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コンデンサ用ポリプロピレンフィルム生産設備の増設について【王子製紙】

2011年7月19日

王子特殊紙(本社:東京都中央区銀座、社長:東剛)は、この度、包装材料・工業用ポリプロピレンフィルムの生産を行っている滋賀工場(滋賀県湖南市)において、コンデンサ用薄物専用ポリプロピレンフィルム生産設備の新設を決定致しましたので、以下の通りお知らせいたします。

1. 設備増設の概要

場所 :
王子特殊紙(株)滋賀工場

生産能力 :
現    状 5,000㌧/年
新設分 1,500㌧/年  (2013年1月完成予定)



合計 6,500㌧/年

設備投資額 :
約35億円

2. 本件の理由・背景

工業用ポリプロピレンフィルムの主要な需要分野であるコンデンサ用では、今後も、新興国を中心に需要拡大が見込まれます。近年、太陽光発電、風力発電や車輌等のインフラ設備、更にはハイブリッド自動車や電気自動車などのエコカーの需要が急拡大しており、それらの主要部品であるインバータユニットに使用されるコンデンサの需要も更に大きく伸びる事が予想されます。

その中でもハイブリッド自動車に使用されているコンデンサ用のポリプロピレンフィルムは世界最薄の3μ以下のフィルムが使用されております。また、今後も、更に薄膜化が要求されていきます。この更なる薄膜化された世界最薄のフィルムを安定して生産するためには専用設備が必要となります。

現在、工業用ポリプロピレンフィルムを、滋賀工場の専用生産設備2台で生産しておりますが、既存設備のみでは、今後予想される需要増及び薄膜化に対応する事が困難であることから、同工場に薄物専用新設備を設置し、増産及び安定供給体制の整備をはかることと致します。

王子特殊紙は、滋賀工場の工業用ポリプロピレンフィルム事業を、生産技術面で、競争力を持つ薄物、高機能品などの特殊分野に集中し、今後共拡充強化してまいります。


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