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世界ラリー選手権(WRC)で5連勝【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】
2014年5月12日(月)
第5戦「ラリー・アルゼンチン」でヤリ‐マティ ラトバラ選手が今季2勝目を獲得
フォルクスワーゲンは、自動車レース(ラリー)の最高峰「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の第5戦「ラリー・アルゼンチン」に市販車をベースとした3台の「ポロR WRC」で参戦、フィンランド人のヤリ‐マティ ラトバラ選手が今季2度目の優勝を飾りました。さらに、フランス人のセバスチャンオジェ選手が2位、ノルウェー人のアンドレアス ミケルセン選手が4位と、ポロR WRCの揺るぎない速さを世界に示しました。チームは今季負けなしの5連勝という、破竹の快進撃を続けています。
2014年5月8日(木)に開幕した「ラリー・アルゼンチン」は、南米アルゼンチン中部にあるリゾート地、カルロス・パスを起点として開催される「グラベル(未舗装路)ラリー」です。競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)の数は14ながら、平均で約30km、最長51.88kmという厳しいコースとなっています。また、SSは草原や山岳地帯など変化に富んだダイナミックなものとなっています。
ラリーは8日、カルロス・パス近郊に作られた特設コースで開幕しました。ここでオジェ選手はトップタイムを獲得。ミケルセン選手は3位、ラトバラ選手は5位と、チームは好調なスタートを切りました。翌9日(金)は27.09kmと51.88kmのふたつのSSを2度走行する設定。SSの距離が長いため、マシンを破損させてしまうと大きなタイムロスにつながりやすく、注意が必要です。この日最初のSSとなったSS2では、選手権を争う有力なライバルが脱落する波乱がありましたが、フォルクスワーゲンの3人のドライバーもこれらの難コースに果敢に挑み、ラトバラ選手が首位、オジェ選手が僅差の2番手で競技2日目を終えました。一方のミケルセン選手は、この日の最終SSでトラブルに見舞われ、翌日の復帰を目指して競技続行を断念しました。
10日(土)の競技3 日目、時折雨に見舞われる難しいコンディションのなか、ラトバラ選手とオジェ選手は3番手以降を大きく引き離す速さを見せ、前日の1-2体制を堅持。ラトバラ選手は、この日設定されたすべてのSSでオジェ選手を上まわるスピードを発揮し、31.2秒差をつけ首位の座を確固たるものとしています。また、総合7番手で戦線に復帰したミケルセン選手も1度のベストタイムを獲得するなど奮闘し、3日目を終えた段階で総合4番手にまで浮上する粘り強さを見せました。
競技最終日の11日(日)に設定されたSS はアルゼンチン特有の山岳地帯を走行する4つのSS。最終SSは、ボーナスポイントのつく「パワーステージ」です。ラトバラ選手は「パワーステージ」を3番手タイムで走り切り、総合優勝を獲得。25点にボーナスポイント1点を加算し、自身初となるアルゼンチンでの勝利に華を添えました。この「パワーステージ」でトップタイムを獲得したのは総合2位のオジェ選手。ステージ2番手の選手に10秒以上の差をつける圧倒的な速さで3点を加算することに成功しました。ミケルセン選手は最終的に総合4位に入賞しました。
今回のラリーで「ポロR WRC」は全14本のSSのうち10箇所のSSでトップタイムを獲得。今季3度目となる1-2フィニッシュで南米ラウンドを終えました。チームランキングは2番手との差を97点とし、盤石の強さを見せています。一方のドライバーズランキングはオジェ選手が112点で首位、ラトバラ選手が88点で2番手、そしてミケルセン選手が48点で3番手と、上位を独占しています。
次戦は6月5日(木)からスタートする第6戦「ラリー・イタリア」です。地中海に浮かぶサルディニア島を舞台としたグラベルラリーです。2013年はオジェ選手が優勝、ラトバラ選手が3位に入っており、連勝記録の更新が期待されます。次戦以降もフォルクスワーゲンの活躍にご期待ください。
フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター : ヨースト カピート
「とにかく素晴らしい結果だと思います。このラリーでの目標は当然設定していましたが、この結果はそれを上まわっています。1位、2位、そして4位。結果を聞いただけでは分からないかもしれませんが、その裏にはドライバーやチームの多大なる努力があります。特に、今回のラトバラ選手の勝利は価値あるものだと思います。オジェ選手と競り合っての勝利ですから、ワールドチャンピオンの資格も十分だと思います。ミケルセン選手の成長にも目を見張るものがありました。今回のラリーは彼にとってキャリア最高のものと言えるでしょう」
■ カー#1 : セバスチャン オジェ(フランス) 最終結果 : 総合2位
「今回のラリー・アルゼンチンは、これまで私が経験したなかでも最も難しいコンディションのラリーでした。ドライバーにもマシンにも非常に厳しいラリーでしたから、2位に入ることができて、とてもうれしく思っています。素晴らしいパフォーマンスを見せて勝利を収めたヤリ‐マティ(ラトバラ)にはおめでとうと言いたいですね。来年こそラリー・アルゼンチンではトップに立ちたいと思います」
■ カー#2 : ヤリ‐マティ ラトバラ(フィンランド) 最終結果 : 総合1位
「チャンピオンであるセバスチャン オジェとジュリアン イングラシアとの戦いを制しての勝利ですから非常にうれしいです。特にコ・ドライバーのミーカ アンティラの貢献は大きいですね。彼の的確なナビゲーションがなければ難しいコースを攻略することはできなかったでしょう。我々は今回のラリーに向けて入念な準備を進めてきましたから、それが報われたのだと思います。もちろん、ポロR WRCを完璧に準備してくれたチームにも感謝しています。ワールドチャンピオンを目指す私にとって、速さを見せられた今回の勝利は、非常に大きな意味を持っています」
■ カー#9 : アンドレアス ミケルセン(ノルウェー) 最終結果 : 総合4位
「4位でフィニッシュすることができてホッとしています。金曜日最後のSSでデイリタイアしたことによる5分のペナルティを受けてから、とにかくベストを尽くしました。土曜日一気に4番手まで浮上したあと、日曜日は少し慎重になりました。路面コンディションは泥だらけ、さらに濃い霧が出ていましたから。特に最後のステージは非常に挑戦しがいのあるものでした。ランキング上位との差も詰めることができたので、ラリーとしては満足の行く出来だったと思います」
■ FIA 世界ラリー選手権 第5 戦ラリー・アルゼンチン 最終結果
1. ヤリ‐マティ ラトバラ/ミーカ アンティラ(フォルクスワーゲン) 4時間41分24秒8
2. セバスチャン オジェ/ジュリアン イングラシア(フォルクスワーゲン) +1分26秒9
3. クリス ミーク/ポール ネイグル(シトロエン) +5分54秒7
4. アンドレアス ミケルセン/ミッコ マルックラ(フォルクスワーゲン) +6分18秒3
※2位以下は、1位とのタイム差
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