「被災地における新たなバリアフリー車両の活用・実証事業」を実施します【国土交通省】

2011年8月3日

国土交通省では、新しいバリアフリー対応の乗合タクシー車両やユニバーサルデザインタクシー車両（UDタクシー）の普及に向け、東日本大震災の被災地域においてこれらの車両を運行する「被災地における新たなバリアフリー車両の活用・実証事業」を行うこととしますので、その概略をお知らせいたします。
なお、本事業は、トヨタ自動車及び日産自動車より車両の無償提供等の協力を得て実施いたします。
また、実施場所等事業の具体的な内容等につきましては、決まり次第改めてお知らせいたします。

事業の経緯・趣旨

国土交通省では、平成20年度より3ヶ年で、学識経験者、障害者、運送事業者、自動車メーカー等の関係者の協力のもと、「地域のニーズに応じたバス・タクシーに係るバリアフリー車両の開発」事業を実施し、平成23年7月1日付けで報告書を公表いたしました。また、その成果として、室内空間を広くとる等の工夫をこらしたバリアフリー対応の新しい乗合タクシーやUDタクシーが発売されたところです。
今般実施する「被災地における新たなバリアフリー車両の活用・実証事業」は、トヨタ自動車及び日産自動車より乗合タクシー及びUDタクシーの無償提供等の協力を得て、全国乗用自動車連合会（全乗連）とも連携し、東日本大震災の被災地域の中から特定の市町村又は事業者を選定し、これらの新しいバリアフリー車両を運行して、その意義や効果を確認することとしております。これにより、被災地における移動手段の確保等に貢献しつつ、これら新しいバリアフリー車両の今後の普及に活かしていくことを目的とするものです。