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車載用125℃動作 36V高耐圧ボルテージディテクタS-19110シリーズを発売【セイコーインスツル】

2014年7月1日

~12V鉛バッテリー電圧を直接検出可能。ECUの消費電流を低減~

セイコーインスツル㈱(略称:SII、社長:村上 斉、本社:千葉県千葉市)は、車載用125℃動作 36V高耐圧ボルテージディテクタS-19110シリーズを製品化し、このほど受注を開始しました。

自動車には、12V 鉛バッテリーが搭載されており、ECU(電子制御ユニット)の電源として使われています。12V鉛バッテリーの電圧変化によるECUの誤動作を防止するために、各ECUは12V鉛バッテリーの電圧を監視する必要があります。新製品S-19110シリーズは、この12V鉛バッテリーの電圧を直接検出することができるボルテージディテクタです。従来、通常のボルテージディテクタで12V鉛バッテリー電圧を検出する場合、外部に分圧抵抗を設ける必要がありましたが、S-19110シリーズは、入力電圧36V、定格45Vの高耐圧製品のため、直接12V鉛バッテリーに接続することが可能です。これにより、外部の分圧抵抗が不要になり、分圧抵抗によって消費されていた電流約100μAを2.0μA以下に削減することができ、ECUの暗電流対策に大幅に貢献することができます。【図1】
また、一般的なボルテージディテクタと違い、電源端子とグラウンド端子を隣接せず配置することで、マイグレーション試験等を想定した隣接端子間ショートにおける破壊を回避することができます。【図2】



検出電圧は内部設定であり、外付け部品は必要ありません。高精度のレーザートリミングにより3.0Vから10.0Vまで0.05V刻みで選択することができます。
電圧検出タイプは、電源電圧VDD端子にかかる電圧を検出するVDD検出品と、検出電圧入力端子 (SENSE端子) の電圧を検出するSENSE検出品の2種類があります。SENSE検出品は、電源端子(VDD)とは別に検出電圧入力端子 (SENSE端子) を備えており、SENSE端子電圧が0Vまで低下しても電源端子へ電圧が供給されるため、リセット出力が不安定になりません。
出力形態はNchオープンドレイン出力となり、出力端子には最大定格45Vまでの電圧印加が可能です。パッケージは、鉛フリー (Sn 100%)、ハロゲンフリーのSOT-23-6です。自動車向けIC品質規格AEC-Q100にも対応予定です。

SIIは、従来より車載向け半導体を製造・販売しています。特にシリアルEEPROMにおいては、その信頼性により日本国内シェアNo.1*1 の実績を得ています。今後も、車載向け半導体製品のさらなる信頼性の向上、ラインナップの充実を進めます。

*1 車載向けシリアルEEPROM、日本国内シェア№1・・当社調べ。


【仕様】
・ 動作温度範囲 : -40℃~+125℃(S-19110xxxA)
・ 動作電圧範囲 : 1.8V~36.0V
・ 超低消費電流 : 600nA typ.
・ 検出電圧範囲 : 3.0V~10.0 V (0.05 Vステップ) 
・ パッケージ : SOT-23-6(2.9×2.8×1.3mm)
・ AEC-Q100進行中


【用途例】

車載機器における電圧監視およびCPUリセット
・ 125℃品 : S-19110xxxA
- ECU(エンジン、トランスミッション、サスペンション)
- ABS、EV / HEV / PHEV関連機器
・ 105℃品 : S-19110xxxH
- ボディECU(ヘッドランプ、ITS、アクセサリ)


【販売目標】  2015年度、年間200万個


【サンプル価格】  100円


【データシートURL】

http://datasheet.sii-ic.com/jp/voltage_detector/S19110xxxA_J.pdf
http://datasheet.sii-ic.com/jp/voltage_detector/S19110xxxH_J.pdf


【Webサイト】
http://www.sii-ic.com/jp/semicon/



この件に関するお問い合わせ先
セイコーインスツル㈱
半導体事業部 半導体営業総括部
TEL : 043-211-1193


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#2014年7月1日