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運転席のシステム統合をさらに高度に【コンチネンタル・オートモーティブ】

2014年3月27日

量産に先立つ機器クラスタおよびインフォテイメントシステム用電子制御機器の統合テクノロジー
すでに航空業界に導入されたハイパーバイザー型の仮想化により、要件の異なる各種ソフトウェアの世界を1つのハードウェアシステムに統合
機器クラスタ、マルチメディアおよびエンターテイメント用電子機器 : 総合的マンマシンインターフェイスへの道を歩むユーザーフレンドリーな操作環境


今日、最新車両の運転席にはかつてないほど多くの電子システムが搭載されています。増加の一途をたどる車両システム、マルチメディアアプリケーション、成長著しいインターネットの世界、クラウド、およびモバイルエンターテイメント技術などがこれに当たります。コンティネンタルは、異なるシステムの世界を1つの車両ドメインに統合するプロセスにより、ソフトウェアやクロスリンクの増加が必ずしもハードウェアの増加につながらないことを明らかにします。ニュルンベルクで2月に開催された組み込み技術展「Embedded World」において、コンティネンタルは、異なるエレクトロニクスシステムを1つのハードウェアシステムに統合したとき、それらがいかに快適に操作できるかを紹介しました。コンティネンタルのインテリア部門でストラテジー&システムディベロップメントの責任者を務めるラルフ・レニンガー(Ralf Lenninger)は「ハイパーバイザー技術を用いると、要件の異なるソフトウェアの世界を1セットのハードウェアに組み込めます」と述べました。「システムおよび人間工学の観点からはこれは便利です。なぜなら、クロスリンクのおかげで、運転席ではさまざまなアプリケーションの境界がますます曖昧になっているからです」。とはいえ、明確さのためには、総合的なマンマシンインターフェイスが必要です。このために開発したドメイン統合では、複数のディスプレイとソフトウェアの世界が1つのハードウェアシステムにより統合されます。「つまり、ドライバーの目の前には常に見慣れたシステムがあるため、操作が容易なわけです」とレニンガーはさらに説明しました。



SYSGOの協力の下、コンティネンタルはハイパーバイザー技術を車両に移植しました。これにより、AUTOSARシステム、GENIVIのアプリケーションおよびAndroidのアプリケーションなど異なるソフトウェアをいっしょに操作できるようになります。そのためにハイパーパイザーでは、マルチコアプロセッサの処理能力などのリソースを複数の仮想コンピュータに配分しています。「こうした仮想化の信頼性と安全性がどれほど高いかは、航空業界、鉄道、医療技術において、公認されたハイパーバイザーアーキテクチャがすでに存在していることからもおわかりいただけるでしょう」と述べたのはコンティネンタルのインテリアエレクトロニクスソリューション部でソフトウェア技術センターの責任者を務めるトーステン・ポッシュ(Torsten Posch)です。

1つに融合 : 車両エレクトロニクス
今日では、ますます多彩な車両エレクトロニクスシステムが搭載され統合されるようになっています。AUTOSARベースのイモビライザーや警告シグナルなど多くは車両自体に由来するもので、これらは厳しいリアルタイム要件、高度なフェイルセーフ基準、整合性基準を満たさねばいけません。GENIVIマルチメディアアプリケーションもその1つで、大きな処理能力とメモリ容量を必要とします。モバイルエンターテイメントエレクトロニクス分野のアプリケーションにはまた別の要件があり、こちらはたとえばAndroidがベースになっています。「ドライバーはこれらのアプリケーションをすべて使用したいと考えています」とポッシュは説明します。「デジタルライフスタイルを車の中にも持ち込みたいのです。さまざまな電子システムがあふれる現在、明確さと使い勝手の良さを維持することが重要になりました。」このために、コンティネンタルでは、複数のディスプレイを統合する総合的なマンマシンインターフェイスを念頭にソリューションの開発に取り組んでいます。「多様なコンテンツをもはや1つのディスプレイに固定することはできません。最も重要な情報をドライバーがベストの方法で扱えるようにするため、コンテンツの表示はますます状況に応じたものになっています。機器クラスタに表示したり、ヘッドアップディスプレイ、コンソール中央のディスプレイ、または関連する携帯端末に表示するといった具合です」ポッシュは説明します。



1つのプロセッサで3台のマシンを生成– 仮想化
ドメイン統合の例として、コンティネンタルはEmbedded World展にて機器クラスタ、ヘッドユニットおよびAndroidシステムを単一ドメインの制御システムに統合して紹介しました。SYSGOのリアルタイムオペレーティングシステムPikeOSの一部として、ハイパーバイザーは、マルチコアプロセッサのコア上に3台の仮想マシンを生成し、3種類のソフトウェア技術を同時に実行します。

単一ドメインの制御ユニットに統合すると、個別のソフトウェア技術の違いはドライバーには感じられなくなります。「状況に応じてコンテンツが変化するにもかかわらず、ドライバーは1つに統合されたマンマシンインターフェイスを見ることになり、常に同じ方法で操作できます」とポッシュは言います。ソフトウェア技術のレベルでは、仮想化は異なるソフトウェアを同時にしかも完全に別々に実行できるというメリットがあります。1台の仮想マシンでエンターテイメントアプリケーションにトラブルが発生しても、他のアプリケーションは影響を受けることなく引き続き実行できます。これにより、安全要件やライフサイクルが大きく異なるソフトウェアが1つのハードウェアに共存できるようになります。インテリアドメインを統合すれば、個別のソフトウェアパケットを更新することで、車両と互換性のあるエンターテイメントエレクトロニクスの開発を活力に満ちたものにできます」とレニンガーは説明しました。

*本プレスリリースは、現地時間2014年2月25日に、ドイツ バーベンハウゼンで発表した内容の参考訳です。万が一、英文原文と意味合いが異なる部分がある場合には英文が優先されます。





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