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自動車の技術革新に向けた取り組みを本格化。コネクテッド・カーと自動運転を対象とした新製品、投資、技術研究の取り組みを発表【インテル】
2014年5月30日
インテル、自動車の技術革新に向けた取り組みを本格化
コネクテッド・カーと自動運転を対象とした新製品、投資、技術研究の取り組みを発表
<ご参考資料>
* 2014年5月29日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。
ニュース・ハイライト
● インテル® In-Vehicleソリューションにより、自動車メーカーに統合プラットフォームを提供し、利便性が高く、安全性向上を実現する機能の開発を高速化
● “Personal Vehicle Experience”、”Secure My Connected Car”などの研究プロジェクトを通じて、自動車のユーザー体験や安全性に関する知見を自動車メーカーに提供
● 1億米ドルの資金で設立されたインテル コネクテッド・カー基金を通じて、自動運転プラットフォームを開発するZMPに投資
● 新たな自動車体験の提供を加速するために自動車業界のエコシステムや業界をリードする自動車メーカーなど、新しいパートナーと協業
インテル コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)は本日、未来の自動運転技術の実現に向けた技術革新を加速するため、ハードウェアとソフトウェアで構成されるインテル® In-Vehicleソリューションと投資の拡大、先進的な技術研究の取り組みを発表しました。インテルはこれらの取り組みを通じて、自動車のさらなる情報化と優れたアシスト機能の搭載、そして最終的には制御を視野に入れた自動車の開発に向けた自動車の進化に貢献します。
インテルの Internet of Things(IoT)事業本部は、前年同期比32%増の4億8200万米ドルの売上げを今年の第1 四半期に達成しました。この成長は、車載用インフォテインメント(in-vehicle infotainment、IVI)システムへの堅調な需要がけん引しています。未来の運転技術を支えるテクノロジーは急速に発展しており、インテルでは本日発表した技術研究、投資、新製品によって、自動車業界が未来の自動車体験を実現し、それらの未来のテクノロジーの市場への投入を促進します。
インテル コーポレーション 副社長 兼 IoT事業本部長のダグ・デイビスは、「自動車業界との技術パートナーシップをさらに強化し、そして未来に向けた準備を整えるために、製品開発、業界との連携、革新的な技術研究において、インテルの持つ家電分野や企業IT分野での幅広い実績と自動車分野への投資を結集します。インテルは、利便性の向上を手始めとして、安全機能の強化、そして最終的には自動運転機能の実現に至るまで、自動車に関連する技術発展を促進することを目指しています」と述べています。
新たに発表されたインテル® In-Vehicleソリューション・プラットフォーム
インテル® In-Vehicleソリューションは、ハードウェアとソフトウェアで構成される製品ファミリーで、自動車メーカーとそのサプライヤーが、消費者が自動車に求める快適な車内体験をより迅速かつ容易に提供でき、開発コストを低減できるよう、設計されています。インテル® In-Vehicleソリューションには、コンピューター・モジュール、統合OSとミドルウェア、開発キットなどが含まれています。
インテルでは、インテル® In-Vehicleソリューションのような、統合・検証済みのハードウェアとソフトウェアで構成される標準プラットフォームによるアプローチにより、車載インフォテインメントの開発期間を従来と比較して1年以上短縮し、さらに開発コストを最大50%削減できると見込んでいます*。これにより、自動車メーカーは自社のエンジニアリング・リソースを、さらなる技術革新とより快適な車内体験を実現するために活用できます。
インテル® In-Vehicleソリューションの最初の製品は、先進的な運転アシスト機能が搭載されるIVIシステム向けに提供される予定です。そして将来的には、自動運転車などの先進的なドライブ体験を可能にする製品を提供する予定です。
自動車関連の技術研究を加速
インテルは自動車関連の技術研究を通じて、自動車による運転手の認識、運転手や同乗者にとって快適な環境の創出、運転による負担の軽減、目的地へのより安全かつ効率的な運転方法、などの新しい体験をテクノロジーで実現するために取り組んでいます。
インテルが新たに取り組むPersonal Vehicle Experience Researchプロジェクトでは、自動車を利用する際に、人間が感じる楽しさや不快さを理解することを目的としています。このプロジェクトを通じて、人々が自動車に求めることや、利用者およびその周囲の環境と自動車が、より高い次元で順応し、予測可能かつインタラクティブなものになるための方法を明らかにすることを目標としています。
また、インテルは安全性がこれからの自動車の最優先事項であると考えています。インテルが取り組むSecure My Connected Car Researchプロジェクトでは、コネクテッド・カーに関する安全上の課題と脅威について研究しています。このプロジェクトでは、車載無線システムの潜在的な脆弱性や、メモリー保護により車載ハードウェア/ソフトウェアを脅威から守るための必要不可欠な方法などを研究しています。これらのセキュリティー技術は、Intel Securityを通じて提供されるマカフィーのホワイトリスティング・テクノロジーと組み合わせることで、コネクテッド・カーの安全性を最大限に高めます。
インテルに所属する民族学者、人類学者、エンジニアが、自動車の安全性を高めるとともに、ドライバーが自動車とインタラクティブに交流するための最も安全かつ快適な方法を発見するためのさまざまな研究プロジェクトに従事しています。先進的なセンサー、演算処理能力、相互接続されたデータにより、私たちの旅行体験や、相互交流のための方法は劇的に変わると期待しています。
自動車へのインテルの投資
インテルは、2012年に1億米ドルのインテル コネクテッド・カー基金を創設しました。この基金は、自動車と家電製品をスムーズに接続し、また未来の自動運転技術を可能にする新しいテクノロジーの開発に向けて、自動車業界の変革を加速するために設立されたものです。直近では、自動運転プラットフォームとセンサー/レーダー/カメラと接続された自動車など、未来の自動車に必要不可欠な製品を開発するZMPへの投資を実施しました。
インテル キャピタルによる自動車関連の投資には、以下のものがあります。
● CloudMade社 : 将来のIVIソリューションに必要となる、データ・アグリゲーションとクラウド接続を提供
● Mocana社 : モバイルアプリを保護するソリューションなど、IVIプラットフォーム向けのセキュリティーを提供
● Tobii Technology社 : 知覚コンピューティング技術を活用した先進的な運転アシスト・アプリケーションを提供
自動車エコシステムとの協業
消費者からの需要に応えるため、自動車サプライチェーンと自動車メーカーには継続的な技術革新が求められています。インテルは、今日の消費者が望む車内の快適性を実現するためのテクノロジーの開発をサポートし、同時に自動車のさらなる情報化と優れたアシスト機能の搭載、そして最終的には完全に制御された自動車の開発に向けた取り組みをサポートするための投資を実施しています。
これらを実現するため、インテルは子会社であるWind Riverとの協働やGreen Hills Software*、Mobica*、Symphony Teleca*、Wind River* , QNX、XSe*とのパートナーシップを発表しました。このパートナーシップにより、インテル® In-Vehicleソリューションを導入する自動車メーカーにソリューションとサービスを提供し、自動車メーカーが自社でカスタマイズしたソリューションを迅速に市場投入できるよう支援します。
インテルは、さまざまな研究開発の取り組みで自動車メーカーと引き続き協業しており、BMWが提供する自動車の全モデルに搭載されているNavigation System Professional、日産自動車の Infiniti Q50に搭載されているInfiniti InTouchインフォテインメントシステム、現代自動車の最新の2015 Hyundai Genesisに搭載されているDriver Information Systemに、インテルのテクノロジーが採用されています。
インテルについて
インテルは、コンピューティングの革新を世界でリードする企業です。世界で使用されるコンピューティング機器の基礎となる重要な技術を開発、製造しています。また、企業の社会的責任と持続性をリードする企業として、商用のマイクロプロセッサーとして世界で初めて”コンフリクト・フリー”に対応したマイクロプロセッサーを製造しています。インテルに関する情報は、http://www.intel.co.jp で入手できます。また、コンフリクト・フリーについての取り組みは、http://www.intel.com/content/www/us/en/corporate-responsibility/conflict-free-minerals.html で紹介しています。
* Intel、インテル、Intel ロゴは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションの商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。
* Preliminary interviews by Intel with industry experts and customers suggest that Intel® In-Vehicle Solutions technology may save approximately 1 year or more in IVI system development time and reduce costs as much as 50 % . Nothing in this document should be interpreted as either a promise of or contract for a given level of cost.
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