーシップによって生み出される車の詳細の内容はマーケットに出す時期が近くなってから発表されます。
また今回の契約において資本関係はございません。
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