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車載用集積オーディオ・ペリフェラルを組み込んだ次世代SIGMADSP®プロセッサ「ADAU1452」を発表【アナログ・デバイセズ】

2014年1月8日

スタンドアロン型のコンパクトな標準コンスーマ・オーディオや車載インフォテインメント・アプリケーション向けに設計

東京 (2014年01月08日) – アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は、本日、同社の既存のSigmaDSP®デバイスの信号処理性能を凌駕する、オーディオ向け次世代SigmaDSPプロセッサADAU1452」を発表しました。ADAU1452は、ハードウェアおよびソフトウェアを改良することで、既存品に比べ、最大3倍のオーディオ処理アルゴリズムの実行が可能になり、システム設計者はエンド製品のオーディオ性能を改善することができます。

この新しいプロセッサは、数々の受賞歴を誇るユーザー・フレンドリーなSigamaStudio™グラフィカル・プログラミング・ツールを用い、オーディオ信号フローの効率的な処理のために最適化された、ユニークなハードウェア・アーキテクチャを特長としています。このADAU1452は、時間および周波数の両ドメインの同時処理を実現した初めての製品です。この同時処理により、信号処理技術の実装可能な範囲が拡張し、システム設計における課題を解決できるようになります。

ADAU1452は、車載インフォテインメント(アンプ、ヘッドユニット)、コンスーマ・オーディオ(サウンドバー、サブウーファ、アクティブ・スピーカ)、およびプロフェッショナル・オーディオ(アンプ、ミキサー、エフェクト装置)のようなアプリケーションに適しています。

ADAU1452は、1.2V、32ビットDSPコアが特長です。このDSPコアは、最高294.912MHzまでの周波数動作で、標準サンプル・レート48kHzにおいて、サンプル当り最高6,144命令(約1.2GMAC/sすなわち295MIPS相当)を実行することができます。また、ストリームライン式コア・アーキテクチャにより、シングル・プログラムで3,000超のバイカッド(二次セクション型)フィルタが実行可能です。拡張されたデータ・メモリは、最高24,000タップ長までのFIRフィルタに対応しています。ADAU1452に搭載されたクロック発生器、非同期サンプル・レート・コンバータ、さらにフレキシブルなハードウェア・オーディオ・ルーティング・マトリックスが、複雑なマルチレート・オーディオ・システムの設計を大幅に簡素化します。一方で、クロック・ハードウェアや整数フェーズ・ロック・ループ(PLL)は最大15オーディオ・サンプル・レートを同時に生成します。

ADAU1452は、自由に設定可能な48チャンネルの32ビット・シリアル・ポートやステレオS/PDIFインターフェース、多目的入出力ピンを備えているので、広範囲のデータ・コンバータ、デジタル・オーディオ・デバイス、アンプ、さらにコントロール回路へのインターフェースが可能です。また、PDMインターフェースと集積デシメーション・フィルタを用いて、最大4個のMEMSマイクロフォンと直接インターフェースできます。

独立したスレーブ、マスターI2C/SPIコントロール・ポートが組み込まれているので、外部マスター・デバイスによるADAU1452のプログラミングやコンフィギュレーション制御だけでなく、ADAU1452のマスター動作により外部スレーブ・デバイスを直接コンフィギュレーションすることができます。これはセルフブート機能との組み合わせにより、動作のための外部入力が不要でかつ、コンパクトなスタンドアロン・システムの設計を可能にします。


価格、供給、および関連製品について
下記表中の価格は、米国での販売価格です。


アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp

※SigmaDSPはアナログ・デバイセズ社の登録商標、SigmaStudioは同社の商標です。





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