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シングルスロットシャーシをモジュール式データ集録プラットフォームに追加【日本ナショナルインスツルメンツ】
2011年8月4日
新型NI CompactDAQシャーシでさらに携帯性に優れた分散型のアプリケーションが可能に
日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:池田亮太、以下日本NI)は本日、1スロットタイプのNI CompactDAQシャーシ3機種の販売を開始いたします。新しいシャーシは、USB対応の「NI cDAQ-9171」、Ethernet対応の「NI cDAQ-9181」、およびワイヤレス対応の「NI cDAQ-9191」で、データロガーの優れた携帯性とモジュール式計測器の性能と柔軟性を兼ね備えています。これらのシャーシは、NI CompactDAQプラットフォーム用の50種類以上のNI Cシリーズモジュールに対応しており、既存の4スロットおよび8スロットシャーシとつなぐこともできます。NI CompactDAQプラットフォームでは、ほぼ全てのセンサ向けのモジュールを使用できるうえ、従来のセンサ計測システムの固定機能が取り除かれているため、生産性を向上させながら、同時に総コストを低減できます。
また、新しくシャーシに採用されている金属ケースは、以前のプラスチックスリーブと比べて、周囲から受けるダメージに対してさらに強度を増しています。このシャーシは動作温度範囲0~55 ℃、最大30 Gの耐衝撃性および3 Gの耐振動性を備えているため、NI CompactDAQ 1スロットシャーシとして、フィールドや生産ラインにおける要件の厳しいベンチトップのテストアプリケーションに最適です。
ナショナルインスツルメンツの研究開発部門バイス・プレジデントであるKevin Schultzは、次のように述べています。
「今回、新しいワイヤレス、およびUSB/Ethernet 1スロットシャーシを追加したことによって、弊社がいかにNI CompactDAQモジュール式データ集録プラットフォームの拡張に力を入れているのかおわかりいただけると思います。これらのシャーシは、50種類以上のCシリーズモジュールとともに使用できるため、柔軟性と拡張性に優れた計測システムを構築して、携帯性に優れた分散型アプリケーションを完成させることができます。」
50種類以上の特定の計測用モジュールには、複数の電気/センサ接続オプションがあり、いずれのシャーシとも組み合わせ可能なため、あらゆるアプリケーションのニーズに合わせた独自のシステムを構築することができます。高帯域幅は、NI信号ストリーミングテクノロジが実現するもので、USB、Ethernet、およびワイヤレスバス経由での連続双方向高速データストリーミングを可能にします。また、ゼロ構成ネットワークによって初期設定が簡素化されるため、ネットワークの設定および統合を容易に行えます。
これらのNI CompactDAQシャーシに同梱されるNI-DAQmxドライバソフトウェアは、基本的なデバイスドライバの枠を超えて、生産性と性能を向上させます。NI-DAQmxを使用することで、「NI LabVIEW」(グラフィカルシステム開発ソフトウェア)、「NI LabWindows™/CVI」(ANSI Cソフトウェア開発環境)、ANSI C/C++ 、またはMicrosoft Visual Studio .NETで、簡単な実験データの記録やテストシステムの開発ができます。また、一貫性のあるAPIにより、NI CompactDAQのワイヤレスシャーシ用に開発したアプリケーションを、ソフトウェアに変更を加えることなく、NI CompactDAQのUSBまたはEthernetシャーシに対応させることができます。さらに、これらの新しいNI CompactDAQシャーシは、コントロールエリアネットワーク(CAN)用のCシリーズモジュールにも対応しているため、様々なネットワーク上で最適な通信を可能にします。
価格(税抜)
「NI cDAQ-9171」 : 3万2,000円から
「NI cDAQ-9181」 : 4万4,000円から
「NI cDAQ-9191」 : 5万6,000円から
*価格は事前の通知なく変更される場合があります。ご了承ください。
NI CompactDAQについて
ベンチトップや計測現場、製造ラインでのセンサ/電気計測を可能にするワイヤレス、およびUSB/Ethernet用のモジュール式データ集録プラットフォーム。
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