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「バス事業者専用タイプ」ドライブレコーダー新発売【矢崎総業】

2011年8月8日

『YAZAC-eye3T』のバス事業者専用タイプ新発売
新開発の長時間記録媒体『SSD128GB』を組み合わせて
バス事業者の長時間記録のニーズに対応

矢崎総業株式会社(社長:矢崎信二、資本金:31億9,150万円、本社:東京都港区)は、デジタルタコグラフ内蔵のドライブレコーダー『YAZAC-eye3T』に新開発の長時間記録媒体『SSD128GB』を組み合わせることで、長時間記録のニーズに対応した「バス事業者専用タイプ」を開発、8月22日より新発売します。

『YAZAC-eye3T』は、ドライブレコーダーにデジタルタコグラフ機能を搭載して車載機を一体化した製品です。運行記録とヒヤリハット・交通事故画像を1枚のSDカードに記録できるため、専用の解析ソフトで読み取ることで、運行記録と画像を同時に保存でき、ドライブレコーダーのトリガ記録データも容易に活用できます。

今年3月21日の発売以来、トラック運送事業者やバス事業者、タクシー事業者を対象に約1,000台(本体ベース)を販売していますが、バス事業者からは、カメラを車内に向けて設置することで車内の転倒事故の検証が可能なことから、長時間記録を求める声が多く
ありました。
そのため、現状のSDカード(64GB)よりも大容量の記録媒体『SSD128GB』を新たに開発し、これを組み込むことでバス事業者の長時間記録のニーズに対応しました。
『SSD128GB』では、最大210時間の記録が可能です。注)SSDはSolid State Drive の略で、フラッシュメモリドライブです。

『YAZAC-eye3T』の本体価格(メインカメラ、GPSアンテナを含む)は157,500円(消費税込)。『YAZAC-eye3T解析ソフト』は399,000円(同)。『SSD128GB』はオープン価格です。
販売目標は、初年度5,000台(本体ベース)です。

開発背景

運行記録計(デジタルタコグラフ)は、積載量5t以上、総重量8t以上のトラック、往路100km以上のバス、全国15都市のタクシーに取付けが義務付けられており、運行記録の保存義務は1年間です。一方、ドライブレコーダーは交通事故の迅速処理と交通事故の抑止効果があることから、近年トラックやバス、タクシーなどへの搭載が進んでいます。
しかし、1台の車輌に『デジタルタコグラフ』と『ドライブレコーダー』を搭載すると、記録媒体が2つになるため、運用が煩雑になります。
こうした問題を解決したのが『YAZAC-eye3T』で、今回は、長時間記録を必要とするバス事業者のニーズに対応した新記録媒体を開発し、これを組み合わせてバス事業者専用タイプとしてラインナップしました。

『YAZAC-eye3T』バス事業者専用タイプの特長は、以下の通りです。

1. 記録カードを1枚に集約
・ 運行記録とトリガ画像記録を1枚のSDカードに記録することで簡単な運用を実現。

2. ヒヤリハット画像の簡単保存
・ SDカードを専用の解析ソフトで読み取ることで運行記録データとトリガ画像データを同時に読み取り、保存します。車載機に差したままでの運用では収集できなかったヒヤリハット画像の蓄積が容易になり安全運転指導に活用できます。

3. 大容量で長時間記録を実現
・ YAZAC-eye3TにSSD128GBを接続することで長時間記録に対応。
・ 5カメラ接続、標準画質、メインカメラ10フレーム、サブカメラ5フレームの場合で最大210時間記録を実現。バス事業者に安心してご利用いただけます。

4. 運行日報の自動化
・ 作業状態を入力できるSWU2(スイッチユニット2)を連動することで運行日報の自動出力が可能。業務の効率化に役立ちます。

5. アルコールチェッカーとの連動
・ 可搬型ALCと連動することで2日以上の運行の場合でもアルコールチェックが可能、運転日報にチェック時の数値を記録できます。

6. 矢崎デジタルタコグラフと互換性を確保
・ 矢崎のデジタルタコグラフDTG1、DTG2、DTG3、DTG4と互換性を確保、YAZAC-eye3Tとの混在運用が可能です。これにより1台からでも安心してリプレイスすることができます。

7. 長寿命に対応
・ SSD128GBは、矢崎の車載ノウハウを生かし、5年間メンテナンスフリーを実現。安心してご利用いただけます。

運送事業者の『安全』 『省エネ』 『効率』 に貢献出来る様、今後、更なる予防安全機能の充実を目指し、ハザードマップ、KYT(危険予知トレーニング)機能の改良改善に取り組みます。

『YAZAC-eye3T』バス事業者専用タイプの概要

1. 構成商品および販売価格(消費税込)
○ ドライブレコーダー『YAZAC-eye3T』 157,500円
(構成内容) ①本体、 ②メインカメラ、 ③HPSアンテナ、 ④付属ハーネス
○ SSD128GB オープン価格
○ カラーカメラ(オプション)  18,900円
○ 赤外線カメラ(オプション)  18,900円
○ 音声ユニット(オプション)  6,300円
○ 読取装置  31,500円
○ 解析ソフト『YAZAC-eye3T解析ソフト』  399,900円

2. 外形寸法
『YAZAC-eye3T』  140(幅)×154(奥行き)×29(高さ)mm
『SSD128GB』   137(幅)×142(奥行き)×16(高さ)mm

3. 発売日
2011年8月22日

4. 初年度販売計画
5,000台/年

業務用車両の安全運行を支援する当社の取り組み

当社は、1999年に国内初のデジタルタコグラフ『DTG1』、2005年にドライブレコーダー『YAZAC-eye』を発売して以来、両者あわせて累計で約40万台を販売してきました。発売当初より、デジタルタコグラフは、運送事業者の『安全』、『省エネ』に効果を発揮しトップシェアを獲得。国内のデジタルタコグラフ市場をリードして参りました。
一方、当社は「記録した画像を事故削減のために活かす」ことをコンセプトに「予防安全」を重視したドライブレコーダーを開発して参りました。
今回、デジタルタコグラフの省エネとドライブレコーダーの予防安全を一体化することで
これまで以上の『省エネ』 『予防安全』効果の発揮が期待されます。
今後も当社は、運輸事業者の安全運行に役立つ製品を開発・提供し、日本の運輸業界の「安全」を見守り続けて行きたいと考えています。

1960年7月  日本で初めてタコグラフ(安全運転記録計)を発売。
1999年7月  国内初のデジタルタコグラフ『DTG1』を発売。
1999年9月  改良型デジタルタコグラフ『DTG2』を発売。
2005年2月  機能限定型デジタルタコグラフ『DTG3』を発売。
2005年5月  ドライブレコーダー『YAZAC-eye』を発売。
2007年5月  改良型デジタルタコグラフ『DTG4』を発売。
2007年8月  予防安全支援装置『AWS-3000』を発売。車間接近等の危険を警告。
2008年2月  カメラ分離型の『YAZAC-eye2』を発売。取り付け条件を格段に改善。
2009年4月  長時間記録型ドライブレコーダー『YAZAC-eye2L』を発売。
2009年10月  『ドライブレコーダーデータ解析サービス』を開始。
2010年11月  第3世代予防安全ドライブレコーダー『YAZAC-eye3』を発売
2011年8月  長時間記録媒体『SSD128GB』を開発し、「バス事業者専用タイプ」新発売

 




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