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革新的なインフレータブルチャイルドシートのコンセプトモデルを初公開 乳幼児保護の未来を探求【ボルボ・カー・ジャパン】

2014年4月15日


これまでのチャイルドシートはかさばるものが多く、持ち運びも装着も楽ではありませんでした。
このたび画期的な技術を用い、軽量で後ろ向きに装着するタイプのインフレータブル(空気注入式)チャイルドシートを考案しました。安全性に優れ、簡単に折り畳めたり、持ち運ぶことができるこのシートは、これまでのチャイルドシートでは使用することが難しかった状況下でも使用できるように設計されています。

米ロサンゼルスにあるボルボ・モニタリング・アンド・コンセプト・センターのデザインマネージャーで、今回のシートの考案者でもあるローレンス・アベレは、自分の二人の子供を頭に描きながら設計したと言います。「私にとって、子供の安全は何よりも重要です。海外で暮らしていたころ、子供達はまだよちよち歩きで、私たちはどっしりとしたチャイルドシートを引きずるようにして空港の中を歩き、タクシーに乗せて移動していました。多くの親にとって、幼い子供達と移動するのは大変です。少しでも両親の負担が軽減されれば、それは素晴らしいことです」とアベレは言います。
このチャイルドシートは持ち運びがとても楽なので、これまでは難しかったことも可能になります。祖父母や、友人が子供の面倒をみてくれる時も、機動力に優れたこのシートが重宝します。また、これまでタクシーやレンタカー、バスで移動する時には、そこに備わっている安全装置を利用するしかありませんでしたが、そうした交通手段を使う時も便利に使用できるように設計されています。


40秒で膨らむチャイルドシート

このシートには、静かで効率的な新しいポンプシステムが搭載されています。シートが膨らむまでに40秒もかからず、またチャイルドシートに組み込まれた一体型のポンプによって折り畳むことができます。総重量は5キロ以下で、最近のチャイルドシートと比べても半分の重さです。またBluetoothが搭載されており、リモコンでシートを膨らませることが出来るなど、さまざまな機能を持っています。小旅行用のバッグに、こまごまとした小物と一緒にまとめて入れることができる大きさです。



ドロップステッチ素材を使用
ボルボ・モニタリング・アンド・コンセプト・センターのプロジェクトマネージャー、マリア・ハンソンは、シートの素材に関して、「ドロップステッチ・ファブリックという特別な素材を使って、試作品を作りました。シートが膨らむ際、非常に強い内圧がかかるため、この素材を選びました。これはボート業界では広く使われている技術で、元々は軍の開発段階における膨張式飛行機の技術を活用して開発されたものです」と語ります。


最も安全な「後ろ向き」

このインフレータブルチャイルドシートは後ろ向きに装着しますが、子供にとってはこれが一番安全なスタイルです。子供の首はまだ十分に発達しておらず、大人のように強くありません。車が正面衝突した場合、前向きに座っていると前方に投げ出され、首に大きな力がかかります。こうしたことから、子供には身体を守るための特別な装置と、最低3~4歳までは後ろ向きに座ることが必要です。
「本来ならば、全員後ろ向きに座る方が良いのですが、現在の車の構造では、それは無理です。しかし幼い子供達は後ろ向きに座らせることができますし、できるだけ大きくなるまでそうすることが必要です」また、「このコンセプトの目的は、安全なシート、現在市場に出回っているどのシートよりも安全なチャイルドシートを設計することでした。しかし二番目の目的は、子供達を含めあらゆる人に、『素晴らしいデザイン』に毎日触れてほしい、ということです」とデザインマネージャーのアベレは述べています。


インフレータブルチャイルドシートのショートムービーは下記URLにてご覧いただけます。

https://www.media.volvocars.com/global/en-gb/media/videos/142464/volvo-unveils-the-revolutionary-inflatable-child-seat-concept-and-explores-the-future-of-child-prote2


<参考>
ボルボのチャイルド・セーフティに対する取り組みを紹介した小冊子「ボルボ・チャイルド・セーフティ・マニュアル」は下記のページからダウンロード可能です。
http://www.volvocars.co.jp/safety





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