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半導体特性評価/テスト用PXIプラットフォームの機能を拡張してコストを低減する新しいモジュールを発表【日本NI】

2011年8月23日

半導体特性評価/テスト用PXIプラットフォームの機能を拡張して
コストを低減する新しいモジュールを発表

半導体に適したデジタルパーピンパラメトリック測定および高密度ソースメジャーユニットモジュール

日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:池田亮太、以下日本NI)は本日、半導体特性評価/製造テスト用PXIプラットフォームの機能を拡張するパーピンパラメトリック測定ユニット(PPMU)モジュールとソースメジャーユニット(SMU)モジュールの販売を開始いたします。PPMUを備えた200 MHz高速デジタルI/Oモジュール「NI PXIe-6556」と、4チャンネルSMUモジュール「NI PXIe-4140」および「NI PXIe-4141」を使用することで、設備投資コストの低減、テスト時間の短縮、様々な検査対象デバイスに対応できるミックスドシグナルの柔軟性の向上を実現できます。


NI PXIe-6556高速デジタルI/Oモジュールを使用することで、最大200 MHzでデジタル波形の生成や集録を行い、同じピン上で確度1パーセントのDCパラメトリック測定を行うことができます。これにより、ケーブル配線の簡素化、テスト時間の短縮、テスターの密度の向上が可能になります。さらに、タイミングを自動的に調節する内蔵タイミングキャリブレーション機能により、異なるケーブルや検査対象デバイスまでのトレース長が原因で発生するタイミングスキューをほとんど取り除くことができます。またNI PXIe-6556は、ハードウェアまたはソフトウェアトリガに基づいたパラメトリック測定を行うことができます。

NI PXIe-4140/41 SMUモジュールには、PXI Expressスロットごとに4つのSMUチャンネル、および高さが4UのPXIシャーシごとに最大68のSMUチャンネルが備わっているため、ピン数の多いデバイスのテストを簡素化できます。サンプリングレートが1秒あたり最大600,000サンプリングのため、計測時間は大幅に短縮でき、デバイスの重要な過渡特性を集録できます。また、NI PXIe-4141には、次世代テクノロジであるSourceAdaptテクノロジが採用されています。これにより、どのような負荷に対してもSMUの出力応答をカスタマイズして、最大の安定性と最小の過渡応答時間を実現することができます。こうした機能は、従来のSMUテクノロジでは実現が不可能でした。

これらの新しいPPMUおよびSMUモジュールに「NI LabVIEW」(グラフィカルシステム開発ソフトウェア)を組み合わせることで、検証、特性評価、製造の全段階にわたって、質の向上やコストの低減、およびテスト時間の短縮を実現する、モジュール式とソフトウェア定義の手法を半導体テストに適用することができます。LabVIEWによって、プログラミング言語の柔軟性と高度なエンジニアリングツールのメリットが統合され、独自にカスタマイズされた要件を満たすことができるようになります。

これらの新製品の詳細(英語)は、次のURLをご覧ください。
www.ni.com/lp/semiconductor

関連情報(英語)

SourceAdaptビデオ

並列テストビデオ

価格(税別)

NI PXIe-4140」 : 84万円

NI PXIe-4141」 : 126万円

NI PXIe-6556」 : 158万2,000円から

*価格は事前の通知なく変更される場合があります。ご了承ください。

PXIについて
PXI Systems Alliance(www.pxisa.org)により規定されているオープン規格PXI(PCI eXtensions for Instrumentation)は、テスト、測定、および制御に最適化されたCompactPCIベースの堅牢性に優れたプラットフォームを定義しています。1997年に発表されたPXI仕様には、70社以上のメーカーが提供する1,500種類以上の製品が準拠しています。PXI製品は、CompactPCIおよびCompactPCI Express規格の工業用コンピュータに対応しており、その他にも、環境仕様、標準ソフトウェア対応、および内蔵のタイミング/同期機能といった特長を備えています。

日本ナショナルインスツルメンツ株式会社について
日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(www.ni.com/jp)は、NI LabVIEWを始めとしたシステム開発ソフトウェア、およびPXIやCompactRIOなどのモジュール式ハードウェアより構成される共通開発プラットフォームを提供するナショナルインスツルメンツ(www.ni.com)の日本法人です。NIが提唱する、直感的なグラフィカル表現を特徴とした「グラフィカルシステム開発」手法は、設計・試作・実装の各工程に共通プラットフォームを導入し、計測・制御・シミュレーション全般の効率化を図ることで製品開発期間の短縮と真の品質向上に貢献します。ナショナルインスツルメンツは米国テキサス州オースティンに本社を持ち、従業員は5,500名以上、セールスオフィスは40ヶ国以上にあります。日本においては、日経ビジネス誌に掲載される2011年度版「働きがいのある会社」(従業員50~249人の部門)において第2位に選ばれています。また、米国においては、Fortune誌に掲載されるThe 100 Best Companies to Work For(アメリカで最も働きがいのある会社)に過去12年間連続して選ばれています。


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