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9速オートマチック・トランスミッションが、2014年PACEアワードを受賞【ゼット・エフ・ジャパン】
2014年4月15日
- 業界専門家がZFのトランスミッションを、製品部門の「優秀イノベーション」として評価
- エンジン横置き型の車両向けに開発された、世界初の乗用車用9速オートマチック・トランスミッション(商品名:「9HP」)
- ジープ・チェロキーとレンジローバー・イヴォークが既に採用。2015年モデルのクライスラー200にも搭載予定
米国ミシガン州デトロイト発 : ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社の9速オートマチック・トランスミッション「9HP」は、デトロイトで開催された2014年オートモーティブニュース PACE(Premier Automotive Suppliers’ Contribution to Excellence:ペース)アワード受賞式にて、製品部門のPACEアワードを受賞しました。コンパクトな設計と、燃費向上を実現する9HPは、業界初の9速オートマチック・トランスミッションです。PACEアワードは、自動車部品メーカーの卓越したイノベーションや技術的進歩、業績を称える賞です。
9HPは、2011年の北米国際自動車ショー(デトロイト・モーターショー)でのお披露目以来、業界とメディアの注目を集めてきました。2013年、クライスラーおよびジャガー・ランドローバーが9HPの初の顧客となったのを機に、オートモーティブニュース誌のPACEアワードにノミネートされました。
「当社の9速オートマチック・トランスミッションが業界におけるトップイノベーションの1つとして評価されたことは非常に光栄です」とZFのシュテファン・ゾンマー最高経営責任者(CEO)は語ります。「走行性能と効率、信頼性を高める技術の開発に尽力した開発チーム全員を称えたいです。9HPは画期的な製品で、既に自動車業界を変えつつあると思います」。
審査過程の一環としてZFは、米国サウスカロライナ州グレイコートにある北米における唯一の9HP生産拠点であるZFトランスミッション・グレーコート(ZFTG)の視察会を開きました。ここは4億3,000万ドルを投じて建設された最新鋭の生産施設で、米国内ではZF初の乗用車用オートマチック・トランスミッション生産工場として昨年、操業を開始しました。ZFTGでは年間120万台のトランスミッション生産を見込んでおり、このうち9HPが80万台、エンジン縦置き乗用車用8速オートマチック・トランスミッション(商品名:「8HP」)が40万台です。
効率性に優れた9HPは、エンジン横置き型の乗用車向けに特化して開発されたトランスミッションです。現在主流の当社製6速オートマチック・トランスミッションに比べ、燃費は最大で16%向上します。また、この9HPはZFのモジュールコンセプトに基づく設計となっているため、顧客の要望や設置スペースに合わせたアレンジが可能です。
9HPが初めて搭載されたのはジープ・チェロキーとレンジローバー・イヴォークです。間もなく2015年モデルのクライスラー200などにも採用される予定です。
ZFはこれまでにも、乗用車向け8速および6速のオートマチック・トランスミッションでPACEアワードを2010年、2002年にそれぞれ受賞しています。
また2001年には、アラバマ州タスカルーサにあるZFのシャシシステム工場が、人間工学に基づいた従業員の作業担当ローテーションプロセスを評価され、管理実務部門で受賞しています。
PACEアワードは1995年に創設され、製品やプロセス、材料、サービスといった面で、乗用車やトラックの製造に直接的に貢献しているサプライヤーに与えられる賞です。審査対象となるイノベーションには、エンジニアリング、製造工程、製品、サービス、業務プロセス上の独自手法、環境面の成果などが含まれます。これらのイノベーションは、独立組織の審査団によって、企画、目新しさ、市場への影響、競争性といった側面で評価され、文書による申請内容と現地視察を基に総合的に判断されます。
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