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ル・マン24時間耐久レースにボッシュが技術を提供【ボッシュ】

2014年7月8日

- ボッシュの技術がアウディ R18 eトロン クワトロ、シボレー コルベット C7.R、フェラーリ 458 Italia、
ポルシェ 911 RSR、ポルシェ 911 GT3 RSRおよびその他のマシンに搭載
- ル・マンに参戦する2台にほぼ1台のマシンがボッシュの技術を採用
- 2000年以降、ル・マンを制覇し続けているボッシュの燃料噴射テクノロジー



ボッシュの技術は、今年で91年目を迎える第82回ル・マン24時間耐久レースのスターティンググリッドに並ぶ2台中ほぼ1台のマシンに採用されていま す。ボッシュの各種電子コンポーネントや燃料噴射装置ト、さらにセーフティ テクノロジーを搭載しているマシンは、56台中27台にもおよびます。
2000年以来、ボッシュの燃料噴射テクノロジーはチームを優勝に導く存在となっています。2006年以降の8年間では、Audi SportとPeugeot Sportのディーゼル駆動とディーゼル ハイブリッド駆動のマシンのみが総合優勝を果たしており、それ以前の2000年から2005年にかけても、ボッシュのガソリン ポート燃料噴射システムおよびガソリン直噴システムが搭載されたマシンがレースを制しています。


アウディR18 eトロン クワトロ(LMP1) :

ボッシュはアウディR18 eトロン クワトロの開発パートナーとして、燃料噴射テクノロジーとハイブリッド パワートレインの主要なコンポーネントを提供しています。「ボッシュとアウディは、ディーゼル エンジンの利点にさらに電気駆動装置のパワーを組み合わせることに成功しました。そして、通常のディーゼル車のドライバーは、この技術がもたらす高トルク と優れた燃費を日常生活でも感じることができます」と述べるのは、ボッシュのディーゼル システム事業部長を務めるDr. Markus Heynです。 なお、ドイツでは2013年の新車登録台数の約半分がディーゼル エンジン搭載車となっており、欧州(EU15)では54%に達しています。

ボッシュはアウディR18 eトロン クワトロに以下の技術を提供しています。

高圧ポンプ、インジェクター、高圧レールで構成されるコモンレール噴射システム
モーター ジェネレーター ユニット(MGU) :
R18 eトロン クワトロのためにボッシュとAudi Sportが協力して開発したシステムです。フロント アクスルに取り付けられたこのMGUは、内蔵されたパワー エレクトロニクスを駆使し、ブレーキング時に回収した電気エネルギーをフライホィールに蓄え、加速時に、約170 kW(230 PS)の出力を発揮する電動モーターを使用してフロント アクセルを駆動させます。なお、この電動モーターも2014年のシーズンに合わせて新たに開発されました。
MS24エンジン コントロール ユニットおよび車両データ取得システム
スターター、ジェネレーター、ワイヤー ハーネス
ラック&ピニオン型電子制御式パワー ステアリング :
ボッシュとZF Lenksysteme GmbH(ロバート・ボッシュGmbHとZF Friedrichshafen AGの折半出資会社)が技術パートナーとして、Audi Sportと協力して開発しました。


シボレー コルベット C7.R(LM GTE-Pro) :
シボレー コルベット C7.Rのマシンは、特に長距離レース中の安全性を高めるために、Bosch Motorsportの衝突回避システム(CAS-M)を採用しました。このシステムは、車両後部に取り付けた第3世代のボッシュ長距離レーダーセンサー (LRR3)をベースにしています。LRR3は車両後方の250 m先のエリアを常時検知するだけでなく、同時に最大32個の対象を追跡し、車両との距離と相対速度を検知することができます。同システムはこうしたデータ をビデオ映像と組み合わせて、コックピット ディスプレイにリアルタイム画像として表示し、状況をドライバーに伝えます。これにより、どれだけ多くの車両が後方にいて、それらの車両がどのように接近 しつつあるのか、またどちら側から追い越そうとしているのかなど、有用な情報すべてをドライバーの視界に映し出すことも可能になりました。

新型のガソリン直噴エンジンを搭載したシボレー コルベットC7.R の2台のマシンには、さらにボッシュの主要な各種コンポーネントが採用されています。

MS 5.1エンジン コントロール ユニットおよびパワー ステージ ユニット
高圧インジェクターおよび高圧ポンプ
自由にプログラミング可能な高解像 DDU 8ドライバー ディスプレイ ユニット
イグニッション コンポーネントおよび各種センサー類
レース中の車両とピットのチーム間で車両データをやりとりするテレメトリ システム
フューエル ポンプおよびワイパー モーター


フェラーリ458 Italia(LM-GTE Pro & LM-GTE Am) :
フェラーリ458 Italiaのマシンは、MS 5.1エンジン コントロール ユニット、パワー ステージ ユニット、高圧インジェクターと高圧ポンプで構成されるボッシュのガソリン直噴システムを搭載し、ル・マンに参戦しています。さらに、レース中にドライ バーに重要な車両データを伝える自由にプログラミング可能な高解像DDU 8ディスプレイも採用されています。


ポルシェ911 RSR & ポルシェ911 GT3 RSR(LM-GTE Pro & LM-GTE Am) :

ポルシェ911 RSRとポルシェ911 GT3 RSRは、ボッシュのエンジン コントロール ユニット、データ ロガー、スターター、圧力や温度などを検知する各種センサーを搭載し、ル・マンに参戦しています。






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