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ボルボのチャイルド・セーフティへの取り組み、50周年を迎える【ボルボ・カー・ジャパン】
2014年4月15日
ボルボが、最も小さく弱い搭乗者である子供を守ることに取り組み始めてから、2014年でちょうど50年になります。子供を守るという世界に先駆けた取り組みは、1964年に世界初の後ろ向きチャイルドシートのプロトタイプをPV544を用いて開発したことから始まり、最近ではインフレータブルチャイルドシート・コンセプトの考案に至っています。このシートは、使わない時には小さなバッグに収まる画期的なチャイルドシートです。
大人と子供では身体の構造が違うという理解をベースに、ボルボは子供の安全を守るための様々な安全装備やアクセサリーを開発してきました。子供は小さい大人ではありません。車で移動する時には特別な乗員保護装置が必要です。
「子供を守るという原則は、50年前も現在も同じです。幼児は3~4歳になるまで、車で移動する際は後ろ向きに座らせる必要があります。もう少し大きくなると、骨盤の位置に合わせてシートベルトを正しく着用するために座面の高さを調節するチャイルド・クッションが必須です」ボルボ・カー・セーフティ・センターのシニア・テクニカル・スペシャリスト、ロッタ・ヤコブソンはそう語ります。
ボルボの、チャイルド・セーフティ関連の主な業績は以下の通りです。
1964年 後ろ向きチャイルドシートのプロトタイプ第1号
宇宙飛行士が後ろ向きで着陸することにヒントを得て、医師を経てチャルマーズ工科大学の交通安全学教授となったベルティル・アルドマンが、初めて後ろ向きチャイルドシートのプロトタイプを開発。ボルボはその開発に深く関わり、試験にはボルボのPV544が使われた。
1967年 チャイルドバックレスト付き回転フロントシート
ボルボがお客様に初めて販売したチャイルドシートは、助手席を反転した形で設計された。パッド入りバックレストとストラップで、後ろ向きに座った子供の身体を確実に固定。当時発売されたボルボ・アマゾン用のアクセサリーとして販売された。
1972年 ボルボ初の後ろ向きチャイルドシート
後ろ向きのチャイルドシートは、子供の首を支え、正面衝突した際の衝撃を広く分散させる設計となっている。 正面衝突は最も頻度が高く、そして大抵は衝撃が最も大きい。
1976年 世界初のチャイルド・クッション
3~4歳以上の子供が前向きに座って通常のシートベルトをする際に、ベルトの位置を調節するために使うチャイルド・クッション。ボルボは、子供が身長140センチ以上、10歳以上になるまではチャイルド・クッションの使用を方針としている。チャイルド・クッションを使ってシートベルトを装着した場合、シートベルト非装着時に比べて、子供が負傷するリスクは75%低減する。
1990年 世界初のインテグレーテッド・チャイルド・クッション
ボルボの開発した初のインテグレーテッド・チャイルド・クッションは画期的な開閉式で、Volvo 960の後席中央に搭載された。1995年には、ボルボS40に、2座席のインテグレーテッド・ボップアップ・チャイルド・クッションが後席両側に導入された。
1999年 世界初のISOFIX対応後ろ向きシート
世界初のISOFIX国際規格対応の組み込み式チャイルドシート用 ISO FIX対応アタッチメントは、後ろ向きに2座席をまとめてISOFIXフレームに取り付けるスタイルで、座席の一つは乳児用、もう一つは4歳以下の幼児用となっている。
2007年 世界初の2段階調整式インテグレーテッド・チャイルド・クッション
2段階調整式のインテグレーテッド・チャイルド・クッションが、ボルボV70エステートに採用された。シートの高さが2段階に調整できるため、子供の身体の大きさに合わせてシートベルトをよりフィットした形で装着できる。子供の身体に合わせた ロードリミッターも採用された。
2014年 インフラータブルチャイルドシート・コンセプト
このチャイルドシートのコンセプトは開発中であるが、シートの装着が簡単で、使用しない時は小さなバッグに収まるように設計されている。別の車に乗り換える際や旅行中も簡単に持ち運びができ、飛行機にも手荷物として持ち込むことができる。
<参考>
ボルボのチャイルド・セーフティに対する取り組みを紹介した小冊子「ボルボ・チャイルド・セーフティ・マニュアル」は下記のページからダウンロード可能です。
http://www.volvocars.co.jp/safety
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