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自動車向けウィンドウフィルムの一部製品でカーボン・オフセットを実施【住友スリーエム】
2011年7月22日
自動車向けウィンドウフィルムの一部製品でカーボン・オフセットを実施
3M™ スコッチティント™ オートフィルム ピュアカット89
住友スリーエム株式会社(本社:東京都世田谷区 代表取締役社長:ジェシー・ジー・シン)では、自動車向けウィンドウフィルムの一部製品にカーボン・オフセット※1を実施し、このほど出荷を開始しました。
地球温暖化対策は、世界的規模で対応が迫られている課題です。原因とされるCO2(二酸化炭素)をはじめとした温室効果ガスの削減が急務で、市場では環境に配慮した製品やサービスが求められています。住友スリーエムでは製品やサービスを通じて社会が直面する課題に取り組み続けており、「CSR(企業の社会的責任)活動とは事業活動そのもの」として取り組んでいます。
このたびカーボン・オフセットを実施したのは、乗用車などの窓ガラスに遮熱を目的に貼るウィンドウフィルム、3M™ スコッチティント™ オートフィルム ピュアカット89です。自動車向けに開発された透明遮熱フィルムで、2008年より販売を開始、施工は主に専門伝で行われています。
フィルム単体で可視光線透過率89%を実現しているので、多くの車でフロントガラスや運転席・助手席の側面ガラスに貼ることが可能※2なうえ、無色透明でありながら赤外線を76%カット※3するので、車内の温度上昇を抑制します。当社が行った実験では、日なたに停車した2台の乗用車で比較したところ、フロント・運転席・助手席の3面のガラスへ施工した乗用車では車内温度を5℃抑えることができました。さらに日焼けの原因となる紫外線を99%以上カット※3する特性を持ちます。
製造事業所では省エネをはじめとしたCO2排出量削減活動に取り組んでいますが、それでもなお3M™ スコッチティント™ オートフィルム ピュアカット89の原材料調達、製造、輸送、廃棄のプロセスで、1㎡あたり2.16KgのCO2が発生します。そこで、環境省によりJ-VERプロジェクト※4として認証を受けた「喜多方市森林整備加速化プロジェクト」の排出権を調達することでカーボン・オフセットを実施しました。
この取り組みは環境省のあんしんプロバイダー制度参加企業である株式会社リサイクルワンを通じて実施しています。また、カーボン・オフセットを実施することによる価格の変更はありません。
3M™ スコッチティント™ オートフィルム ピュアカット89は、当社でカーボン・オフセットを実施した6番目の事例となります。当社は、今後も環境に配慮した製品、サービスの推進に取り組んでまいります。
※1 カーボン・オフセットについて
市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等(以下「クレジット」という)を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部又は一部を埋め合わせること(2008年2月7日 環境省「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」より)です。
※2 フロントガラスや運転席・助手席の側面ガラスにフィルムを貼ることについて
“道路運送車両法の保安基準”により、フロントガラスおよび運転席・助手席側面ガラスにフィルムを貼った状態で可視光線透過率を70%以上確保することが必要と定められています。自動車の種類によって窓ガラスの可視光線透過率は異なりますので、 必ず可視光線透過率測定器で計測して下さい。本製品はフィルム単体で89%の可視光線透過率がありますが、窓ガラスに貼り付けた後の可視光線透過率70%以上を保証するものではありません。
※3 紫外線および赤外線のカット率について
3mm厚フロートガラスにフィルムを貼付したものを、JIS R 3106に準ずる方法で測定しています。赤外線カット率は、本フィルムを3mm厚フロートガラスに貼付し、波長域780nmから2,500nmにおける透過率の平均値を測り、100%から差し引いてカット率としています。
※4 J-VERプロジェクトについて
国内における自主的な温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクトで、環境省によるオフセット・クレジット(J-VER)制度に基づいた妥当性確認・検証等を経て認証を受けたものです。
*3M、スコッチティントは、3M社の商標です。
*Adobe、Adobeロゴ、Acrobatは Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標です
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