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「ゴルフ」史上最強の「ゴルフR」。ついに日本上陸【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】

2014年2月20日

280ps、380Nmの大パワー、フルタイム4駆の4MOTIONシステムを搭載

フォルクスワーゲン グループ ジャパン ㈱(代表取締役社長:庄司  茂、本社:愛知県豊橋市、略称:VGJ)は、昨年9月25日(火)から販売を始めた「ゴルフ」のスポーツモデル「ゴルフGTI」に続き、「ゴルフ」シリーズのフラッグシップモデル、新型「ゴルフR」を発表。本日から全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーで販売を開始します。新型「ゴルフR」の全国希望小売価格は510万円(税込)です。

新型「ゴルフR」は、昨年、輸入車としては初めてとなる「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2013-2014」に輝いた新型「ゴルフ」をベースに開発した、同シリーズ最強のパワートレインと4MOTION(四輪駆動システム)を搭載した高性能モデルです。先代モデルで排気量を3.2リッターから2 リッターにダウンサイズしたTSIエンジンをさらに鍛えあげ、最高出力は先代モデルにくらべ24PS(馬力)増となる280PS、最大トルクも50Nm(ニュートンメーター)増の380Nmと、フラッグシップモデルにふさわしいパワースペックになりました。
また、「ゴルフR」では初のアイドリングストップシステム“Start/Stop システム”やブレーキエネルギー回生システムで構成される“BlueMotion Technology(ブルーモーションテクノロジー)”を搭載。その結果、JC08モード燃費は、先代モデルの12.4km/ℓ(10.15 モード)から14.4km/ℓに向上するなど、パワーと環境性能を高次元で両立しています。

パワースペック以外にも、新型「ゴルフR」には、「R」専用アイテムを多数、内外装に標準装着しています。エクステリアでは、フロント部分に「R」専用の大型エアインテーク付きバンパーや「R」ロゴが入ったブラック塗装のフロントグリルを、そしてリヤには、左右2 本ずつ、計4 本のクロームデュアルエキゾーストパイプやブラックのディフューザー(整流板)を装着しています。同様にインテリアも、特別なモデルの開発を担当するフォルクスワーゲンR GmbHによる特別な仕立てが行われるなど、新型「ゴルフR」はひと目で通常の「ゴルフ」シリーズとは一線を画す、本格スポーツモデルとしての差別化が随所に取り入れられています。

新型「ゴルフR」は、フラッグシップモデルに相応しい高性能かつ高い環境性能を有するパワートレインと四輪駆動システムを採用していますが、これにあわせて数多くの安全装置と、昨今、話題になっている“自動運転”の基礎技術を装備しています。例えば、アダプティブクルーズコントロール”ACC”は、従来のオートクルーズシステムの拡張機能として、“全車速追従機能”が付いており、設定車速および車間を計測しながら自動追従走行します。レーンキープアシストシステム“Lane Assist”は、ドライバーの不意の操作による車線逸脱を防止します。こうした安全装備以外にも、時速30km/h 未満で緊急ブレーキが作動する“シティエマージェンシーブレーキ”や、全ての速度域で先行車への追突を回避ないしは軽減するブレーキシステム“Front Assist Plus”、万が一の事故の危険性を感知すると、自動的にシートベルトを巻き上げ、開いているウインドーをわずかの隙間を残して閉じることでエアバックの作動を確実にし、安全性を高める“プロアクティブ・オキュパント・プロテクション”、追突時に車両が飛び出すことで生じる二次的な事故を抑止する“マルチコリジョンブレーキ”など、さまざまな先進安全装備を搭載しています。

「ゴルフR」の詳細は事項以降をご覧ください。

 

■新型「ゴルフRの主な特徴」


■先進安全装備

ゴルフRの詳細

■エクステリア デザイン
新型「ゴルフR」のエクステリアは、フォルクスワーゲンR GmbH による「R」専用パーツを装着することで、通常の「ゴルフ」シリーズとの差別化が図られています。フロント部分は大型のエアインレット付きバンパーと「R」ロゴ入りのラジエターグリルを装着。ヘッドライトは特徴的なUの形を描き、特に夜になると印象的な表情を見せるLED ポジションランプ内蔵のバイキセノンヘッドライトを標準装備しています。サイドビューは、新デザインの5スポーク18インチアルミホイールと225/40サイズのタイヤ、「R」のロゴが入ったブラックブレーキキャリパー、ボディ同色の「R」専用サイドシルパネル、左右のフロントフェンダーの「R」マークやマットクローム仕上げのドアミラーカバーなどスポーティなアイテムを装着しています。同様にリヤビューも印象的です。LEDスモークテールランプは、中央部分にクリアレンズを帯状に入れることで、水平基調のシンプルなデザインをより一層際立たせています。そのほかにも、「R」専用のディフューザー(整流板)や左右2本ずつ、計4本のクロームテールエキゾーストパイプやハッチゲートに取り付けられた「R」ロゴなど、誰が見てもひと目で新型「ゴルフR」と判るスポーティでクールなデザインになっています。

■インテリア デザイン
インテリアもクールにブラック&シルバーでコーディネートされています。ピラー、ルーフ、ドアトリムおよびインパネは、フォルクスワーゲンのスポーツモデルの流儀に則り、「ゴルフGTI」同様、全てブラックで統一しています。メーターやセンターコンソールの縁取り、そして、アルミ調のアクセルおよびブレーキペダルなどは、シルバー系のアクセントが施されています。シートもブラックレザーのトップスポーツシートを採用。運転席と助手席の背もたれには、「R」の刺繍がさりげなく入っています。また、MQBによるシャシーの刷新と共に採用された最新ナビゲーションシステム”Discover Pro(ディスカバープロ)”も標準装備します。

■エンジン : ハイパワーとエコを両立
新型「ゴルフR」は、「ゴルフ」シリーズ最強の新開発2リッターTSIエンジンと6速DSGを搭載し、国内で販売する「ゴルフ」シリーズ唯一の四輪駆動モデルです。最新のEA888型4気筒2リッター直噴ターボエンジンは、随所にモータースポーツ用エンジンに匹敵するチューニングを行っています。例えば、新設計のシリンダーヘッド(排気バルブ、バルブシート、バルブスプリングを含む)、ピストン、高圧インジェクター、ターボチャージャーなどは新たに設計ないしは設計の変更を行っています。さらに、デュアルカムシャフトアジャストメントによる可変タイミング機構や排気側のバルブリフト量を2段階調整式にするなど、徹底したチューニングを行いました。その結果、エンジンの最高出力は、前モデルより24PSアップした280PS、最大トルクは380Nmと、実に50Nmも向上しています。また、冷却水の管理をさらに厳密に電子制御することで暖気時間を大幅に短縮。これにより、冷間時のエンジン内部抵抗を抑え、燃費を向上させています。
このほかの燃費向上技術では、「ゴルフR」として初めてとなるアイドリングストップ“Start/Stopシステム”とブレーキエネルギー回生システムからなるブルーモーションテクノロジーを採用。これにより燃費は、前モデルの12.4km/ℓ(10.15 モード)から14.4km/ℓ(JC08モード)へと向上しました。

4MOTION : 第5 世代の四輪駆動システム
新型「ゴルフR」の四輪駆動システム「4MOTION」は、電子油圧制御式オイルポンプで作動する第5世代のハルデックスカップリングを採用しています。このシステムの大きな特徴は、前輪が空転する前から効力を発揮し、トラクションのロスを極限まで抑えつつ、パワーを無駄なく路面に伝えることです。低負荷で走行している場合、駆動力は前輪だけに伝達され、後輪への伝達経路を遮断することで燃料消費を抑えます。
つねにコントロールユニットが後輪の理想的な駆動トルクを計算してオイルポンプを作動させることで湿式多板クラッチの接続圧力を制御します。クラッチプレートへの圧力の度合いによって伝達トルク量を常時変化させる仕組みになっています。各ホイールにかかる負荷に応じてトルク分配するため、低μ路でも、加速中でも、車輪が空転することがありません。ハルデックスカプリングの作動は、主にドライバーが必要とするトルクに基づいて制御されますが、これと並行して、四輪駆動システムのコントロールユニットに内蔵されたドライビングステイタス認識システムもホイールスピードやステアリングアングルなどを分析して最適な前後のトルク配分を行います。

四輪のEDS : 横方向の制御
縦方向に作用する第5世代のハルデックスカップリングに加え、4つのエレクトロニックスタビリゼーションプログラム(ESP)に統合された電子制御ディファレンシャルロック(EDS)が横方向のロックとして機能します。このシステムは、空転するホイール側にブレーキをかけることで、反対側のホイールに途切れなく安定的に駆動トルクを伝達します。新型「ゴルフR」は、このEDSが四輪EDSとして前後に装着されています。さらに新型「ゴルフR」では、より正確なトラッキングを実現するXDSを、前後のホイールに装着しています。XDSは高速コーナリング時に内側のホイールにブレーキをかけることで最適なハンドリングを実現するものですが、この最新式のXDSは、広範囲にわたってダイナミック性能を発揮することで、クルマをより俊敏なものにします。技術的にXDSは電子制御ディファレンシャルロックの拡張機能になります。
クルマが高速で走行している時、システムはできるだけ早く、コーナリング内側のホイール負荷を検出するよう作動して最適なトラクションが得られるよう、ESPがブレーキ圧を制御します。このようにXDSは、アンダーステアを補正するよう、横方向のディファレンシャルロックとして作動します。

ESP Sport
新型「ゴルフR」は、“ESP Sport”モードを標準装備しています。このシステムはセンターコンソールにある“ESP(2段階スイッチ)”を押すだけで、ドライバーは、簡単に“ESP Sport”モードに切り替えられます。
高速でコーナリング走行する場合、さらに機敏なハンドリング特性が得られるよう、ESPの反応は遅くなります。さらに、この“ESP”のスイッチを3秒間(長めに)押すと、システムは、サーキット走行にも十分対応できるよう、“ESP”の機能を停止します。

ドライビングプロファイル機能 : レースモード
日本仕様の新型「ゴルフR」は、電子制御式サスペンションのダイナミックシャシーコントロール“DCC”を標準装備しています。これにより、通常は4つのドライビングプロファイル機能(“エコ”、“ノーマル”、“インディビデュアル”とR専用の“レース”)に加え、“コンフォート”が加わり、全部で5つの設定を選択することができます。R専用にチューニングされたこの5つのドライビングプロファイル機能のうち、R専用の“レース”モードは、サスペンションの減衰力が高められ(ボディの動きを減少させ)、エンジンの応答とDSGのシフトポイントがよりダイナミックになります。“インディビデュアル”モードでは、ドライバーが任意でエンジン、“DCC”、ステアリング、エアコンなどを設定できます。その一方で、“エコ”モードは最適な燃費を得るために、エンジン、エアコン、そのほかの補機類などの作動が制限されます。また、“エコ”モードには“コースティングモード”が内蔵されており、ドライバーが下り坂や減速時にアクセルペダルから足を離すと、自動的にクラッチを切ってエンジンと切り離し、アイドル状態にすることで燃費に貢献します。

ブレーキ : 強化されたブレーキングシステム
新型「ゴルフR」は、高性能モデルにふさわしい耐久性に優れたブレーキを装着しています。Rロゴが入ったブラックブレーキキャリパーに加え、四輪にインターナリーベンチレーテッドディスクブレーキを装着しています。ブレーキピストンの直径は、フロントが60mmで、リヤは42mm。また、フロントは直径340mm、厚さ30mm、リヤは直径310mm、厚さ22mmの大型ブレーキディスクを標準装着しています。

サスペンション : スポーツ性と快適性の融合
新型「ゴルフR」には、280PSの4WDモデル用にチューニングした専用のスポーツサスペンションを採用。
これにより、通常の「ゴルフ」と比べて20mm(GTI 比:5mm)ほど車高が下がっています。マクファーソンストラット式のフロントサスペンションは、新開発のA 型ロワアームと方向安定性を高めるためのスクラブ半径などによりハンドリング(ステアリング)特性が最適化され、振動の伝達も効果的に抑えられています。
そして、リヤのマルチリンク式サスペンションもさまざまな改良が加えられており、特にラテラルリンクのベアリングにR 専用のチューニングを施すことで、方向安定性を確保する上で重要となる横剛性がさらに高まりました。

プログレッシブステアリング
昨年9月から国内販売をはじめた「ゴルフGTI」と同じく、新型「ゴルフR」にも、新開発のプログレッシブステアリングシステムを標準装備しています。累進的にギア比が変わるステアリングギアにより、ロック・トゥ・ロックはわずか2.1回転(標準車は2.75回転)になり、日常使用でのUターンや駐車する時、あるいはカーブが続くワインディングロードでの煩わしいステアリング操作から解放され、ドライバーは、あらゆるシーンで快適なドライビングをお楽しみいただけます。

「ゴルフR」の歴史
4世代目の「ゴルフ」に、3.2リッターのV6エンジンと6速DSGトランスミッション、フルタイム四輪駆動システムの「4MOTION」を搭載した「ゴルフR32」は、2002年に国内販売を開始しました。大排気量と自然吸気エンジンが放つ独特の魅力とゆとりあるパワー、卓越した走行性能などによって、「ゴルフR32」は、「ゴルフ」シリーズにおけるフラッグシップとしてのポジションをまたたく間に確立しました。いまでは数多くのフォルクスワーゲンに搭載するDSGトランスミッションを最初に搭載したのは、2006年に日本で発売を始めた5世代目「ゴルフR32」でした。このクルマは、これまでのフォルクスワーゲンには無い、押し出しの強いフロントのワッペングリルもあって、パワフルなスポーツモデルとしての認知がさらに拡大しました。
2010年にはフォルクスワーゲンのダウンサイジング戦略にならい、性能と燃費を両立した水冷直列4 気筒2リッターの直噴ターボエンジン(TSI)を初めて搭載した「ゴルフR」としてあらたに生まれ変わりました。
国内での「ゴルフR32」及びその後継となる「ゴルフR」の累計販売台数は5,600台を超えています。
※2002年~2013年末までの国内登録台数







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