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小型バス「新型ローザ」を大幅に改良し新発売【三菱ふそう】

2011年8月24日

~バスで世界初のデュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC®」を搭載
小型バスとして国内初の平成27年度重量車燃費基準を達成~

三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下 : MFTBC)は、小型バス「新型ローザ」に新開発のパワートレーンを搭載し、8月31日(水)より全国の三菱ふそう系販売会社及びMFTBC地域販売部門から発売します。

同車は、昨年フルモデルチェンジした小型トラック「新型キャンター」に搭載し、従来のAMTを凌駕する低燃費とスムーズでショックの少ないシフトチェンジで好評を得ている、デュアルクラッチ式オートマチックトランスミッション「DUONIC®」(デュオニック)と軽量で高効率燃焼を誇る3.0ℓ「4P10」型エンジンを新たに搭載しました。加えて、排気後処理装置「BlueTec®システム」(再生制御式DPF+尿素SCR)を組み合わせることにより、PMとNOxの排出量の低減と車両の大幅な燃費向上による、CO2の削減を実現しました。
その結果、全車でポスト新長期排出ガス規制(平成22年規制)に適合。また、小型バスで国内初の平成27年度重量車燃費基準を全車で達成するとともに、その基準値を5%上回るトップレベルの燃費を実現し、自動車重量税と自動車取得税がそれぞれ75%減税となる「エコカー減税」の対象としました。
その他にも、2012年7月から実施される乗員保護規制(ECE規制)※1にいち早く適合した、ELR※2付3点式シートベルトを客席に標準装備し、小型バスでトップレベルの安全性能を備えました。

「ローザ」は、「初代ローザ」の生産開始から昨年で50年を迎え、現在では世界約40ヶ国で発売している信頼と実績のあるグローバルなバスです。

※1  ECE規制 : ヨーロッパ経済委員会(ECE)が定める国際基準。
※2  ELR : Emergency Locking Retractorの略。
緊急時や衝突時などの急な力が加わる際に、シートベルトがロックし乗員の拘束力を高め、安全性を向上させる装置です。

小型バス「新型ローザ」の商品特長

バスで世界初の新開発デュアルクラッチ式オートマチックトランスミッション「DUONIC®」を採用
優れた燃焼効率を誇る新開発「4P10」型エンジンを採用
国内小型バス初の「BlueTec®システム」(再生制御式DPF+尿素SCR)を搭載
小型バスで国内初の平成27年度重量車燃費基準をオーバー達成
全車でポスト新長期排出ガス規制(平成22年規制)に適合
ELR付3点式シートベルトを標準装備し、安全性能を向上

1. 商品概要

(1) デュアルクラッチ式オートマチックトランスミッション「DUONIC®」を世界で初めて採用
自動トランスミッション(AMT)の伝達効率を極限にまで高めた、6速デュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC®」をバスとして世界で初めて搭載しました。2組のクラッチとギヤを最新の電子制御により交互に繋ぎ変えていくことで、変速ショックの少ないスムーズな変速操作と、トルク抜けのないシームレスな加速を可能とし、加えてエンジンの駆動力を効率的に伝達できることから、スポーツタイプの乗用車やバイクに採用されるなど高い評価を得ています。また、クラッチペダルのない2ペダル式によりイージードライブを実現。さらに坂道発進、微速走行での運転を容易とするクリープ機能が備わったことにより、ストレスのない運転とショックの少ない走りが可能となり、快適な乗り心地を実現しました。また、「DUONIC®」に採用されている湿式クラッチは定期的なクラッチ交換が不要となるため、ランニングコストの大幅な削減を実現しました。

DUONIC® スペック

トランスミッション型式
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M038S6
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クラッチ形式
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湿式デュアル
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ギヤ数
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前進6段、後進1段
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発進段
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2速
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(2) 新開発「4P10」型エンジンにより動力性能、経済性能と環境性能を向上
「新型ローザ」に採用している「4P10」型エンジンは、MFTBCとイタリアのFiat Powertrain Technologies(FPT)社が共同開発した、3.0ℓクラス4弁DOHCバルブ構造の直列4気筒のインタークーラー付ターボディーゼルエンジンです。同エンジンはコモンレール式燃料噴射システムに噴射反応速度に優れた「ピエゾ方式」を新しく採用。また、低回転からでも高い加給効果が得られるVGターボや、高効率のEGRクーラーを併せて採用したことで、高い燃焼効率とクリーンな排出ガスを両立しました。

4P10型 エンジンスペック

エンジン型式
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4P10(T6)
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適合排出ガス規制
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平成22年規制
(ポスト新長期)
シリンダー配列
吸気方式
直列4気筒
インタークーラーターボ
ボア×ストローク(mm)
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95.8 x 104.0
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総排気量(ℓ)
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2.998
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(3) 「BlueTec®システム」(再生制御式DPF+尿素SCR)を小型バスで初めて採用
「BlueTec®システム」は、昨年より発売しているMFTBC製の全トラックと大型バスに採用している実績のある排気後処理技術であり、今回小型バスで初めて採用しました。排出ガスに含まれるPMを「再生制御式DPF」で捕集、燃焼させ、残ったNOxはAdBlue®(尿素水)を用いてSCR触媒により無害な水と窒素に分解することで、PMとNOxを大幅に低減しクリーンな排出ガスを実現しました。このシステムを搭載することで、PMとNOxを低減するだけでなく、エンジンを高い燃焼効率で可動することができ、その結果、大幅な燃費向上とそれに伴うCO2削減を実現します。

<「BlueTec®システム」を使った、排出ガスの流れ>

(4) 法規制への適合
① ポスト新長期排出ガス規制(平成22年度排出ガス規制)への適合
高い燃焼効率を誇る新開発エンジン「4P10」型を始め、「BlueTec®システム」の組み合わせにより、PMとNOxを大幅に低減し、世界最高レベルの排出ガス基準(新長期規制比でPM63%減、NOx65%減)をクリアしました。また、規制値より、PM、NOx共に30%の低減を達成しており、九都県市指定低公害車の指定を取得予定です。(2011年11月末取得予定)
② 小型バスとして国内初の平成27年度重量車燃費基準を全車で達成し、エコカー減税に対応

高い環境性能と優れた燃費を両立させた新開発エンジン「4P10」型やその他新開発のパワートレーンを搭載することにより、全車で平成27年度重量車燃費基準を5%以上オーバー達成しました。これにより、エコカー減税の対象車となり、自動車重量税と自動車取得税が各75%減税となります。
③ ELR付3点式シートベルトを標準装備して、乗員保護規制(ECE規制)にいち早く対応

2012年7月より適用され、客室の衝突安全を強化した乗員保護規制(ECE規制)に先行対応するために、従来型より2.5倍の取り付け強度を持つELR付3点式シートベルトを全車に標準装備し、トップレベルの安全性能を備えました。

(5) その他
① ふそうデザインの継承
大型観光バスと大型路線バスで採用しているデザインを継承し、スリーダイヤの位置やフロントのプレスラインを追加して精悍さを増したスタイリングとしました。     
② 安全で快適な客席シートを採用
衝突時にシートベルトをロックし、より強い衝撃に耐えうるELR付3点式シートベルトと市場ニーズの高かった補助席へのELR付2点式シートベルトを全車に標準装備し国内小型バストップクラスの乗員保護性能を確保しました。また、客席シートにはソフトな座り心地を実現するプルマフレックスクッションを新採用しました。
③ フロントサスペンションに独立懸架式を採用
快適な乗り心地を提供するために、全車にフロント独立懸架式サスペンションを採用しました。

 

2. 販売目標台数

ローザ     1,000台/年

3. 東京地区販売価格 (消費税含む)

主な車型
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エンジン
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最大定員
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主な仕様
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価格(円)
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SKG-BE640GSA 4P10(T6)
129Kw(175PS)
29人乗り ロングボディ
AMT(DUONIC®)
室内スタンダード仕様
6,428,100

※ 「BlueTec®」はDaimler AGの登録商標です。
※ 「DUONIC®」はDaimler AGの登録商標です。
※ 「AdBlue®」はドイツ自動車工業会の登録商標です。


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