車載用SENSE端子付きボルテージディテクタ「S-1910xシリーズ」を発売【セイコーインスツル】

2014年6月9日

～電圧監視およびCPUリセットの信頼性を向上～

セイコーインスツル㈱（略称：SII、社長：村上斉、本社：千葉県千葉市)は、車載機器での電圧監視およびCPUリセットの信頼性を向上する、車載用SENSE端子付きボルテージディテクタ「S-1910xシリーズ」を製品化し、このほど受注を開始しました。

「S-1910xシリーズ」は、機器の電子回路に供給される電圧を監視し、一定の電圧以下に低下した場合、リセット信号を出力することで電子回路の誤動作を防ぐICです。電源端子（VDD）とは別に検出電圧入力端子 (SENSE端子) を備えており、SENSE端子電圧が0Vまで低下しても電源端子へ電圧が供給されるため、リセット出力が不安定になりません。カーナビゲーション、カーオーディオ等の車載機器における電圧監視およびCPUリセットにお使いいただけます。

新製品「S-1910x」は、三温度テスト（低温、常温、高温）によるスクリーニングを実施し、車載用高品質を実現しております。自動車向けIC品質規格AEC-Q100にも対応予定です。車載向けに、広動作電圧範囲0.95V～10V、動作温度範囲-40℃～105℃、低消費電流500nA、検出電圧範囲1.2V～5.0V (0.1Vステップ)となっております。

SIIは、従来より車載向け半導体を製造・販売しています。特にシリアルEEPROMにおいては、その信頼性により日本国内シェアNo.1^*1 の実績を得ています。今後も、車載向け半導体製品のさらなる信頼性の向上、ラインナップの充実を進めます。

*1：車載向けシリアルEEPROM、日本国内シェア№１・・当社調べ。

仕様

・動作温度範囲：-40℃～+105℃
・動作電圧範囲：0.95V～10.0V
・超低消費電流：500nA typ.
・検出電圧範囲：1.2V～5.0V (0.1Vステップ)
（＊ご希望の検出電圧値の製品がない場合、分割抵抗またはダイオードを用いて検出電圧を変更できます）
・パッケージ：SOT-23-5（2.9×2.8×1.3mm）
・S-19102/3/8/9は遅延回路なし品。S-19104/5/6/7は遅延時間外部設定品。
（＊今回の「S-1910xシリーズ」は、ｘ＝2～9となります）