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グループ傘下のボンドラミネーツ社、ドイツ・ブリロン拠点の製造能力を増強【ランクセス】
2014年10月1日
・ 「テペックス」の年間製造能力を400万m2超に拡大
・ 自動車、スポーツ用品、家電業界において「テペックス」の需要が増加
ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス（LANXESS）は、同グループ傘下のボンドラミネーツ社がドイツ・ブリロン拠点において高性能コンポジットシート「テペックス（R）（TEPEX（R））」の製造能力増強を予定通り完了したと発表しました。同社は、ランクセスのハイパフォーマンスマテリアルズビジネスユニットに属しており、最近2つの新製造プラントも稼働を開始しました。
これにより、ボンドラミネーツ社が保有する全施設の「テペックス」の年間製造能力は、計400万m2超となります。新しい製造棟l棟に加えて、保管区域と事務スペースも増設されました。同社のマネージングディレクターであるヨッヘン・バウダは次のように述べています。「これらの投資は、特に自動車、スポーツ用品、家電業界における『テペックス』の旺盛な需要に応えるためです」
■用途センターの拡大
今回の製造能力増強に加えて、ブリロンの用途センターでは新たな開発に取り組んでいます。本年末までに、ハイブリッド成形設備が設置される予定で、同設備では、ワンショット工程で「テペックス」の型内成形と熱可塑性樹脂のインサート（アウトサート）射出成形が可能となります。ボンドラミネーツ社の用途開発担当のウルリッヒ・イェクメニツァは次のように述べています。「この新しい施設の製造技術を活用し、スポーツおよび家電業界のお客様の革新的な用途開発をサポートしたいと考えています。また、新しいコンポジットシートの加工挙動とお客様の要求に合わせてカスタマイズされた素材配合を最適化することも目指しています」
■軽量化構造の高まる需要
「テペックス」は、連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシートです。熱可塑性母材には、ポリアミド、ポリプロピレン、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイドなどが使用され、連続繊維素材は、ガラス、アラミド、炭素繊維などでつくられています。「テペックス」および「テペックス」でつくられた製品は、非常に軽量で優れた強靱性と剛性が特長です。従って、金属板などの重量のある素材の代替として多くの用途での使用が可能となります。サッカー用スパイクのソール、競技用自転車のブレーキレバー、リュックサックのフレーム、スノーボードや自転車用ヘルメット、そしてスマートフォンケース、タブレットケース、ノートブックケースなどの用途が例に挙げられます。また、「テペックス」は、自動車産業において軽量化を図る座席の枠組み、フロントエンド、ブレーキペダル、インフォテイメントブラケット、エンジンルームのプロテクティブプレートにも使用されています。
ランクセスとボンドラミネーツ社は、ドイツで開催される下記の見本市において「テペックス」を使用したイノベーションに関する展示を行います。
■「Composite Europe 2014」（2014年10月7～9日、デュッセルドルフ）
■国際プラスチック加工専門見本市「Fakuma2014」
（2014年10月14～18日、フリードリヒスハーフェン）
■「ITHEC」（2014年10月27～28日、ブレーメン）
ボンドラミネーツ社とその製品に関する詳細は下記のURLをご覧ください。
www.bond-laminates.com/en.
これは、ドイツ・ケルンで9月25日に発表されたリリースをもとに、ランクセス㈱が発表したものです。
この原文（英語）は、以下のURLにてご参照下さい。
http://www.press.lanxess.com
ランクセスについて ：
ランクセスは、世界31カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。
2013年の総売上は83億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 16,900人、世界中に52の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス（DJSI World）とヨーロッパ・インデックス（DJSI Europe）および「FTSE4Good」の構成銘柄です。また、世界的なNPO組織CDPの調査から、気候変動に関して優れた取組みおよび情報開示を行っている企業で構成されるCDLI（Climate Disclosure Leadership Index：気候変動情報開示先進企業）に選定されています。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp
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