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MTSのエネルギー回収技術により、超低燃費ハイブリッドコンセプトカーが実現【エムティエスジャパン】
2013年10月15日
顧客の設計、開発、製造プロセスの加速・改善に活用される高性能試験機器および変位センサーの世界的なサプライヤーであるMTS社(米国ミネソタ州ミネアポリス)は、次世代エネルギー回収技術が2013年9月のフランクフルト モーターショーで初公開された超低燃費、低排出208ハイブリッドFEコンセプトカーに採用されていることを発表しました。プジョー社とトタル(TOTAL)社により共同開発された実験的な208ハイブリッドFEは、欧州複合サイクルで100キロ1.9リットル(52.6km/リットル)、どのノンプラグ ハイブリッド車よりも少ない1キロあたりのCO2排出量はわずか46グラムを達成しました。
208ハイブリッドFEコンセプトカーは、68馬力3気筒ガソリンエンジンとコンパクトな30kWのMTS電気モーターおよび付属の電子機器から成るハイブリッド駆動系を特徴としています。短い距離の運転なら十分なパワーを備え、MTSの電気モーターは、エネルギー回収システムとして倍増し、ブレーキが踏まれると運動エネルギーを捕獲し、車のリチウムイオン電池パックを充電する電気へ変換します。2つの動力源の連動により、このような低燃費車では驚くべき速さの8秒間でゼロから時速100キロ(時速62マイル)へ加速することが可能です。
「MTSは、ブレーキプロセス(電気式動的制動)と排気ガス(電気ターボ複合)の両方からエネルギーを回収する高度なシステムの開発で世界をリードしています。これらのシステムの中心にある最適化された永久磁石モーターと高度なパワーエレクトロニクスは、フォーミュラワンやルマンなどのレース環境の厳しい要求を満たすために開発されました。」と、MTS社最高技術責任者のDr. Rich Bakerは述べました。「これらのシステムには、次世代ハイブリッド車のパワーと効率を、従来の小型車で100マイル/ガロン以上に達し、現在製造されている他のどのシステムよりはるかに超えて向上させる将来性があることを実証しました。」
「208ハイブリッドFEは、軽量材と最も革新的なハイブリッド駆動技術による設計の見事な統合を象徴しています。」と、プジョー スポーツ ディレクターのBruno Famin氏は述べました。「この技術により、CO2排出量を制限しながら性能を最大化するために、車のエネルギーを完全に管理することができるようになりました。このコンセプトカーの開発で得られた洞察は、これから先10年にわたってプジョーの超低燃費、低排出乗用車の開発にとって重要な意味をもつことになるでしょう。」
「燃費を最大化し、CO2排出量を低減することは、自動車メーカが直面している最も緊急性の高い課題の2つです。」と、MTS社CEO兼社長のDr. Jeffrey Gravesは述べています。「プジョー/トタルの208ハイブリッドFEのデビューは、MTSのエネルギー回収技術が、これらの地球規模の課題への対処に直接的かつ極めて重要な役割を果たすことを実証しました。」
MTS社は、材料・製品・構造物の機械的な特性や性能を測定するコンピュータ制御による各種試験システムやシミュレーション・システムならびにファクトリー・オートメーションのための管理システムや計測機器を開発・製造しており、顧客は政府、大学研究機関の他、世界各国の企業など。2012年度の売上高は約5.42億米ドル、従業員数は2,147人。
プジョー社について
およそ160ヶ国、1万以上の拠点を持つプジョー社は、綿密な設計、訴求力および情熱をあらゆる活動で組み合わせています。2012年には世界で170万台の販売を達成、欧州第4位のブランド地位を強化し、主な成長市場における国際化の加速と領域の増強を続けています。プジョーは、ディーゼル マイクロ・ハイブリッド技術とディーゼル発電式のフル・ハイブリッド技術を使用した3つのHybrid4モデルの動力供給の導入による環境問題に対する義務を明言しています。プジョーは、自動車、実用車、スクーター、自転車およびモビリティサービス”Mu”を含む幅広いサービスで完全なモビリティ製品を扱う唯一のブランドです。
トタル(TOTAL)社について
トタル社は、130ヶ国以上で活動する世界で有力な総合石油ガス会社の一社です。グループには化学薬品を扱う企業もあります。97,000名の従業員が、石油や天然ガス、リファイニング&マーケティング、新エネルギー、貿易、化学薬品の探査および製造に関する産業のあらゆる面で専門知識を発揮しています。トタル社は、現在および明日のエネルギーに対する世界的需要を満たすよう取り組んでいます。208ハイブリッドFEプロジェクトでは、Hutchinson、CCP Composites、Total’s Polymers、Atotech、Total Marketing and Services (Total Lubricants and Total ACS) など、トタル社の多くの部門が従事しました。http://www.total.com
*この記事は2013年10月15日に米国で発表されたプレスリリースです。
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